人より優れていたい
最初から才能なんてないのは知ってたけど、努力はできるからがんばった
4年
何も手元に残らなかった
若さと見目に依存する頭の軽い女になりたくなかった
でも今手元に残ってるのは見た目だけ
誰にでも褒められる見た目
背が高くて細身、色が白くて顔は小さく目は大きい、鼻もそこそこ高い
私が一番欲しいものは
女性的な魅力じゃなかった
優秀な人間と渡り合える知能や知性。器用さ
もう遅いのか
お角違いに、こんなふうに育てた両親を恨んでしまう
どうして どうして どうして どうして
わたしをこんな風につくったの
どうして自分を認められないのか
どうして人をねたむことしかできないの
人より優秀なことが幸せじゃないなんてとっくにきづいている
どうしてこんなに 手の届かないものをおいかけて
苦しむことしかできないのか
どうしてこんなに愚かなんだろう
自分はとてもめぐまれているけれど
それを活用できるような人間にはなれなかった。
何も残らなかった
何も変わらなかった。
結局私は 多少見目の良い若い女だった。
一番なりたくないものになってしまった。
自分は特別だと思いたかった。
すごいと言われたかった。
今はもう ひどい ひどい にくい ねたましい とつぶやくことしかできない
醜くなってしまった。
そのうち 何ももたない ただの女になって
何ももたず 何もできず 死ぬだろうか