息子はバイリンガルです。 電話だけではイギリス人だと誰も疑いません。 そして、完璧な日本語を話します。 同じ輪の中でイギリス人と英語で話しながら、横の私とは日本語で話します。1瞬の間もおかずに、きれいに切り替わるのは我が息子ながら見事としか言いようがありません。私は彼の流暢な英語を聞くのが大好きです。 バイリンガルの人ってものを考える時って何語で考えるのだろう、私はずーと不思議に思っていました。それでいつか息子に聞いた事があります。「ねえ、頭の中で考える時って、英語で考えてる?日本語で考えてる?」息子は言いました「おかあさん、頭の中で考えてる時って言葉でかんがえてる?」そうか!そうだったのか、昔、霊能者が外国に行って古いお城なんかで、霊の話を聞いて納得したりしていたのを見て霊たちは日本語がわかるのかしらん?なんて素朴な疑問をいだいていましたがこれで解けました。

そうですよね、いちいち言葉で考えてはいませんでした。それにしても右見て英語で話し左を見て日本語で話し「どうしてそんなに簡単にきりかわるの?」「おかあさん、いつも手紙を書く時どうしてる?ひらがなを書いていて、漢字を書いて、カタカナを入れたり何も考えないで切り替えているでしょう、それと同じだよ」

ふ~ん?確かに、 でも、そんなもんですかね、7歳の時英国に渡って、英語のえの字も知らない我が子を鬼のような母はむりやり現地の学校へ入れましたと言うよりぶち込んだのほうが当たっているかも知れませんが、それはそれで正解だったかなと思っています。はじめの1週間は嫌がっていましたが、2週間、3週間と慣れてくると、もう平気でした。3ヶ月後にはとっくに私の英語を追い抜いて生意気にも先生の話を通訳なんぞしてくれました。フランス語の基礎があったからかも知れませんが、それからはぐんぐんのびて、1年後にはすっかり私のお抱え通訳に育ってくれました。 やはり、同じ英国で育っても日本人の中だけで生活してしまっているとバイリンガルにするのは難しいと思います。風邪とは違いますから英国に暮らしてもうつる事はないようですよ。 また明日