誰でも一度は子供に大きくなったら何になりたい?って聞いたことありますよね、私もいつか息子に聞いた事があります。10歳くらいの頃でしたか、「大きくなったら何になりたいの?」と気楽に聞いたのでした。

で、息子の答えは「大きくなったら歴史に残るような学者になりたい」

我が息子ながら「こりゃ大物だ」 毎日ゲームにはまり、テレビだ漫画だとおよそ勉強とは無縁の息子が(学業成績だけは天才的でしたが)いつ学者になりたいなどと思いついたのかはわかりません。ともかくそう言うのです。パイロットとかお寿司屋さんとかもっと可愛い答えを期待していたのに、可愛くない!

ところで、何の博士なのか?まさか水面恐怖症の息子が海洋学をめざすなんて、その時は本人も考えてはいなかったでしょう。 その後、も良く遊び、良く遊び(学び?)相変わらずろくに勉強もしないで6フォーム(日本で言う高校)を学年トップの成績で卒業してくれました。学校の推薦でオックスフォード大学や、ケンブリッジ大学(東大クラスです)進学を勧められたのですが、本人は海洋学の博士になるには海洋学で1番と言われているウェールズの大学に進学すると言って聞きません。私はあろうことか大反対をして、息子の人生に初めて口出ししてしまいました。私としては鼻高々でオックスフォード大学に入ってほしかったのです。

息子は言いました「お母さん僕の人生で遊ばないでくれる?」そうでした。考えてみたら、私は自分の見栄のために反対していただけなのです。私は何があっても一生味方であるはず、息子の人生は息子のもの、それが判るまで、少し時間がかかってしまいました。彼は自分の思い通りにウェールズの大学に進学しました。ところが、途中でプロボーラーに変更、海洋学博士はどうしたんじゃい

まあいいか、自分の人生好きなように生きればね、と、私も少しまたあきらめの境地になったころ、息子が言うのです。大学院に進みたい海洋学の博士号をとりたい、あれ、ボーリングは?

大学を卒業したら、プロ試験を受けてプロボーラーになる。それから大学院に戻って研究を続ける。大学院に進学するための資格だけは取っておきたいと彼は今必死に勉強をしています。子供はいくつになっても子供、また気持ちもコロコロ変わることでしょう、未だに毎日振り回されています。今日はちょっとグチっぽくなってしまいました。でも大きくなったらなったで親の気持ちも複雑になるものです。今の可愛いうちにいっぱい楽しみましょう。また明日

■ 日時 2005-04-26 00:31:45