江ノ電・由比ヶ浜駅から徒歩数分、なだらかな坂を登った場所にあるのが鎌倉文学館です。

現在は夏目漱石・芥川龍之介・川端康成など、鎌倉ゆかりの文学者たちにまつわる資料が展示されていますが、もともとこちらは加賀百万石 前田家の末裔である前田侯爵家の別荘として、1890年頃に建てられました。
 
招鶴洞という石造りのトンネルを通って進むと、石畳の先に現れるこちらの洋館。
1階が鉄筋コンクリート造、2階・3階は木造という変わった造り。設計は渡辺栄治という方です。
 
現在の建物は1936(昭和11)年に建てられたもの。 その際に洋風建築に全面改築されたそうです。
半六角形の張り出し窓が特徴的な外観。
全体的には洋風でありながら、一部に切妻屋根など和の要素も取り入れていてちょっと面白いです。
ステンドグラスはこの館の特徴のひとつ。
中の映像が撮影出来ないので残念ですが、青や黄色の綺麗な円窓でした。
エントランスの様子。
細かい装飾はアール・デコ調。
ひとつひとつの装飾が凝ってます👀
 
休憩室前のテラスから
梁やタイルは改築当時のものです
相模湾を一望できます🌊
第二次大戦後、デンマーク公使や佐藤栄作の別荘として使用された時もありますが、2000年12月には、国の登録有形文化財に指定されました。
 
建物前のなだらかな斜面には、広大な芝生と庭園が広がります。
芝生広場の南側、斜面の下部には600平方メートルほどのバラ園が広がります。この日は2月初旬のため、咲いているバラは残念ながらわずか🌹
他にも数輪咲いていましたが、春の5月〜6月・秋の10月〜11月には200種類ほどの美しいバラ達が咲き誇り、イベントなどが開催されます🌹
 
次回訪れる時は、鮮やかな青い屋根の洋館をバックに色とりどりのバラの写真を撮ってみたいと思います(^^)