



前回に引き続き最近読んだ本の話。
「白洲次郎」
名前は聞いたことあるけど、
実際に何をやった人かは良く知らない、
という人は多いんじゃないでしょうか。
Masyaも、本を読む前の白洲次郎のイメージは、
「昔の知識人でダンディーなチョイ悪親父」
くらいのもんでした。。。
で、本を読んだ後の白洲像ですが、
「結局何をやった人かは良くわからん・・・。」
というのが正直な感想です。
戦後のGHQによる占領や、サンフランシスコ講話条約の締結など、
日本の近代史の様々な場面で、
極めて重要な役割を果たした人物というのは良く分かりましたが、
それ以上のことは良くわかりませんでした。
色々調べてみると、彼の業績には賛否両論あるようだし。
しかし、それでもなお、
物事の本質を見抜く鋭い洞察力と日本の国家を案ずる先見の明には、
大いに感銘を受けました。
大半が50年以上前に書かれたとは思えない内容で、
そのまま現代の日本が抱える課題に重なります。
それだけ日本という国が進歩していないということかもしれませんが・・・。
一例を上げると、二院制の問題。
最近も、参議院のあり方について色々と論じられていますが、
白洲は既に50年以上前から参議院の問題を指摘しています。
総理大臣による解散権が及ばない参議院が、
衆議院とほぼ同等の権力を持ち、かつ、任期も6年と長いという不思議。
しかも日本の総理大臣は国会議員にしかなれませんが、
衆参の別は問われていません。
つまり参議院議員でも総理大臣になれるのです。
これの何が問題かというと、
万一、参議院出身者の総理大臣に対して、
内閣不信任案が可決された場合、
総理は内閣総辞職か解散総選挙を選ばなければなりませんが、
この場合の解散は、自らがいる参議院ではなく、必ず衆議院になるのです。
即ち、自らは、選挙による国民の審判を受けることもなく、
たとえ自らの政党がどれだけ負けようとも、
理論的にはそのまま任期満了まで最大6年間も
総理の座に居座り続けることが出来るのです。
万一こんなことが起こったら、国民にとって不幸と言わざるを得ません。
これって、制度的に完全な欠陥では??
他にも、日本国憲法の問題や自衛隊の問題など、
戦後のGHQ支配下で日本という国が形作られていくのを、
内側から見ていた人だからこそ書ける
日本の政治や政治家の資質に関する鋭い指摘は、
一読の価値ありです。
政治を志す人は必ず読むべき一冊。
田村亮子も、せめてこれくらい読んでくれないかな・・・。
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