妻、義母、そして夫(私)の日常生活を、主観をまじえてお送りします。
他の2人には内密なので、バレたら家を追い出される恐れもあります。
ただ、3人ともそれなりにマイペースなので、あまり悲哀は感じられないかもしれません。
強いて言えば、いずれ子供が生まれたときの序列変動が心配です。
ごぶさたしております
しばらく放置しているうちに、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。
お越しいただいていた方には大変失礼をいたしました。
月日の経つのは早いもので、もう夏本番も間近です。
季節柄、我が家でも風呂からシャワーに移行し、妻の入浴スピードもウナギ昇り。
すなわち、なかなかブログを書く隙がありません。
部屋の扉を閉め切るのもあからさまに不審ですし、何とも隠密行動には不向きな季節だと実感しています。
そんなわけで、何か対策を考えなくてはならないのですが・・・
とりあえずは長い目でお付き合いいただけると幸いです。
唐突ベーカリー
ふと思い立ってパンを焼いてみた日曜日。
ちなみに妻ではなく、私の話である。
別にパンを焼くのが趣味というわけでもなく、考えてみれば小学校の家庭科以来という快挙(約20年ぶり)だった。
そんな唐突な夫を見ながら、妻はつぶやく。
「まったく、『1日1万円生活』にでも挑戦するのかね」
「・・・そこは『1ヶ月1万円生活』な」
「ぐはっ」
相変わらずナチュラルにボケる人であることよ。
逆鱗カウンターパンチ
妻が東京から帰ってきた。
「やあ、しばらく見ないうちに大きくなったね」
「なんばしよっとかああああ!!!」
再会早々、炸裂する妻の鉄拳。
開口一番に妻の腹をつまんだ夫にも、非があると言えばあるかもしれない。
「美味いものも甘いものも全然食べてないのに体重が増えたんだぞ・・・」
軽い冗談のつもりだったのだが、どうやら妻の逆鱗に触れたらしい(プラス1kg程度なのに)。
「まあいい。腹いせにケーキを買ってきた。食うぞ」
言い捨てて、ケーキの箱を取り出す妻。
しかも、2本。
何だか支離滅裂な気もするが、おとなしくご相伴に預かることにした。
上野公園エレジー
週末は東京に行って、妻に会ってきた。
2週間ぶりなので危うく顔を忘れかけていたが、かろうじて未遂で踏みとどまった。
「いやー、新幹線の中でねーさんが持ってるのと丸っきり同じ服を着てる人がいてさあ」
薄い青紫のニット&カーディガンと花柄のスカート。
非常に特徴的にも関わらず上下とも全く同じだったので、思わず声をかけそうになってしまった。
「・・・むう。それは間違いなく、私と同じ福袋を買った人だな」
そして、「どちらがスタイルが良かったか」と聞かれて「新幹線の人」と即答した夫が激しくどつかれたことは、夫婦円満のためにも秘密にしておきたい。
その後はプラド美術館展に行ってみたりしたが、歩き回ったせいでどっと疲れが出たあげく、結局は宿でぐーすか寝て過ごす羽目になった。
何のために東京まで行ったのか、冷静に考えればかなり謎である。
「もともとやる気なしのオレらだしなあ」
「もっぱら体力も衰えてきたしなあ」
充電池も古くなると、こまめに充電してやらなければ使い物にならない。
そうした悲しい現実をまざまざと実感した上野公園だった。
メオトブレイカー
妻の友達が離婚したらしい。
その人は夫婦で私たちの結婚式に来てくれたので、私も少しだけ面識がある。
なので複雑な心境といえば複雑なのだが、出張中の妻にとってはより衝撃が大きかったようだ。
「まあ、前からそんな気配はあったんだけどな・・・」
さすがに今日は電話越しの声にも元気がない。
「てゆうかさー、私が結婚式に行った友達ってみんな離婚してるんだけど」
「・・・マジですか」
これから結婚式は行かない方がいいんだろうかと、いつになく後ろ向きな妻。
でもいくらなんでも全員ということはないだろうと頭を働かせたところ、妻の友達が1人脳裏に浮かんだ。
「いや、コロボックル(仮名)のとこはうまくいってるみたいじゃないか」
「・・・まあ、そうなんだが」
こちらの意に反して、妻は言葉を濁す。
「でも、あいつのとこは式はやってないんだな」
「す、すまん」
フォロー不発。
その後でちゃんと数えてみると・・・
確かに全滅していた。
妻には申し訳ないが、それはそれとして深く考えないでおくことを薦めておいた。