さて。

 

そろそろいろんな記憶が薄れてきて、皆さんの興味も薄れているころだとは思いますが…

 

書くぞ!

 

 

■ep:03「ドブ川に住むお姫様」


こちらのお話、

ヒロインを務めていただきましたアチャ(高野亜沙美)さんの評判がまぁ良かったこと良かったこと!

 


アイツは何者や⁈


 

と、たくさんの人に聞かれました。

 

 

私も知りたいです。

 

 

アチャさんて見てるだけで楽しくなっちゃうんですよね。

 

 

アチャさん、あなたは一体何者ですか??

 

 

 

でもこれ、

3話に登場してくれた全員に問いたいです。

 

 

 

お前ら一体何者なん?!

 

 

 

まず一人目、

1話にも登場し、3話では居酒屋の店員になっていた相川役の矢狭間堅くん。

 

 

彼、今回が初舞台でした。

初舞台どころか演技自体初めてで、

演技の「え」の字も知らないのに、

以前私が橋詰氏とやった劇団ハーベストの「杜町ペッパージャム」という舞台を気に入ってくれていて、再びそういう舞台やるなら関わりたいー!っつって飛び込んできた非常にイカれたヤローなのでした(笑)。

 

 

本当に全く演技したことないんですよ。

今まで役者を目指そうとしたこともなかったので。

 

 

それでしっかりセリフ覚えて人前であんだけ堂々と演技できるって。

 

 相当よ。

 

 

人前恐怖症の私には考えられない。

 

 

立派でした!

 

 

とはいえ初演技ということで、

思うように体が動かなくて、

アチャさんと冠仁さんにめちゃめちゃ指導してもらってましたけど!

 

 

指導してもらっていたといえば、

相川の友人、

これまた1話にも登場していた、高木役の大城麗生(劇団SET)くんもかなりしごかれていました!

 

 

居酒屋での1シーン、

「きったね。大丈夫ですか?!」

このセリフを言うのにどれほど苦戦していたことか!

 

 悩んでましたねー。

 

 

てか悩むんよー、麗生くん。

めちゃくちゃ芝居に真面目で。

しかも心が繊細。

見た目あんなんなのに。(ディスってない)

 

 

麗生くんはとにかくいつも一生懸命で、

全力で空回りしてくれるので、

みんなにめちゃくちゃ愛されていました。

 

そんな麗生くんは裏方でも大活躍で、

彼だけ唯一1話、2話、3話、全部に登場してました。

 

 

「2話に出てた?!」と思ったあなた!

 

 

佐伯家にやってきた宅配便の声、あれ、実は麗生くんなのでした!

 

役をお願いしたとき、麗生くんめちゃくちゃ喜んでくれたのですが、

練習中セリフをまぁ噛みまくってくれて。笑

10回中10回噛み倒す勢いで。

なんでそんなことができるん?!と、逆にすごかったです。

 

 

天然記念物認定です。

 

 

天然記念物といえば、

月城まゆちゃん。

 

 

彼女もスゴかったですねー笑

 

 

 

若くてカワイイくてスタイルがいいと何をやっても許されたりするじゃないですか。

まゆちゃんはそういうののさらに上の次元で何をやっても許されてました。笑

 


どういう事かというと、

まゆちゃん、とにかくマイペースで。

 


常に感じたままに動くんですよ。

 


そのマイペースがいい意味で舞台の上でも発揮されていて。

 


常に演技が新鮮なんです。

常にはじめてみたいで。

これってとってもすごいことで。

 

アチャさんが「まゆちゃんと演技するのすごく楽しい!」っていつも言ってました!

 

ただマイペースがすぎてちょっとヒヤヒヤする場面もありましたけど。笑

 

 

お話の途中に、

音楽が流れている中マイムでお芝居をするところがあって。

 

 

曲の最後でまゆちゃんがはけて終わる、という設定になっていたのですが、

まゆちゃん、全然はけなくて。

まあ、のんびりしてて。

曲を完全無視。

 

 

で、いよいよ「曲終わるーーー!!!」ってなり、ようやくまゆちゃんが動き出した時には明らかに曲の尺が足りない状態。


 

・・・どうなってしまうんだ、これ。


 

と、思うやいなや曲がそれとなーくゆっくりに。

音楽隊、ナイス判断!

 

 

で、まゆちゃんはなんとか間に合うことができたのでした。

 

 

 

これぞ生ならではのスリルっ!

いや、このスリルはいらねーなっ!

でもおもろかった!笑

 


 

まゆちゃん打ち上げで、

「まっさーん!おっぱいとお尻が必要な時はいつでもどーぞ!」って言ってくれたので、その時は遠慮なくお世話になろうと思います!

今後ともよろしくお願いしまーす♪

 


月城まゆ、らぶ☆

 

 

 

らぶといえば。

 

 

らぶといえば?

ラブというよりライクだな。

みんな大好き冠仁おじさん!!!

 

 

バイプレイヤーの鏡でしたね。

ちょっとの出演でどんだけ爪痕残すんだよっていう。

 

 

しかも冠仁さんの面白ろポイントのほとんどは台本に書かれていたわけではなく、

自分でどんどん考えてやってくれたのでした。

 

 

 

1話でちょっと出てくるシーン、あそこなんて「井上が通る」としか書いてないですからね。

 

 

でもそこで冠仁さんは、

「男が通る」ではなくて「井上が通る」って書いてあるわけだから、何かしら「井上だ」とわかってもらえるように芝居をつくらなくちゃって考えてくれて。

 

結果、

 

3話でハゲネタをぶっこんでいるので、

1話ではこれからハゲるのを心配することで、同一人物だとわかってもらえるようにしていたのでした。

 

 

細かっ!

どうでもよっ!

てか私、台本にハゲネタ一切書いてないしっ!!!

 

 

 

冠仁さんてお客さんに喜んでもらうのがほんと好きで。

っていうか芝居が好きで。

好きで好きで仕方がないらしくて。

 

 

休憩中も休まないでずっと稽古してました。

 

 

それにみんなも引っ張られて良い物作ろうって意識が高まっていったところがあると思うので、冠仁さんの存在はありがたかったですねー。

 

 

 

あ。

アチャさんもそうだったな。

「稽古したい」「稽古しよう」

ってずっと言ってた気がします。

 

 

 

あ。

これ言ったら営業妨害かな?

いいか。

少しくらい。ヘッヘッヘ

 

 

いや。

アチャさんてああ見えて、

誰よりも、誰っよりも、

心配性なんですよ!!!

 

何やったって面白いのに。

 

だからそんな不安に思うことないじゃん、ってこっちは思ってしまうのですが、

 

「本当にこれで大丈夫だろうか」

「気持ちの繋がりはしっかりできているだろうか」

「お客様が違和感抱かないだろうか」

「うるさすぎてないだろうか」・・・

 

 

って、もうとっても気にしぃさん!

言い方を変えれば、それだけ真剣に役と向き合ってるって話なんですけど。

 

 

キヨちゃんをどう作ってどう見せるのが物語として一番いいのか。

アチャさんと公平さんと何度も話し合ったなー。

 

 

おかげで私は、同じセリフでも、出し方で話全体がこうも変わるのかっていうのを大いに学べたのでした!

 

 

しかし、ドブ川もほんといいチームだったな。

結束力が強くて。



 

 冠仁さんとアチャさん、

たくさんあれやこれや考えて、

若手をたくさん引っ張り上げてれて本当にありがとうございました!

 

 

若手といえばもう一人!

忘れちゃいけねぇやつがいる・・・

 

 

今回が初舞台、

そしてラストの王子様を見事につとめあげてくれた平井亜門くん!

 

 

この子もほんと素敵な子でした。

 

 

感性が独特すぎて、

ちょっと何言ってるかわからないってことが多々ありましたけど。笑

 

 

 

例えば・・・

 

 

忘れもしないのがまだ稽古が始まったばかりの頃。

 

 

キヨちゃんと二人のシーンで、

 

ー早乙女が「じゃ」と去る。ー

 

というのがあって。

 

 

やってみたら亜門くん、軽く手を挙げて「じゃ」と去ったんですね。

 

 

で、その軽く手を挙げるのがキザっぽく見えたので、「手を挙げないでほしい。キザぽく見えるのが嫌だから」とお願いしたんです。

 

 

で、もう一度やったらまた挙げてしまい。



仕切り直してもう一度。



で、また挙げやがって。

 

 

「だから手は挙げないで」

 

 

と言ったら・・・、

 

 

 

 

「え⁈ 僕また挙げてました?!ごめんなさいっ!完全に無意識です!!僕ってキザなんですかね?!?!」

 

 

 

と。

 

 

 

は?笑

 

 

 

 

まあなんだっていいから挙げないでくれと。

 

それで再びやってもらったのですが、また挙げちゃって。

 で、その瞬間本人気づいて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ"ーー! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、発狂。

 

 

 

で、

 

 

 

 

 

「違うんですっ!今のはコイツ(右手)が悪いっ!!マジでコイツが悪いっ!!!」

 

 

 

 

 

と己の右手をバシバシバシバシ叩きだしまして。

 

 

こいつ正気か、と。

 

 

そういうの母乳出ちゃうからやめてって感じでした笑

 

 

 

それとか、

最初、アチャさんを抱きしめるのが恥ずかしくてできなくて超遠慮してたのですが、

「後ろからアチャさんのことクルッと回して抱きしめてみて」と動きをつけた途端、

 

「クルっと回すってことはじゃあ……」と考え出し、

 

(アチャさんの肩に手を置き)そん(と、クルっと回して)、すん(と抱きしめる)って感じか」

 

と一人脳内シミュレーションを開始。

 

 

そして「ちょっといいですか」と実際にアチャさんの肩に触れて「そん、すん」とやり。

 

 

 

アチャさんの体の向きを戻してトライアゲイン「そん、すん」

 

 

「なんか違うな」と、もう一回戻して「そん、すん」

 

 

「ん?どうすればいいんだ?」と「そん、すん」

 

 

で、なかなか納得いく「そんすん」が見つからなかったみたいで、ずっと「そんすんそんすん」やってまして。

 

 

その間、今までの遠慮はどこいった!?ってくらいのアチャさんの扱い方がめっちゃ雑になっていって。

 

 

「そんすん」「そんすん」やる度に、アチャさんぶぉんぶぉんぶぉんぶぉん揺さぶられまくっちゃってて。

 

 

だからさすがに注意しました。

 

 

 

「亜門くん、アチャさん人間だよ」

 

 

 

って。

そしたら、

 

 

「ひゃ〜ごめんなさいっ!ほんとごめんなさいっ!!」

 

 

ってキラッキラ平謝り。



だからそういうのマジで母乳出ちゃうからやめれって感じでした。笑

 

 

しかし、この「アチャさん人間だよ」って注意、稽古中何度も言った記憶が・・・

(※そんすん、の動きは結局なくなりました。)

 

 

いやー亜門氏、

良くも悪くも一つのことに没頭すると周りが見えなくなってしまうところがあって。

 

 

とにかく真っ直ぐなんです。

純粋が過ぎるというかなんというか。

びっくりするくらいピュアな子なんです、ガチで。

 

 

でなきゃこんな格好似合わん。

 

 

こんな彼でなければラストのシーン、あれだけのものは作れなかったと思います。

 

 

すごかったですよね。

早乙女ピュアッピュア爆弾。

 

 

「僕やっぱりキヨちゃんのことが好きです!💣💥」

 

 

 

「もっと早く生まれたかった。それでもっと早く出会いたかった!💣💥

 

 

「これからは僕と新しい世界を築けばいいよ!💣💥

 

 

 

「キヨちゃんはどこまでも幸せになっていいんだよ!だから僕と付き合うってことでいいですか?!💣💥

 

 

 

亜門くん、毎公演、周りがヒヤヒヤするくらい超全力で挑んでくれてマジでありがとうございました!

 

 

おかげでキヨちゃん、

毎公演みんなが思わず「頑張れ」って応援したくなっちゃうようないい顔してました!

 

キヨちゃーーーーん!!!

 

 

 

 

んーーーー。

 

 

しかし、

みんな幸せになりたいって思っているのに、

どうしていざ幸せが目の前にくると怖くなってしまうんだろう。

 

 

なんとも言えない不安とか。

罪悪感とか。

あれ、なんなん?

 

 

「不安が生じるのは未知と遭遇した時だ」とかいう話もあったりしますけど。

不安が現れたらそれは成長のチャンスだぜ!みたいな。

 

 

でも不安が生じた時に「よっしゃー」って手放しに喜べないのって、

むかーし昔からの遺伝子に、

「未知との遭遇」=とんでもないことが起こるぞ!

みたいな記憶が刻まれているからなんですかね?

 

 

だってほら。

昔の未知との遭遇といったら、

獣だったり、自然災害だったり、土地の奪い合いだったり、その先にあるのは熾烈な生死の争いだったわけで。

 

「今日も一日、何事もなく家族みんな無事平和に暮らせました」っていう現状維持の方が貴重だっただろうから。

 

 

だからついつい人は現状維持を好んでしまう傾向にあったりするんでしょうかね。

 

 

 

それとも。

 

 

幸せになることが不安だったり、罪悪感を持ってしまうのって、「幸せ=贅沢」「贅沢=悪」みたいな変な価値観を幼少期から植え付けられているから、とか?

 

 

なんかそういうのないですか?

 

 

「今あの人はあんなに苦しんでるのに自分だけこんな楽しい思いしていいんだろうか」

 

 

みたいな、

それを言い出したらきりがなくて生きるのが苦しくてたまらなくなるやつ。

 

 

ドキュメンタリーとか観ると特にそう思う。

で、毎度無責任な偽善者精神が芽生えて、そのやり場に困る。

 

 

近しい人が苦しんでる時は尚更。

  

 

自分が心配したところで、できることは何もないって時でも、

人は人、他人は他人、て割り切るのってやっぱ難しくて。

 

「今、私だけが幸せな思いをして本当にいいんだろうか」って。

 

 

 

あとはやっぱりトラウマですかね。

 

キヨちゃんみたいに過去の失敗をズルズル引きずってしまって、

「どうせ私は〇〇だから」とか

「自分なんかが…」って変な方向に自分を決めつけて。

 

で、いざ幸せが目の前にくると、

「どうせまた失敗するから手は出さない方がいい」って、

賢ぶって幸せを遠ざけようとしてしまう。

 

 

 

 

変なの。

 

 

 

 

どうして失敗に焦点を当てるのは容易いのに、

これまでに叶えてきた夢だとか、

うまくいったことって、

忘れがちになってしまうんだろう。

 

不安やトラウマよりも、そっちを大事に抱えてた方がよっぽどいいのに。

 

でもこれ難しいな。

逆に、変に過去の栄光にすがりついちゃう時もあるからなー。

 

 

いずれにせよ、

それは「過去の話」であって「今」には関係ないってとこが重要だなっ!

 

 

 

 

って、これなんの話?!

 

  

 

 

まあ、とにかくこのお話は、

「幸せを拒否していたキヨちゃんが幸せを受け入れる」という話で。

 

 

で、その「受け入れる」というのがキヨちゃんにとってはものすごく勇気のいることで。

 

 

で。

 

 

で?

 

 

で・・・、

 

 

 

とりあえずアチャさんに「最後のシーンは、バンジージャンプを怖がってる人みたいな感じがいい」とお願いしてました。(話の方向転換急!!!)

 

 

 

それでどこまで伝わったのかわからないですけど、すごかったですね。

 

 

 

キヨちゃんの幸せパニック!!!


で、ラスト勇気を出して幸せを受け入れる姿は、

毎回本当にただただ美しかったです!

グショグショだったけど!

でもだからこそとっても良くて。

 

 

今年40才っていう役なのに、

誰よりも赤ちゃんみたいでめっちゃ可愛かった!!!

 

 

てかアチャさん演じるキヨちゃん、ほんと可愛かった。

そして、ほんと愛されてた。

 

みんな好きだって言ってた、キヨちゃんのこと。

 

っていうかアチャさんのこと。

 

だから「アチャさんの次の舞台も絶対見に行きます」的な言葉、そこら中で聞いたわ。

 

 

なんなん?

 

アチャさんほんとなんなん?

 

なんなんっていうか、

アチャさん、あなたは一体何者なんですか?!?!

 

 

 

はい。

話がいっちゃん最初に戻りました。

 

 

 

そもそもこのお話自体、

アチャさんに演じて欲しくて書いたお話ではあったのですが。

 

あそこまで清美を素敵に仕上げてくれるとはマジでアッパレでした!

 

 

 

アッパレといえば、

この絵、

 

 

 

チラシを作ってくださった宣伝美術の細見龍司さんという方が描いてくださったのですが、私がイメージしてたキヨちゃんのラストとぴったり同じで。

 

すげぇなこの人、と思ったのでした。

(もともと天才だと思っている。)

 

 

アチャさんに「ラストこういう感じです」ってずっと言ってました笑

この絵がなかったら私の語彙力ではこの状態を伝えられなかっただろうな。

 

 

ちなみに1話と2話のイラストを描いてくれたのも細見さんです。

 

あとこの変態エンジェルも。

 

 

これ、かなり気に入ってます!

 

ご本人は遊びでピャピャッと描いとおっしゃってましたが。

 

ステキすぎるチラシも作ってもらっちゃったし、

その他いろいろ、ほんとにいろいろありがとうございました☆

 

 

 

 

さて。

 そろそろ音楽の話にいきましょうか!!!

このブログ、超大作になってまうな!

 


とっとといこう。



まず3話opの音楽。

 


オーダーは、

 

「かっこいい二人の演奏」でした!

 

でました、ざっくり!

 

「どうかっこいい」のがいいのか、一切お伝えしていなかったのですが、

またしてもはっちゃんがっちゃんのセンスの良さよ。

 

ちゃんとラストのお話と繋がる曲調、且つ、演奏カッコいい音楽を選んでくれたのでした!

 

ちなみにあれは黒猫チェルシーの「飲みに行こう」という曲をアレンジしたものでした!

 


かっこよー!

 

 

そしてお次は、

早乙女くんのテーマソング:

「オオルリの青年」

 

ピアノの旋律が美しかったですね!

というか何この曲のタイトル。

素敵すぎるやん。

 

 

オオルリて。

 

 

オオルリよ?

 

この曲の作者は、がっちゃん。

 

このオオルリっていう単語がいつどうやってがっちゃんの頭の中にインプットされて、

どう保管されて、

どう今回引っ張り出されてきたのか。

 

とっても気になる。

 

やっぱ我々凡人とは違うんだろうな。

見てる世界とか、感じてるものとか。

 

って、散々言われてる人生ってどんなものなのかも気になる。

 

多分質問したら「別になんもないっすよ」の一言であっさり片付けられてしまうと思うけど笑

 

 

あ。

実はこの曲、がっちゃんの歌唱有りバージョンもありまして。

すごいですよ、それ。

歌声があんま〜〜くて。

完全にウィスキーボンボン

 

 

ちゃんとした歌詞はまだついてないのですが、

いつか歌ってくれるかもしれないのでみなさま乞うご期待!

 

 

 

その次が…

「鼻提灯」

 

 こちらのオーダーは、

 

「どうしようもない人の泥酔ソング。吉幾三の[酒よ]みたいな感じ」

 

でした!

 

 これの創作、面白かったな!

 

1番みんなが遊んでつくった曲だったんじゃないでしょうか。

 

作詞:私

作曲:橋詰氏

 

だったのですが、

橋詰氏と曲を作る時って、ほぼ曲先行なんですね。

上がってきたメロディーに私が詞をつける、という。

 

だけどこの曲は途中までしかできていない段階で渡されて、

この先どうすんの?って聞いたら、先に詞書いてくれ、と言われ。

 

 

作詞の経験が少ない私は、

「そんなことってある?!」とドキドキしたのですが、

だったら遠慮なく書いたろー、と。

曲にするの難しそうなの書いたろー、と。

 

まあ、そういう挑戦状を渡しましたよね。

 

 

そしたら見事に遊び倒したのが返ってきて、

クッソーってなりましたよね。

苦労せんのかいっ!って。(したのかな?)

 

で、そこへさらに、

 

 

    パー

♪パー

 

 

と、がっちゃんのトランペットが乗っかりまして。

 

 

 

 あんなん反則でしょ。笑

てかこの曲のためだけにトランペット吹くってどんだけ!

 

 

 

あ。

あのトランペットにまつわる素敵エピソードが1つありまして。

 

 

これはぜひ書いておきたい。

 

 

トランペット、正面向いて吹いたらうるさすぎるから、どこ向いて吹こうって、がっちゃん悩んでたんですね。

 

 

すると音響さんがまさかの発言、

「マイクに向かって吹いてみてくれませんか」と。

 

 

 

マイクに向かって吹いたらめっちゃうるさなるやん!!!

 

 

と、素人の私は思ったのですが、

そこにはちゃんと職人の技がありまして。

 

 

トランペットがうるさくならないように、

マイクにナンチャラをかけて音をなじませてくれたんです。

(肝心のナンチャラの部分は忘れてしまったのですが・・・)

 

で、実際がっちゃんがマイクに向かってトランペットを吹いてみると、音が柔らかくなって。

 

 

タクミ(匠)ーーーーーーー!!!!

 

 

と、心の中で拍手喝采したのでした。

 

 

 

職人技ってほんとすごいんですよね。

 

 

だけど、こういう技ってすごければすごいほど場に馴染んでて、一般ピーポーは気づかないじゃないですか。(気づけちゃまずい、というか。)

 

 

だからなんか申し訳ないですよね。

 

 

申し訳ないっていうのは違うのかもしれないけど。

 

 

でも今回、音響さん超大変だったらしいんですよ。

生演奏だ、環境音だ、なんちゃらかんちゃらって物凄く手が多くて。

 

 

だけどサラサラーっと仕事をこなしてくれていたので、私、その大変さに全く気づけてなくて。

 

 

で、ある日、何かのタイミングで音楽隊の2人に、今回音響さんがいかに大変か、見えないところでどれだけ苦労してるかをめちゃくちゃ説かれまして。

 

 

やべー!

まったく知らなかったー!!!と、焦ったのでした。

 

 

 

そして「プロ」にも「人の心」があるっていうのを忘れちゃいけないな、って反省したのでした。

 

 

ということで改めて、

音響さんだけでなく、照明さん、舞台監督さん、制作さんも、今回色々と手を尽くしてくださってほんっとーにありがとうございました!!!

 

 

 

 

あ。

あとそうだ。

この時のアチャさんの演歌の歌い方について。

冠仁さんとかマッキーさんとかみのりさんがめちゃくちゃ本気でダメ出ししてて。

それが超面白かったです。

演歌の動画とか見せたりして。

「アチャは今全部笑顔で歌っちゃってるけど、本物っぽくするなら表情をもっとこうしないと」とかって。

なんの指導www

本当はそういうの私がやらなきゃいけなかったんだろうけど、

大人キャストの皆様には信頼しかなかったのでお任せしてしまっていました!

 


あ。

ラストみんなでお辞儀をする案をくれたのは、なんと、がっちゃんなのでした。

「じゃ、僕もここでお辞儀しまーす」と。笑

ナイスお辞儀でした!


 

 

次!

 

 

 

 

キヨちゃんが「何か慰めてください」ってリクエストして5秒で終わる雑なやつ。

 

 

あそこの曲は、音楽隊二人に完全お任せしてました!

で、まさかの二人が打ち合わせしてなくてグダる、という回もありましたが・・・

がっちゃん主導でランダムに曲が選ばれるという遊び心満載なシーンなのでありました!

 

 

グダる、といえば、

この後ではっちゃんがっちゃん、芝居で絡まれてグダッてましたねー!

冠仁さんに毎度笑ってしまう、はっちゃん。

そして「今日も笑ってしもたー。くっそー」というはっちゃんに、「なんで毎回笑うん?」と呆れていたのに、最後の最後で笑ってしまい、飲んだ水を豪快に吹くという大失態を犯したがっちゃん。

2人のかわいげ満載でした☆

 

 

 

 

はい!

 

 

 

 

そしてラスト!!

 

いよいよラストかー!!!

 

 

「溺れた女神」

 

これは難産でした。

信じられないくらいの難産で。

最終的に産婦がチェンジになりました。

 

というのも・・・、

 

 

この曲。

作詞作曲:橋詰遼

なのですが、

当初の予定では私が作詞する予定でして。

 

 

って、これ書く必要あるかしら?

 

私としてはこれが出来上がるまでにかなり壮絶な戦いがあったので、老後の思い出巡りのために書いておきたいなっていう思いはあるのですが…

 

 

いっか。

書くか。

ブログなんてそんなもんだべ。

ってことで、

適当にダーっと書きまーす!

 

 

 

さっきも言った通り、この曲最初は私が作詞する予定で。

で、ある日橋詰氏から曲できたよ、と、demoが送られてきまして。

で、聴いてみたら、疲れ果てている時に聞いたからかもしれないですけど、歌が綺麗すぎて泣けてきて。というか本当に涙がツーッと流れちゃって。

「これは絶対素敵な詞書かなあかんなっ!」と意気込んだのですが、全く書けなくて。何日経っても恐ろしいほど書けなくて。書けない意味がわからないってくらい書けなくて。デモを聴いても聴いても、なんの言葉も降りてこなくて。

とはいえ書かなきゃしょうがないのでとりあえず書いたら、ウンコみたいなのしか出来上がらなくて。

で、

ウンコなのはわかってるけど、もしかしたら良いっていうかも?!と淡い期待を込めて橋詰氏にお渡ししてみたら、100枚くらいのオブラートに包んでありましたけど、「これはウンコですね」と言われてしまって。

めっちゃ恥ずかしくて。

とりあえず、どうしたらいいのかわからん、と相談し。

で、坂元裕二も書けないときは書けないらしいっすよって慰めにもならない慰めをもらいつつ、たくさん話し合って「この曲は応援ソングにしよう」と決まって。

で、書いてみるものの「全く応援しないソング」しか出来上がらなくて。

で、橋詰氏もこりゃアカンと思ったのか、手を替え品を替えのデモをどんどん送ってくれるようになって。

で、私はそのデモを聞くと胃が痛くなるようになって。「橋詰=癒しボイス」ではなく、「=太田胃散」って感じになってしまって。

そうこうしているうちに「横槍ですみませんが、自分も歌詞作ってみましたので参考になれば」と途中まで作った歌詞送ってくれて。

で、それ聴いてまあ泣きました。

まず、そんな行動をしてくれたことに感動して(母の心境)。

あとはその歌詞がメチャクチャ良くて。

サビの最後「私あなたのことが好き」を聞いた途端、音符たちが「私たちその言葉をずっと待ってたんですー!!」って明らかに喜んでるのがわかって。

橋詰の横槍見事に私のはらわたにぶっ刺さりましたと死亡泣き。

それから「私にはこの先書けません」と、投げてしまいたいけど、そんな無責任なことはできないっていう葛藤の日々。それにやっぱり書きたいっていう気持ちも強くあったから、なんとか頑張ってみるものの、書けば相変わらずウンコを量産。

そして、けっこうほんとにヤバイと、ギトギトの脂汗タラタラになっていたある夜、がっちゃんが突然「僕も歌詞のアイディア考えましたー」とメールくれて。え、なに?天使ですか?って、めっちゃ感動。てかそういや「僕はエンジェル」って自分で言ってたわって合点。

で、次の日稽古場でそのアイディアを頂戴し、引き取ろうとしたら、橋詰氏が突然「せんぱい、かし、こっちでかんがえましょうか?」と。


ー歌詞、こっちで考えましょうか?


言葉の意味を理解した途端、私、間髪入れずに「お願いします」と即答。

目を見ずに即答。というか、見れなかったな。

(そういやここくらいの時期、公平さんの目も全く見れなかったなっ!)


あー、今思うと橋詰氏、この一言いうのけっこう勇気いったんかなぁー。この一言ってけっこういろんな意味で重いもんなー。もっと早い段階で私から「頼むー、作ってー」って頼まれてた方がよっぽど楽だっただろうなー。ラストの曲を作るっていう責任の重さは変わらないにしても、自分から言うのと人から言われるのとでは大分違いますからね。

はっちゃん、自分から「やるよ」って言う方を選択してくれてありがとう。

で、そこからのはっちゃんの頑張りよう、すごかったでー。

クリスマスも大晦日もへったくれもなく毎日足掻いて踠いてくれて。

「こんなんどうでっか?」「どうでっか?」ってデモをバンバン送ってくれて。

そして、それを聴いて文句をつけるだけってなんて楽なんだと感動!

違う違う。 

更新されるごとにどんどん磨きがかかっていく「溺れた女神」に感動!!

まじでそっちに超感動!

この子こんなに頑張れる子だったの⁈って母なる大地の心境でも感動!!!

で、

いよいよ出来上がったって時、「やったー!!!」ってほんと嬉しかったなぁ。

Dメロもオシャレに決めて、橋詰やりよったなって。

正直にいえば、完全にお任せする前は、いい歌詞をバンバン書いてくる橋詰くんに嫉妬したし、悔しいって思いがものすごくあったんですけど、最終最後の完成形に出会った時は、これははっちゃんが書くべき歌だったんだろうな、と妙に納得し、「こんな素敵な曲書いてくれてありがとう」ってただただ感謝しかなかったな。

で、元旦早々、がっちゃんの歌唱が加わったデモが送られてきて。

「がっちゃんが歌ったーー!しかもBメロー!!!」ってめっちゃ興奮したな。

今まで橋詰オンリーバージョンしか聴いたことなかったのでね。

で、かっけぇベースソロも入り、ラストに超ふさわしい最強ソングが出来上がったのでした!


そんなこんな紆余曲折あったもんですから、お客様から「最後の曲で涙が止まりませんでした」って声をいただいたり、グッズ販売中「このCDって最後の歌も入ってますか?」と聞かれた時、ドチャクソ嬉しかったです!

ほんといい曲。(2人が作ったのは全部いい曲なんだけども)

これからも歌い続けてくれたら嬉しいなっ!

 



はい!

 

 

以上「溺れた女神」誕生秘話についてのあれこれなのでした!

 


にしても音楽隊の2人、2時間10分ずーっと舞台に出ずっぱ、お疲れ様でした!


芝居中、魔法でもかけられたかのように2人同じ体勢でスッと気配を消してたの、めちゃくちゃ面白かったです。(※演出ではありません。)


2人はほんと超いいコンビでした^ ^

凸凹でチグハグで、それでいてなぜか息が合っていて。

またぜひコンビやってくださーい☆




と!



そんなもんですかね?




さ。

いい加減次の作業に向かわなくちゃ!

 

 

というかみんなもうどんどん次に進んでますっ!

 


私も急がないとっ!

と!その前に!!!

 


今回、演出をやらせていただき己の未熟さを嫌という程痛感しました。

最初から最後まで、本当に何一つできなくて、いろんなところにたくさん迷惑かけまくったのですが、最後まで頑張れたのは、ずっと支えて、引っ張ってくれて、知恵とアイディアを惜しみなく与え続けてくれた中村公平さんの存在があったからに他なりません。本当にありがとうございました!!!

 



その他、お世話になった皆々様、感謝の言葉を書き切れていないのですが、ほんっとーにありがとうございました☆

 



2019年、また皆様にお会いできるように頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします!!!

 



おしまいっ!