他誌に出し抜かれぬよう内緒にしておりましたが、
明日(2011年10月31日)発売予定の
『週刊東洋経済』に、厚生労働省指定キャリアコンサルタントとして
クロイワ正一が写真入りの囲み記事で紹介されます。


「親と子で勝つ!就活」
というタイトルの特集が組まれていますが、
その特集の中で2ページ分お話しました。


http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/


お話した内容は、以下のようなものです。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


現在の学生の就職難は、社会・経済構造の問題であって
決して一時的な、かつ一過性のものではない。


かつて新卒採用が主流だった日本企業の人材開発システムは
成熟期を迎え、すでにその有効性が失われている。

つまり、素人の新卒者に任せてきた「単純労働」は
ITと途上国労働力がまかなうようになり、
日本の労働市場では、たとえ新卒であっても
ある程度のスペシャリティーが要求される。


ゆえに、文部科学省が唱えるような生易しいキャリア教育ではなく
高校生くらいから「プロ意識」の育成を図る必要がある。


保護者や教員から
「偏差値の高い学校に入りさえすればなんとかなる」
とそそのかされ、それを信じて勉強だけしてきた学生は
皆、就職活動で苦労している。

「正直者がバカを見ている」のが未内定者の現状だ。


社会性、もっと言えば市場性のある
知識、スキルを習得することを目的として
進学を考えるべし。


確かに東大出のベンチャー起業家もいるが
それ以上に低偏差値学校の出身者や無学歴で成功している起業家も目立つ。


これは、模試業者がつくる偏差値という指標が
若年労働者の市場価値を測定する機能を持っていないことの査証だ。


海外でもコンテンツとして市場性がある
ジャーニーズを見よ!
彼らは切り捨てるものは切り捨て、
中学生くらいでもプロ意識を持っている。


どうせ高校卒業しても英語を話せない人材が8割以上なのだから
従来のような英文法教育、英文解釈教育は止めよ!
中学1年から「英語しか話さない」会話中心の授業をせよ!
英会話ができる必要性はすべての日本人に迫っているが
難しい英語の文献を読み解く必要性は
1割以下の日本人にしかないのだから……


社会保障の充実を図るなら
ありえない「少子化解消」に期待するのではなく
「一騎当千」のエリート教育をせよ。


1人の天才、秀才の発明、コンテンツ開発が
10万人の雇用を生むような教育施策を実施する方が現実的だ。


市場経済のグローバル化は「国家間分業」を加速している。
経済成長を終え、成熟期を迎える日本の役割は
グローバル経済の中で「筋肉」ではなく「頭」として機能することだ。


以上のような感じです。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


おそらく相当割愛されて掲載されるでしょうが
甘ったれてる政治家や官僚に10年間言い続けてきたことを
実証的に話してきました。


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