続きます。朝井まかてさん!


こちらの主人公は歴史上の人物ではありませんが、尾張で将軍吉宗の政策に真っ向から立ち向かった徳川宗春と関わりのあるお話になっています。

江戸時代の武士の世界の泥沼的慣習等の馬鹿馬鹿しさ、その中で生きていく主人公の若い武士の諸々の悲哀に、

ニヤニヤと笑ってしまいます。

それと松茸と松や、土地、自然との関係の深淵さ、神秘さが対比的に描かれていて
唸らされます。

松の林、山を守る民達の描き方もよいな。