昼、夜、一日で両方見ました。
昼の最初は寿式三番叟。
幸四郎と松也の踊り、かっこよかったですよ。
石切梶原はけっこう何度も観てます。
吉右衛門さんはこのお役にピッタリですね。
顔の表情、セリフ回し、動きもお姿も惚れ惚れします。
そしてなんと言っても仁左衛門の封印切。
前半の可愛らしさ、若々しさ、色気たっぷりで華のある忠兵衛さん。
そして後半は切ない切ない。
相手役の孝太郎も愛之助も良かったなあ。
さて、夜の部は話題の三谷幸喜作です。
八嶋智人さんも出ているし、演劇評論家の犬丸治氏も前回の三谷歌舞伎より楽しめたみたいなことをFacebookに書いていたんで、期待してみました。
笑いあり涙あり、舞台転換、大道具等にも工夫あり。
新作をみんなのチームワークで作り上げていくぞという役者の皆さんの情熱も感じられて
確かに面白かったですよ。
でも、なぜかな?
あー観て良かったなあ〜〜って場面場面が頭に浮かぶのは昼の部なんだよね。
古い人間かな?
歌舞伎が新しいことに挑戦していくのはいいですよ。
江戸時代のものだけをやるのが歌舞伎って訳じゃないもの。
でも、しょうがないよね。私には昼の部の古典的なヤツの方が楽しく嬉しく心に残るものだったみたいからさ。
という感想です。