VERIART_真のアート思考を通じて、次世代のイノベーターを育成

VERIART_真のアート思考を通じて、次世代のイノベーターを育成

現代社会は「VUCA時代」に突入し、イノベーションが求められています。子どもたちの特異な才能を見つけ、磨くVERIARTプログラムを提供するVERIART代表取締役CEOのブログです。

 マイノリティとマジョリティが共存するこれからの社会へ〜変人、異端児、鬼才、奇才、機才、異能が未来を導く~


 現代社会では、「マイノリティ(少数派)」と「マジョリティ(多数派)」の共存が頻繁に議論されています。
 企業や団体の集団生活において、意思決定には多数決がよく使われます。しかし、差別化戦略においては、少数派の意見こそがブラッシュアップすることで面白いものや価値のあるアイデアが含まれているのではないかと考えることがあります。
 「みんなで話し合うとアイデアが丸くなって面白く無くなる」と表現した人の言葉に納得したことがあります。

 集団には、変人・異端児・鬼才・奇才・破天荒・異能と呼ばれる人々もいます。彼らのような人たちは、マジョリティの中では意見が通りにくく、孤立することも少なくありません。無用な混乱を避けるようになり、発言をしなくなることも…。要するに、マイノリティである彼らの意見が企業や社会から取り残されてしまうことが多いのです。

 私は、変人や異端児、鬼才、奇才、破天荒な人々の意見には、「差別化戦略で重要とされる既成概念に囚われない新しい力」が潜んでいると考えています。しかし、彼らの考えはしばしば既成概念を超えているため、通常の枠組みで生活している人々には、理解しにくいことが多いのも事実です。

 たとえば、日常的な会話で「また意味わからないこと言ってる」や「頭のいい奴の言うことはわからんわ」といった反応を引き起こし、マイノリティであるがゆえに距離を置かれる場面もあるかもしれません。こうした反応の背後には、突飛な発言や既成概念に囚われない思考が理解されにくい現れただと思われます。彼らの意見を通訳し、既成概念と結びつける役割を担う人が必要なのかもしれません。

多様な視点を取り入れることが、これからの社会を変革するために重要な要素だと思います。


 変人力と異端児力


「変人」とは、一風変わった性格や行動を持つ人を指し、しばしば「変わり者」として扱われがちです。マジョリティの視点からすると、マイノリティは「異質」と見られることが多いです。一方、「異端児」とは、従来の常識や慣習に囚われず、独自の視点や考えを持つ人々です。彼らは新しい価値観を提示し、社会に進化をもたらします。異端児たちは既存の価値観を打破し、新しい道を切り開く力を持っています。


 鬼才、奇才、機才が織りなす破天荒な創造力



「鬼才」や「奇才」、「機才」と呼ばれる人々もまた、社会の進化に大きく貢献してきました。彼らは心と五感をフルに活用し、新たな発見や革新の種を見つけ出す観察力を持っています。


 行動力と実験力で未来を切り開く


これらの才能を持つ人々が輝くためには、新しい考えを持つだけでなく、それを実際に行動に移し、実験する力が必要です。行動力と実験力こそが、未来を切り開く鍵となります。


 理解とサポートが才能を広げる鍵


変人や異端児、鬼才、奇才、機才、破天荒な人々がその力を最大限に発揮するためには、周囲の「理解」と「サポート」が重要です。独特な視点や性格が原因で、周囲から理解されず孤独を感じることもありますが、彼らの可能性は無限大です。実際、特異な才能を持つ人々は、マイノリティであることを隠しながら社会に溶け込んでいるケースも多く、彼らはあなたのそばにいるのです。


これからのイノベーターたちへ


これからの社会で求められるのは、これらの才能と行動力を持つイノベーターたちです。純粋な子どものような好奇心を持ち続け、固定観念に囚われることなく、新しい考えを持ち続け、それを行動に移し、実験し、楽しむことが重要です。彼らこそが、社会を変革し、未来をより良いものにする原動力となるでしょう。


この内容が社会のイノベーションに与える影響をさらに深掘りすることで、より多くの人々がマイノリティの力に気づき、共存を促進できる社会を目指せると考えます。


 

いま注目されている「アート思考」を独自の視点で解説

 

 アート思考とは、アーティストのような独自の視点で世界に問いを投げかけるものであり、新たな価値創造の鍵となり得るとされています。日本の学校教育が長期間にわたって大学進学を重視してきた一方で、キャリア教育の重要性が認識され、VUCA社会では従来の成功モデルが必ずしも充実した人生を保証しないことが理解されつつあります。

 

 末永幸歩氏の著書『13歳からのアート思考』では、アート思考を問題解決の手段ではなく、問いを深める思考法と位置付け、自己理解の深化が前提とされています。アート思考の基盤には、個人の内発的な動機や自身の関心事が重要な役割を果たしているとされています。

 

 山口周氏の著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』では、サイエンス中心の意思決定の限界や市場の自己実現的な消費へのシフト、システムの変化への適応の遅れなどから、美意識の重要性が論じられています。これらの観点から、成熟した社会では多様な価値観や文化を持つ人々との共存が重視されます。図画工作や美術教育が創造性を育成する有効な手段であると示唆されています。

 

 

アート思考の三つの柱:観察、思考、表現

 

 私は、生まれた時からアートに囲まれた生活を送ってきました。父はアーティストで、父の部屋からは油絵の香りが漂っていました。幼少期から、アーティスト姿を見て育ちました。現在は企業人で新規事業を担当し、さらにスタートアップで、ゼロからイチを築くことを目指しています。

 

私が捉えるアート思考は、次の3点で成り立っています。

 

✅観察する:五感を使って自ら世界を捉える。
 

✅思考する:第六感(気持ち)を整理し、自己理解を深める。
 

✅表現する:自らの気持ちを世の中に伝える。

 

 アーティストの表現手法は多岐にわたり、絵画、造形、写真、映像、音楽、ダンスなどがあります。私は、新規事業やスタートアップも一つの表現手法と考えています。

 

 差別化戦略の中で、アート思考が重要な要素となると考えています。

 

 

スポーツと新規事業におけるフロー体験:アート思考の共鳴

 

 私はかつてスポーツ選手でもありました。フリースタイルスキーモーグルで競技に打ち込み、選手活動を開始して、3~4年で国体入賞を果たしました。
 

 スポーツとアート思考には共通点があり、その一つが「フロー」という概念です。これはアメリカの心理学者M.チクセントミハイが提唱するもので、完全な集中状態を指します。

 

 アート思考は、自ら五感で世界を捉え、第六感を整理し、自らの気持ちを世の中に伝えるプロセスです。この状態を楽しみながら実行することで、没頭するクセがつきます。没頭することは、集中力が高まり、より上達し、創りあげる時間が短縮されることを意味します。

 

 私自身は、山口県柳井市の田んぼと山に囲まれたド田舎で育ちました。人工物の遊具は一つもなく、自然の中で遊びを創造し、没頭して楽しんでいました。たとえば、友達と一緒に木の枝や石を使って秘密基地を作ったり、穴を掘って・落とし穴で遊んだり、山の斜面を滑り台として整備したりと創造することが日常でした。こうした体験は、私の創造性や問題解決能力を育む土台となりました。

 

 

 

 新規事業の立ち上げをアジャイル型で行うことは、子ども時代の遊びの延長だと感じています。
 例えば、あるスタートアップの例では、チームメンバーがアイデアを出し合い、試行錯誤を重ねる中で、新たな商品を迅速に開発しました。このプロセスは、子どもたちが自然の中で遊びながら新しいルールや遊び方を見つけていく様子と非常に似ています。

 

 また、子ども時代のもしかしたらこうかも知れない。だからこうしよう。という仮説・検証の繰り返しは、スポーツ選手として、フリースタイルスキーモーグルでの競技において、技術を磨くために反復練習を行う際に利用しました。成功する瞬間の喜びは非常に大きく、その喜びがさらなるモチベーションにつながりました。例えば、あるトリックを何度も試行し、成功したときの達成感は、まさにアート思考の成果に似ていますよね。

 

 この楽しく没頭した時間を何度も繰り返すうちに、「フロー」状態をコントロールできるようになりました。一方で、集中出来ないときもあります。集中を維持できないときは、作業を中断することもあります。これは、アーティストの父から学んだアート思考と、幼少期のド田舎での遊び方が大きな影響を与えた結果です。

 

 このように、アート思考は、私の人生において重要な役割を果たしています。

 アート思考は、創造力を鍛え、集中状態をコントロールできるようになるツールだと考えています。

 

 VERIARTプログラムは、アート思考と真の体験を組み合わせ、楽しいから生まれる集中状態=フロー状態を育む体験を提供しています。


真の体験×アート思考を活用した VERIARTイノベーター育成プログラム

VERI(真)の体験をする
ART(美)を鍛える
VERIARTプログラム

稲刈りを通じて

五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)で感じたことを、第六感である「気持ち」で表現します。

ある小学校中学年の女の子の体験




稲刈りの後、その子は稲の先にある実をむき始めました。作業はなかなか手強かったようですが、彼女は根気よく剥いていきました。そして、少し黄色がかった実を取り出しました。

彼女の表情には不思議さが漂っていたので、私は声をかけました。

「何か見つかった?」

「これが出てきたんです」

そう言いながら、彼女は手のひらに乗せた米粒を見せてくれました。彼女はまだ、普段食べているご飯とこの一粒が結びついていないようでした。

「いつも食べているご飯🍚って、この一粒が集まってできているんだよ」

そう伝えると、彼女は驚いて目をまん丸にしました。

ここからは、自分の気持ちと向き合いながら創作の時間です。

彼女は、画用紙に稲刈りの様子を描きました。そこには、本物の稲が絵の中に添えられていました。

発表では、こう語りました。

「稲からご飯になるお米が出てきたことに驚きました」

頭で理解していても、それは本当に理解していると言えるのでしょうか?
五感を通じて得られた「気持ち」という第六感で揺さぶられる体験こそ、真の体験です。
VERIARTプログラムでは、体験を単なる経験に終わらせず、創造にまで結びつけます。

彼女の中で何かがつながった瞬間に立ち会えたことに、私は感謝しています。


おにぎり作り


子どもたちとみんなでおにぎりを作り、子どもが作ったおにぎりをお父さんお母さんは美味しいね!と言いながら食しました。子どもたちの満足した顔が溢れていました。


そして、きょう新米が届きました。

山口県柳井市日積の甘い甘い新米です。


山口県柳井市日積の新米



日本におけるイノベーションの課題


現代の日本では、イノベーションが起こりにくいと言われています。その背景には、企業や学校教育において、正解を求め、既存の枠組みの中で正しい答えを探す風潮が根強く残っていることが挙げられます。しかし、これからの時代を生き抜くためには、既存の答えにとらわれず、自ら問いを立て、新しい解決策を生み出すイノベーションスキルが欠かせません。


VERIARTプログラムは、このようなスキルを養うためにデザインされています。特に、子どもたちが自分自身の考えや感情を自由に表現し、その過程で発見や創造を楽しむことを重視しています。イノベーターに必要な観察力、好奇心、質問力、そして他者の意見を受け入れ、実験を繰り返す力を育むことで、次世代のイノベイティブな・クリエイティブなリーダーを育成していきます。


企業や教育現場が従来の枠組みにとらわれる中、子どもたちが自らのアイデアを形にし、未来を切り開く力を持つことが、社会全体の進化につながると信じています。



VERIARTプログラム
創造力を鍛える



このプログラムは、イノベーターに必要なスキルを体験的に習得することを目的としています。具体的には、観察力、好奇心、質問力、関連づける力、他者の意見を傾聴する力、実験力、そして内発的動機づけを高めることが重要とされています。アート思考を用いた実践的なアプローチで、創造力の育成を促します。

先日、映像クリエイターを目指す学生が通う専門学校4校およそ70名の学生と先生を対象に『創造力を鍛える』特別講義をさせていただきました。

クリエイターやイノベーターに必要な能力や行動力、さらにクリエイターに必要なアート思考についても詳しく解説させていただきました。

アート思考実践として新しいアイデア💡をどうやって生み出すのかも‼️

最後に、イノベーター(クリエイター)育成方程式を学生と先生にも解説しました。先生方の真剣さにこの学校の学生たちは幸せだなと感じました。

びっくりするほど多くのご質問をいただきました。

「個性と独りよがりの違いは?」

というとても大切な質問もいただきました。クリエイターに身につけてもらいたい行動特性にはそれらを個性として認めてもらえるための内容が入っていることを丁寧に解説させていただきました。

ただ、時として理解を超えていると理解されないこともあるんですよね。
そんな時は、実体験から理解しているふりをして、先の未来を自分が信じる。
答えは未来にありますから。

感想では、
「今まで答えを探していた」
「自分を殺していた」
「自分を出していいんだ」
「モヤモヤしていたことを言語化してもらった」
など,キラキラ輝く未来がある原石たちに勇気を持ってもらえたことは、私のエネルギーにもなりました。

これまで親子に実施してきた創造プログラムですが、クリエイターの卵たちと支援者となる先生のモチベーションアップになったことは、とても嬉しく思います。

『創造力を鍛える』
現代に必要なキラーワードです。

「五感で感じて→六感で創る!」
VERIARTプログラム

 現代の日本では、イノベーションが起こりにくいと言われています。その背景には、企業や学校教育で、正解を求め、既存の枠組みの中で正しい答えを探す風潮が根強く残っていることが挙げられます。しかし、これからの時代を生き抜くためには、既存の答えにとらわれず、自ら問いを立て、新しい解決策を生み出すイノベーションスキルが欠かせません。

 VERIARTプログラムは、このようなスキルを養うためにデザインされています。特に、子どもたちが自分自身の考えや感情を自由に表現し、その過程で発見や創造を楽しむことを重視しています。イノベーターに必要な観察力、好奇心、質問力、そして他者の意見を受け入れ実験を重ねる力を育むことで、次世代のクリエイティブなリーダーを育成していきます。

 企業や教育現場が従来の枠組みにとらわれる中、子どもたちが自らのアイデアを形にし、未来を切り開く力を持つことが、社会全体の進化に繋がると信じています。

VERIARTイノベーター育成プログラム
■□■「創造力を鍛える」■□■

 きょうは、このプログラムに1年間参加してきた年中のYくんとお母さんのお話です。

アーティストの益村司氏による講評も行われました。

子どもたちは楽しみながら、親御さんたちは「自分たちにも課題があるの?」とドキドキしながらスタート。

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■きょうの「創造力を鍛える」テーマは、稲刈りと田舎散策の後に発表されたお題でした。
✅「アート思考を使って体験した気持ちを形にする」
✅指定されたのは、「画用紙の上に気持ちを形にする」ことでした。
✅五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)で感じたものを、第六感となる「気持ち」で表現することが求められると説明しました。
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Yくんは画用紙をケーキの形に切り取り、自ら摘んだ本物のミントを飾ったケーキを作りました。また、画用紙を丸く切り取り、同じく自ら摘んだ本物のバジルを使ったマルゲリータを創りました。




Yくんは少しシャイでした。今回は、お母さんがプレゼンテーションを行いました。

稲刈りの後、畑でハーブを摘みながらお母さんと会話をしていたそうです。
「これはミントなんだね。ケーキに乗せるんだって」
「この白い花はニラなんだね。よく食べてるね」
「この前ピザの上に乗せたのはバジルだよ!」

Yくんは、ハーブを目で見て、手で摘み、香りを嗅いで、お母さんとお話をしていました。
そして、彼が創ったアートは、この体験が楽しかったことを形にしたものだったのです。
見えるものだけがすべてではない、感じた「気持ち」を表現したのでした。

お母さんのプレゼンテーションで素敵だったのは、次の言葉です。

「Yくんが画用紙を切ろうとしたとき、『画用紙を切るの?』と言ってしまったんです。
でも『そっか、切るんだね』と自分で言い直して、彼の行為を止めずに見守ることができました。」

実は、お題の一番下には注意書きがありました。

⭐️親御さんへ⭐️
子どもを親の思い通りにしようとしないでください。子どもはアーティストです。天才です。心の声を聞いてあげてください。未完成でもまったく問題ありません。プロセスがとても大切です。

そう、このお母さんの行動は、なかなかできない素晴らしい行動でした。

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発表後に、アーティストからも講評がありました。
✅ 五感を使って創造したこと  
✅ 配られた画用紙の上に描くのではなく、画用紙を切ってケーキやピザの形を創造したことは新しい手法  
これらがアーティストから高く評価されました。

1年間の参加で、親子の関係の変化には驚くものがありました。

そしてその後、本物のピザを作り、
Yくんは、バジルをのせたマルゲリータを作ったのでした❣️






ご参加いただいた18名の皆様
ありがとうございました。

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VERIARTイノベーター育成プログラム
「創造力を鍛える」

このプログラムは、イノベーターに必要なスキルを体験的に習得することを目的としています。具体的には、観察力、好奇心、質問力、関連づける力、他者の意見を傾聴する力、実験力、そして内発的動機づけを高めることが重要とされています。アート思考を用いた実践的なアプローチで、創造力の育成を促します。

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