それでも、地球は回ってる。

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文芸から映画評論、世の中のことまで、

転換の時代をのほほんと語ります。

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私は、長谷川町子の漫画が大好きである。もちろんトイレには、サザエさんが積み上がっている。牧歌的4コマ漫画とトイレの便座はよく似合うのである。トイレのサザエさんの中には、『似たもの一家』という漫画が一冊だけ紛れ込んでいる。アニメサザエさんの隣に住む伊佐坂なん物が主人公の原作である。昭和24年の3月から10月まで週刊アサヒに連載したものを、姉妹社が単行本にまとめたものだ。
その中にヒロポンという題の漫画がある。近所の子どもあずかった一家が、間違ってヒロポンを飲ませてしまいラリらせてしまうという、のどかなお話しだ。
ヒロポンは、当時薬局で売っていた覚せい剤である。そう、日本では薬局で覚せい剤を誰でも買えた時代があったのだ。疲労をポンと捨てるからヒロポンという名がついたという説もあるが、ギリシャ語で『労働を愛する』という意味からつけられた説が正解だろう。
戦時中に陸軍が戦闘意欲向上のため、兵隊さんに飲ませていたものが、戦後一般に広まったと見られる。ヒロポンを飲めば、空腹を感じずに何日でも眠らずに働くことができた。私たちの先輩たちは、食料と労働力が不足していた戦後まもなくに、これを飲みながら不眠不休不食で働いたのだ。
「ものを食べなくても働き続けることができる人間を育成する」ということが国策だった時代だった。
食うために食わない身体にする。こんなネジれた発想じゃなければ、解決できない貧困がそこにはあった。それでも日本は、ヒロポンを原動力に高度成長を成し遂げ、経済復興を成す。この100年に1度の不況も、やってやれないことはないのだ。
インターネット戦略で成功したアーチストと言えば、まず最初に思い出すのはロシアのタトゥーだろう。日本ではテレ朝のミュージックステーションのドタキャンで一躍有名になったお騒がせユニットだ。ユニットと言ってもリェーナとユーリャの女のコ2人組と勘違いしている方も多いと思うが、実はプロデューサー、作詞家、作曲家、マネージャーまで含めて、タトゥーなのだ。
プロデューサーまでメンバーの一員ということで、世界規模で『売れたもんが勝ち!』を徹底的にモラルなしの戦略を繰り広げたのが、彼らの気魄だ。
1999年のデビュー当初は、コソボ紛争の悲劇を歌った『ユーゴスラビア』を発表したが、まったく売れなかった。そこでプロデューサーのイワン・シャポヴァロフは、センセーショナルな話題つくりを次々と打っていった。
同性愛少女というまったく事実無根のコンセプトをつくり、それらしきミュージックビデオを制作して、インターネットに流したのだ。そのショッキングが映像が、東欧から西欧、そして北米、アジアへと世界を駆け巡り、タトゥーの知名度はうなぎ上りに上昇していった。
スキャンダルこそが、甘くておいしい果実であると知ったイワンは、世界各地で不条理なドタキャンを繰り返した。2003年はイギリス公演ドタキャンで世界的非難が集中砲火されている最中で、日本公演がアーチストとして再起する大切なライブだったのにドタキャンに踏み込んでしまう。この報道が世界に報じられたことが契機となり、タトゥー熱は沈静化してしまった。12月に再来日したときは、イワンがまたドタキャンを命令していたが、ウォーカルの女のコたちが断固拒否。ユーリャは体調を崩している状態でありながら、鬼気迫る歌唱力でファンを納得させた。でも時はすでに遅し、S席7500円がわずか数百円でネットオークションに大量に流れていた。
その後イワンは、タトゥーをロシア大統領選に出馬表明させ、スキャンダル路線をばく進しようとするが、2004年4月についに解雇をいい渡れてしまう。
インターネット上にある世界中の好奇心が、タトゥーを生んだ。スキャンダラスという生き血を吸いながら、方向性を見失って膨れ上がっていく化け物のようだった。
イワンは倫理を破壊すればするほど、奇妙に増殖する化け物をつくった。しかし金と血でできた皮をはいだとき、でてきたのは純粋な少女の顔だった。これを妖怪と言わず、なんと言うのだ。
最近、フルハウスにはまっている。フルハウスは、アメリカで製作されたシチュエーション・コメディだ。ABCテレビで1987年から1995年にかけて全192話が放送された。妻を事故で亡くした男が男友だちに助けられながら子育てをする物語なのだが、8年間も放映されていたので、娘たちが成長していく過程をたのしめるのがこのドラマの魅力になっている。まるで親戚のオジさんのように、最終回に近づくほど、ほんと大きくなったなぁ、という感じで思わず目を細めてしまうのある。
ヤングセレブで収入NO.1のオルセン姉妹が末っ子のミッシャル役で登場し、赤ん坊から出演していたまさに彼女らの出世作である。番組終了もオルセン姉妹のギャラが、あまりにも高くなったからだと噂されたが、現実はジェシー役のジョン・ステイモスとDJ役のキャンディス・キャメロンが引退したからだった。
親戚のオジさんとしては、3姉妹のその後が気になり、ちょこっと調べてみた。
長女のDJは(以下、役名の言うね。)、ジョーイに紹介してもらったプロアイスホッケー選手と結婚して、3人の子どもがいる。長野オリンピックにも、応援に来ていたらしい。
次女のステファニーは、交通事故で死んだという都市伝説まであったが、それはまったくの嘘。ロス市警の男性と結婚したが、覚せい剤依存症となり、家族のはげまし(タナー家という意味ね)もあり、リハビリ施設に入所し6週間の集中治療を受け依存症を克服している。末娘のミッシェルは、近年はゴシップ誌などを賑わせる、"お騒がせセレブリティ"としても名高い。メアリー=ケイトは過去にギリシャの大富豪の御曹司スタヴロス・ニアルコスと交際していたが、パリス・ヒルトンに略奪され、以来パリスとは絶交しているらしい。
それにしても、ステファニーの胸には驚いた。こうなることは、想像を超えていたなぁ。いくら親戚のオジさんでも予想しきれないことがあるのである。

それでも、地球は回ってる。-タナー姉妹