築山の先のベンチに長谷川様に肩を抱かれ膝の間に手を差し入れられている祥子様の姿があった。
長谷川様が私に気づき、すっと手を引かれた。
上気した顔を長谷川様の肩に持たせた祥子様は、既にGジャンを脱がれ・・・ピンクのカットソーの胸元が乳首も露に、たゆん・・と揺れた。あぁ・・ブラジャーを外されている。
腕の巾に開かせられていた脚を・・恥じらう様にすっと閉じる。
その脇で、これでいいんですね という眼をした長谷川様が声を発した。
「もう、ワインがないんだ。新しく冷たいワインを頼むよ、彼女の分もね。」

祥子様がようやく私に気づいたようだ。さらにほほを羞恥に染めると、長谷川様の後に隠れる様に・・・その魅惑的な姿をすっと寄せてゆく。
「ここは気持がよろしかったのではないですか。特等席なんですよ。」
やめてください 祥子様・・・それ以上私以外の男性にその柔らかな乳房を触れさせないでくれ。
「いい場所を教えてくれてよかったよ。ただ彼女は少し酔ってしまったみたいですけれどね。そうだ、氷入りの水も一緒に・・・申し訳ないね。」
「承りました。」
彼女は絶品ですよ そう長谷川様の眼は語っていた。
トレイに空いたグラスをのせて立ち去るそぶりを見せる。
祥子様に・・・まだ、悟られるわけにはいかない。
「よろしければ・・・隣の離れはお客様がおりますが、茶室が空いております。今夜は使わない予定なので灯りを入れることはできませんが、灯りをともさなくとも外のライトアップの光で十分でしょう。お連れ様のお加減がよろしくなるまで休まれてはいかがですか?お飲物もそちらにわたくしがお届けします。」
さきほどの思いつきを、まるでいまおもいたったように口にしてみせた。
いいんですか?ほんとうに・・・ 長谷川様の眼が問いかける。
私は小さく頷いた。
「ありがとう、遠慮なく借りるとしよう。」
「庭に戻られなくともそちらから降りてゆかれればすぐですから。」
ベンチの奥の飛び石を指差して裏道をお教えした。
これでいい。あと1時間と少し。当初の計画以上に・・・祥子様を堪能できるだろう。