自分は超能力を持っています。
自覚できなかった……というか、それ自体自分の中では普通のことだったので、
けっこう大きくなるまでそれが特殊だなんてことは、気づかなかったのです。
シンクロってご存知ですか。
自分は物心ついたころから、それで遊んでました。
人になりきるのです。顔を見て、その人になりきるんです。
そのころの感覚としては、まさに「その人になりきる」としか表現できません。
利点は、その人の心の中まで、完璧に読めるってこと。
シンクロすると、ふっと次の手が読めるんです。そしてその人が好きなものは好きになり、
嫌いなものには嫌悪感を覚えます。
カゼをひいた人とシンクロすれば、もちろん自分も体調を崩してしまいます。
今になってそのことを思い出してみれば、よく言えば、
真に人を理解するというのは、こういうことだったのでしょうか。
普通の人はそういうことができないって気づいたのは、そう小学校五~六年かな。
みんなできると思っていたんだけれど。
例えるなら、その場でぐるぐる回って、目が回る感覚を楽しむような、
ぼくにとっては、そんな遊びの一種だったのです。
いろいろ調べたのだが、「シンクロ」っていう特殊な感覚、共感覚とも言うらしい。
しかし、そういうものの解説書って、どうにもうさんくさい。
自分の場合は、その人の肉体感覚まで、本当にリアルに感じられるんですよ。
体重とか、皮膚感覚とか、精神状態とか、満腹感、焦燥感、性欲など感情の起伏まで。
感覚的には、そうですねえ。
自分は椅子に座っている、座っている自分は確かにそこにいるのだが、
その自分が完全に他者になってしまう……常識的に考えれば、想像力の極致と言えない事もなく、
集合的無意識に根ざした人類普遍の感覚の幻出という説もあるが、自分の場合はもっとはっきりした、
五感に根ざした感覚、感情までを「一方的に」共有している感じになるのです。
検証したわけではないので、自分の得ている他者の感覚が、まったくその人の感覚であるかは、
疑問の余地が残ります。
が。
この遊びの本当の面白さは、自分が第二次性徴を迎えて、異性に興味を持ち出してからだったのです。
続く!
自覚できなかった……というか、それ自体自分の中では普通のことだったので、
けっこう大きくなるまでそれが特殊だなんてことは、気づかなかったのです。
シンクロってご存知ですか。
自分は物心ついたころから、それで遊んでました。
人になりきるのです。顔を見て、その人になりきるんです。
そのころの感覚としては、まさに「その人になりきる」としか表現できません。
利点は、その人の心の中まで、完璧に読めるってこと。
シンクロすると、ふっと次の手が読めるんです。そしてその人が好きなものは好きになり、
嫌いなものには嫌悪感を覚えます。
カゼをひいた人とシンクロすれば、もちろん自分も体調を崩してしまいます。
今になってそのことを思い出してみれば、よく言えば、
真に人を理解するというのは、こういうことだったのでしょうか。
普通の人はそういうことができないって気づいたのは、そう小学校五~六年かな。
みんなできると思っていたんだけれど。
例えるなら、その場でぐるぐる回って、目が回る感覚を楽しむような、
ぼくにとっては、そんな遊びの一種だったのです。
いろいろ調べたのだが、「シンクロ」っていう特殊な感覚、共感覚とも言うらしい。
しかし、そういうものの解説書って、どうにもうさんくさい。
自分の場合は、その人の肉体感覚まで、本当にリアルに感じられるんですよ。
体重とか、皮膚感覚とか、精神状態とか、満腹感、焦燥感、性欲など感情の起伏まで。
感覚的には、そうですねえ。
自分は椅子に座っている、座っている自分は確かにそこにいるのだが、
その自分が完全に他者になってしまう……常識的に考えれば、想像力の極致と言えない事もなく、
集合的無意識に根ざした人類普遍の感覚の幻出という説もあるが、自分の場合はもっとはっきりした、
五感に根ざした感覚、感情までを「一方的に」共有している感じになるのです。
検証したわけではないので、自分の得ている他者の感覚が、まったくその人の感覚であるかは、
疑問の余地が残ります。
が。
この遊びの本当の面白さは、自分が第二次性徴を迎えて、異性に興味を持ち出してからだったのです。
続く!