夜、焼き鳥を買いに行って気がついたが競技場で祭りがやっていた。コピーCDやDVD屋やタトゥー屋、服、靴、雑貨等露店が並び、屋台では独特のにおいが漂っていました。
その横のステージでは、おねぇちゃんの歌声が高らかに響きわたっていまいした。興味本位でステージの方へ行ってみると、歌っているおねぇちゃんの後ではバックダンサー達が水着で踊っています。両方とも疲れているのか、あまりやる気が見られませんでした。まばらに座っているタイ人はボーっと何のリアクションもなくただ見ているだけ。なんかその光景がおかしくてつい笑ってしまいました。後の方で、タイの若者が曲にあわせて2,3人踊りはじめました。それにつられてか、右横の若者グループの1人が踊りだし、その若者の横にいた、物乞いと思われる兄ちゃんをあおって2人で踊っていました。物乞いの兄ちゃんは、気分が良くなったのか、始めは控えめに踊っていたのに、だんだんノリノリになって暴走してしまいました。でも、周りにいる人達には迷惑をかけていません。曲に会わせて手や足を力いっぱい伸ばしてノリノリで踊っています。気分は最高潮のようでした。
その時です!警官が彼にかけ寄り何か注意を受けていました。がしかし、ノリノリになっている彼は、また踊りだしたのです。再び警官がかけ寄り、彼の右腕を後ろに回して強制退場しました。後に腕を回され、強引に歩かされている彼はかかとを上げながら、夜空を見つめていました。