残業帰りの電車で
端の席へ座れ、
ラッキーと思っていたわたしですが、
ドア付近にやってきた
一人の酔っ払いサラリーマン。
ドアが閉まるやいなや、
身体をグルングルン、
縦横に振り、その勢いで横転。
周囲ももちろんわたしも
心配しつつ見て見ぬ振り。
そんな状況を数回繰り返して、
大丈夫かな、と思ってたとき
とことこと杖をついたおじさんが
別の車両から現れた。
席は充分空いてたが、
座る様子もなく
サラリーマンがいる反対側の
ドアのところへ
彼をじっと見ながら立った。
すると数秒して
サラリーマンの方へ行き
「お兄さん大丈夫?
酒飲んでんだかなんだか知らないけど さ、捕まったほうがいいよ。次こっち開くから」
わたしはおじさん大丈夫かなーって
心配になった。
だって酔っ払いは本当に何をし出すか
わからない。
でもサラリーマンは
おじさんの言うことに素直に
「は、、はい」
と、息を切らしながらも応えて、
すぐつり革に捕まった。
するとまたおじさんが
「ほら、席空いたよ。座りなよ」
と、席を杖で示した。
わたしはこのような光景を
久しぶりに見たなと
すごく心が温かくなったので
まあよく日常にありそうなことでしたが
書きました。
なにが言いたかったのかと言うと、
腫れものにはさわらないという
現代人の風習ですが、
一人のサラリーマンを救った
親切なおじちゃんが
今まだいるんだなということ。
お兄さんあのままだったら、
多分頭打って血流して
救急搬送だっただろうなと思うと、
あの突如現れたおじちゃんは
彼を救うためだったのかなと、
人はみんな助け合いながら
生きてるんだなと
そんなふうに思った
残業帰りのとある素敵な数分間でした。