僕はよく子供たちにあだ名をつける。
風貌や動作を見ていて、ついイメージが湧いてしまうのだ。
それも一人二人じゃない、何人も。
もちろんギャグのつもりだが、怠慢プレイにブチ切れた時は試合中もそのあだ名を叫んでいる。
獣類なら普通、サル、ゾウ、ロバ、カバ、獣じゃないもの、例えばイモムシ、アリ、ダンゴムシ、生き物じゃなもの、案山子、地蔵、ガイコツ、食べ物なんかもある、ピーナッツ、こんにゃく、もやし、はんぺん、等々・・・
客観的に聞くと教育上それはどうか?と思われるかもしれないが、それも僕のやり方だ。
僕は決して模範的な指導者ではないし、お利口さんな指導をする気もない。
いつも本気で怒るし、本気で笑う、表面的な対応なんかしない。
プレイ中に判断力がないと「サル!」(並の脳みそ)、ボォ~としてると「案山子!地蔵!」(ただ見守ってるだけ)、ふにゃふにゃしてると「こんにゃく!はんぺん!」(見たまま)だ。
子供たちにはいつも言っている「言われて悔しかったら気持ちの入ったプレイで俺を黙らせてみろ!」と。
まぁ、時々効果はあるが、慣れるのか、気にしていないのか、それほど効果はない(笑)
冗談はさておき、
先日、6年前に全国出場を果たしたOBのS(高校3年生)が久しぶりに体育館に来てくれた。
AO入試で早々と国立大学の入学を決め、その報告を兼ねて来てくれたのだ。
そんな彼のミニバス時代のあだなは「はんぺん」、その名の通り色白でふにゃふにゃ、ベストメンバーに150cm以上がいないという極小チームにあって162cmとチーム最高身長だったにも関わらず、走る、当たるバスケットについて来れる運動量と体幹がなく、1Qだけの出番に止まっていた。
そんな彼には忘れられないエピソードがある。
夏休み、もっとも成長できる大切な期間の最中、疲労骨折をしたのだ。
「他の奴らならともかく、お前の運動量で疲労骨折など有り得ん!ちゃんと診てもらえ」と再検査に行かせたが、やっぱり疲労骨折。
大事な夏休みの練習を棒に振ってしまったのだ。
その後、その事件はSの「疲労骨折」ならぬ「ひ弱骨折」というエピソードになった。(藤原コーチが名付けた!ヒドイ笑)
もちろん、その時は悔しかっただろうが、そこからちゃんと復活し、全国大会ではベストメンバーではないものの、期待以上の活躍を見せてくれた。
ミニバス時代は、全国出場という最高の経験を得たのだ。
だが、はんぺんの本当の素晴らしいエピソードはここからが始まりだった。
つづく