自己満腐向け小説 -30ページ目

自己満腐向け小説

腐向け小説、そうでない小説…とにかく同人小説書いてます。

「あーっ!」

部室内に響き渡る金ちゃんの声。その様子はまさにこの世が終わるような感じだ。

「どないしたんや?」

俺、白石蔵ノ介は優しく声をかける。間違ってもこん時の金ちゃんは刺激したらあかん。

金ちゃんは、ゆっくりとこちらを向き、叫ぶ。


「ワイのたこ焼きがあらへん!」

そう言って、泣きわめく。取り返しのつかないことになってしまった。金ちゃんは言うなれば、中学生だけど小学生低学年レベル。自分の大好物たこ焼きがなくなったのだから、大事件だ。


「なんや、金太郎さん。たこ焼きどないしたん?」

小春が話しかける。取り敢えず、落ち着かせるためには泣き止ませなくてはならない。そう判断したのだろう。


「ここにあったんや~!ワイのたこ焼き!」


だが、事態は悪化していく。泣き止むどころか、部室内を騒ぎ回っている。今なら毒手も効かないかもしれない。というか、話を聞いてくれないだろう。


「先輩ら、突っ立ってないで何とかしてくださいよ」

呆れたように財前が言う。その隣でユウジが答える。

「んなこと言うたって、小春が無理やったんやったら、俺にも無理や!」

そして、頷いた財前が師範と小石川の方を見る。二人は何やらごそごそと部室内を何かを探しながら歩いている。金ちゃんのためにたこ焼きを探しているのだろう。そんな二人に一応聞いてみる。


「見つかった~?」

二人は声を揃えて答える。

「あらへん」


途方に暮れかけている二人を見ていると、黙っていた謙也が言ってはいけないことを言った。


「こんだけ探してあらへんのんなら、誰かに食われたんやないか?」


今まで騒いでいた金ちゃんが止まる。一気に沈黙が走る。そして、金ちゃんが口を開く。


「…誰や」


明らかにいつもの金ちゃんではないようだった。なんと言うか、怖かった。そして、一斉に謙也を睨む。すると、金ちゃんが謙也に近づく。

「な、何?金ちゃん…」

「謙也か?ワイのたこ焼き食ったの!」

「違うで!?神に誓って!」

「あやしーなぁ。なら、誰や?」


金ちゃんは改めて皆に聞いた。そして、こっちを向く。それに合わせて皆もこっちを向く。


「何や?」


すると、金ちゃんが答える。


「白石が食うたんか?」

このまま犯人探しとかたこ焼き探ししてたら、時間が無駄だし、金ちゃんが誰かを疑うのも、皆が疑われるのも見たくなかったから、俺はこう答えた。


「そうや…よう見破ったなぁ。堪忍な!お腹が空いててん…帰りに奢ったるから!許してや!」


すると、金ちゃんが遠慮がちに「奢ってくれるん…?」と聞いてきたので「もちろんや!」と返す。

その時、小春が金ちゃんの手を指差しながら金ちゃんに聞く。

「金太郎さん、それなに持ってはるん?」

金ちゃんの手には、こけしが握られていた。その瞬間、金ちゃん以外のメンバーの頭中に一人の人物が浮かんだ。


「たこ焼きが置いてあったところにあったんやで」

と金ちゃんが答えた。すると、部室のドアが開き、そこにはオサムちゃんが立っていた。


「まさか…」

白石が発言しようとした時、オサムちゃんが話し出す。

「そこのたこ焼き食ってもうてん、そのとっておきのこけし置いといたん分かった?」

プチッ

何かが切れる音がした。それと同時に金ちゃんがこけしをオサムちゃんに投げつける。

「オサムちゃんのアホっ!白石なら許したろうと思ったのに、許さへんで!」

と大きい声で叫ぶ。白石は少し恥ずかしくて顔を赤くする。そして、金ちゃんはオサムちゃんに罵声を浴びせ続けた。さらに、皆も疑われたりしたからか、オサムちゃんを責める。


さすがに可哀想になってきたので、手に巻いた包帯を外す素振りをしながら皆に言う。


「そこまでや!それ以上言うたら毒手やで!」


すると、皆口を閉じる。金ちゃんは青ざめている。毒手と言うことで、金ちゃんは恐怖を味わい、その他はそれだけ本気だということを分かったようだ。


そして、オサムちゃんの方を向いて、なるべく優しく言う。


「帰りに奢ってな!」


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( ノ゜Д゜)こんにちは
久しぶりのテニプリ!感動ですw

今回は四天宝寺でした。
関西弁がわかりません( ;∀;)

それでは、リクエスト、コメント待ってます!ノシ