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自己満腐向け小説

腐向け小説、そうでない小説…とにかく同人小説書いてます。

次の月曜日

仁王くんとの距離が遠くなった
金曜日は普通だったのに

やはり、土曜日のことでしょうか…


†††††††††

(仁王視点)

柳生…
俺は柳生が好きじゃ

柳生の隣が好きじゃ

柳生の隣にいたいぜよ


でも…

「…限界かの」


窓の外を眺めながら呟く。
昼休み開始と同時に俺の前の席を陣取った丸井が話しかけてくる。

「あ?何だよ、もういらねぇの?」


俺の呟きを弁当のことだと思ったらしい。
確かに食欲はない。

「ああ、全部ブン太にやるぜよ」

「マジで!?サンキュー!」

俺が喋り終えたと同時に丸井が言う。
俺はもともと小食だから平気だった。

柳生じゃなくてブン太なら簡単なんじゃが…

ふと思った。
思ってはいけないのだろうが、事実、そうなのだ。
ブン太なら簡単に騙せるし、食べ物で釣れるし…とにかく簡単だ。
しかし、柳生に嘘は通じない。
とにかく難しいのだ。



「ブン太、俺と付き合わんか?」

意味はないのだが、聞いてみる。

「バカ言うなよな!お前柳生と付き合ってんだろぃ?」

あっさり正論で返された。
その通りだ。ただのバカだ。
人を騙しているうちに自分を騙して真実が見えなくなったバカ野郎だ。

「プリ」

「全くよぉ、何があったか知らねぇけど、元気がない仁王とかつまんねぇだろぃ」

「え…」

驚いた。丸井にも分かるぐらい落ち込んでいるらしい。
今まで、騙せていたと思っていた。


ブン太すら騙せれんなら、柳生ならすぐにバレるな…
今日は柳生に会わない方がええんかもな…


「悩んでんなら俺に話せよぃ!聞いてやるから!」

「ありがとう」

丸井の言葉に涙が出そうになった。でも、涙は出せず笑みを浮かべた。

丸井は安心したように頷き、俺の口に肉を突っ込む。

「肉なら食べられるだろぃ?ジュースだけじゃもたねぇぞ」

満足げな顔で笑う。
丸井はKYな時もあるけど、人の感情は読み取れるいいやつだ。

ああ、本当にブン太が俺の恋人なら…


そんなことを何度か思った時、丸井がデコピンをしてきた。

「しらけた顔すんなよぃ!いつもみたいな余裕ぶった顔じゃないお前なんかキモいだけだし!」


「…すまん。俺の話聞いてくれんか?」


ついに、耐えきれなくなった俺は丸井に悩みを打ち明ける決心をした。丸井に、丸井に頼らなければいけない程弱ってしまった。

考えれば考えるほど柳生がわからない。自分の気持ちも。

「いいぜぃ!話せよ」


優しい顔で丸井が頷く。



「俺は、柳生がわからないぜよ。自分の気持ちもわからんぜよ。


今まで人を騙しているうちに自分のことさえわからんくなった。

最近、柳生といると苦しいんじゃ。俺はあいつの前でも詐欺師じゃけん、あいつをずっと騙しとる。

だから、柳生のことをいつしか信じれんくなったぜよ。柳生が怖い。怖いぜよ。

俺は本当にあいつのことが好きなんじゃろうか?
あいつも俺のことが好きなんじゃろうか?

わからんぜよ」


久しぶりに長いこと喋ったせいか、喉が苦しい。
すると、静かに聞いていた丸井が俺の頭を撫でながら優しく言う。


「なぁ、仁王…しばらく落ち着くまで、柳生と距離おけよぃ。解決とはいかないけど、一回落ち着いて考えればいいだろぃ。
それまでは何も考えないで、待てばいいよぃ」


最もだった。
そう一回逃げてみればいいのだ。それから、柳生について考えても遅くないはずだ。


柳生…すまんのう


心の中で謝って、頷いた。


「幸村くんには俺から言っとくから、ダブルスのことも心配すんなよぃ!」


また涙が出そうになった。


†††††††

まだ続きます(笑)