増山均のコラム
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子どもたちの事件が続く中で<安心の子育てにむけて>考えてみました。

●どの子も本当の願いは同じ

ひとりとして同じ顔の子どもはいないように、子どもたちの家庭生活と親子関係も、みんな違います。毎日、同じようにランドセルを背負って学校に通ってきても、一人ひとりのランドセルの中に、それぞれに違う喜びや不安や悩みを抱えています。でも、どの子にも共通の同じ願いがあります。それは、「自分を大切にしたい・されたい」という想いであり、「安心・自信・希望」をもって生きたいという願いです。

 子どもたちのすぐ近くに生活するひとりの大人として、同じ時代を生きるパートナーとして、子どもたちをどう理解し、どのように関わっていけば良いのか、そのポイントを考えてみましょう。(以下の点について、詳しくは『子育てはあたたかく やわらかく ゆったりと』柏書房、『かならず実る 子育てのひ・み・・つ』かもがわ出版 を参照してください)

●子育てに《長く大きなものさしをあてる》工夫を

 子どもをとりまく生活・文化、親をとりまく暮らし・子育て文化が激しく変化する時代です。目の前のことにのみ目を奪われていると、何が大切なことかが見えなくなってしまします。この機会に、<長く大きなものさし>をあてて、子ども・子育てをめぐる環境と文化の変化を捉えてみませんか。

 ポイントの第一は、「暮らし」と「人間関係」をめぐる変化です。その特徴は<つながり・ぬくもり・やくわり>の衰弱と再創造の課題です。ポイントの第二は、「人生」と「世代継承」における「子ども・子育て期」の変化の問題です。人生80年時代になった今日、私たちの人生そのものの中に、<4つの困難期>が組み込まれていることを見つめておきたいと思います。子育ては、いつも晴れの日ばかりではありません。晴れの日・雨の日・嵐の日をくぐりながら、子どもの実りを準備していきます。「学力」や「能力」の発達のみに目を狭めない、大きな子ども観・子育て観を持ちたいと思います。

子どもの自立のエネルギー《安心・自信・希望》を育む

問題を抱えた子どもたちの育ちを振り返ってみると、そこに共通して浮かび上がってくるのが、心の中に<不安・不信・失望>を抱えていることです。現代の親の労働、家族、地域生活をとりまく困難を、子育てを通して子どもの生活と発達の困難に結びつけないような努力が必要です。<冷たく・堅苦しく・慌しい>社会の風を断ち切って、<あたたかく・やわらかく・ゆったり>とした居場所をつくる工夫が求められています。そこに、人と人との<つながり・ぬくもり・やくわり>が生み出される中で、子どもの自立に不可欠な<安心・自信・希望>の芽が育つからです。

安心した子育てにむけての《3つの改革》が必要です

 子どもの育ちは明日を待ってくれません。子ども期の大切さは、子どもの人生そのものを左右してしまいます。子どもの心の中に、安心感や自己肯定感が育まれるためには、親自身の安心した子育て環境づくりが不可欠です。そのためには、<①子育て支援の充実など社会の子育てシステムの改革、②毎日の暮らしを営む地域生活圏・親密圏の改革、③自分自身の子ども観・子育て観の改革>が求められます。特に、年は幼いけれども「子ども」は親・大人と同じく「小さな市民・住民」であり、人間としての権利を行使して行く主体であるという子ども観(<子どもの人権>)について、深めておくことが「子ども理解」にとって重要な柱です。

子育てガイドライン《まなざし・かかわり・つとめ》の提案しました

 子どもたちは、育ちゆく力・伸びゆく芽をもって生まれてきます。本来、子育ては<かならず実る>ようにできているのです。子どもたちの育ちゆく芽を伸ばしていくために、私たち親が捉えておかねばならない子育てのポイントは何か。多くの人々の子育ての実践と理論の中から紡ぎだされて来た教訓を、子育てガイドライン<まなざし・かかわり・つとめ>として提案しました(増山均のページ)。日々の子育ての営みの中で検証して頂きたいと思います。