対話篇とモラトリアムの中で -10ページ目

対話篇とモラトリアムの中で

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今日、業務スーパーのバイトしていたら、なにやらしゃべれないババアが来た。

「あうあー あうあ」

お金が足りないのでビールの本数を減らせと言いたいらしい。息はガストオリジナルデミグラスソースのにおいがする。

めんどくせと思いながらもなんとかお会計をすませた。

今日は変な客が多いなと思っていると、そのババアはまた来た。

「あうあー あうあうあう」

両手の親指と人差し指で長方形を作っている。どうやらレシートが欲しいらしい。ちなみにこれを理解するまで五分くらいかかっている。

レシートは確かに渡したので、お客様にお渡ししましたよと言っても

「あうあう ああうあ」

ゴミ箱を探してもないので、社員に頼んでもう一度出してもらった。

本当にめんどくさいな、最悪な日だと思いながらレシートを渡すと、

「あうあ あああああ」

と頭を下げてきた。
ありがとう、と。
Like a オレンジデイズの柴咲コウ

その瞬間、恥ずかしくなった。

自惚れていた自分が恐ろしく恥ずかしくなった。


ババアの息は臭い。


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