ちょっとだけ真面目な話
思考や価値観、受け取り方は人それぞれなので、あまり尖った内容や自己満足的な内容はブログには書かないようにしていますが、今回はバイクに関してちょっとだけ私の頭の中身を書き書き数年前までよく利用していた、とあるショッピングモール内にある酒類販売店。そこにチーズや生ハムを切り売りしているコーナーがあったんですが、そこの店員さんが輸入物の何十種類もあるチーズの味や個性を、買いに来たお客様にすごく丁寧に詳しく教えてくださる方でした。私もその人の話を聞き、色んな種類のチーズを買って楽しんで食べていました。その店員さんは、本当にチーズについて詳しくて、お客様が食べたことのないチーズもどんどん試してどうぞ!と説明して勧め、チーズの世界を1人でも多くの人に楽しんでもらいたい、と楽しそうに接客販売されていました。そしてチーズのことを「この子」と呼称していました。チーズを擬人化してしまうほど、この人は心底チーズが好きなんだなと愛を感じました。私は押し売りや強引なセールス販売があまり好きではありません。でもその店員さんのオススメは自然と聞き入れるスタンスが出来ていました。多分、その店員さんのチーズへの愛情が私へ伝わって、私の中のチーズ愛が高まっていったんだと思います。私は今、自分の好きなバイクを売ったり整備したりすることを仕事にしています。バイクへの愛はもちろんありますが、その愛をお客様に伝えれるような接客ができているかは、私にはまだわかりません。でも、私もいつかあのチーズ店員さんのように、自分の中のバイク愛で、お客様のバイク愛が高まっていくような接客ができるようになりたいと思います。私はバイクは道具だと思っています。自分が行きたい場所へ移動する道具。自分の走りを体現する道具。自分のライフスタイルを具現する道具。自分の所有欲を満たしてくれる道具。道具は愛と誠意で扱えば、自分に応えてくれるものです。事故や転倒で怪我をしても、何回壊しても、やっぱり乗りたい、とうちに来られるお客様は仰います。乗りにくさも扱いにくさも、手間暇やお金のかかることも、場所を取り保管に気を遣うことも、全部、愛あって出来ること。私達はお客様のバイク愛に、渾身の整備とサポートと愛を持って、全力でお応えしたいと思っています。いつか乗り換える日が来たとしても、その日までお客様が選んだ「この子」を、お客様と一緒に大切にしていきたいと思っています。今は残念ながらそのお店のチーズコーナーは縮小となり、店員さんはその売り場には見かけなくなりました。私も普段あまりお酒を飲まなくなったので、チーズを大量に買い込むことはあまりしなくなりましたが、それでも時々あの店員さんが教えてくれたチーズの味を思い出して、百貨店でチーズの切り売りを見かけたら買ってしまうんですよね…なーんて、らしくない真面目なことを思ったりしたのでした