2018年8月5日(日)茨城・国営ひたち海浜公園で開催された「rockin' on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」2日目に出演した松任谷由実のステージを観ました。
6月にYATSUI FESTIVALで水前寺清子のステージに感動したとこのブログに書きました。水前寺清子の歌を聴いて育った私は、父の仕事の関係で1971年から1974年にかけて3年間日本を離れてました。帰国したときにはフォークソングブームで、井上陽水、かぐや姫、吉田拓郎といった面々がクラスの話題になっていました。クラスメートの話題に付いていくため、「Guts」という音楽雑誌を購入して情報を集めたりしました。雑誌のお勧めアルバムの中にこんなジャケットがありました。
クラシックのレコードみたいなジャケットはものすごく印象的でした。すごく気になったのですが、お金のない中学生ですからすぐには手を出しませんでした。その後ラジオで「ひこうき雲」を聴いて、見た目以上に中身がスゴク良いことがわかったんですが、それでもすぐには手が出ませんでした。
レコード屋さんの店頭で何度か手に取って、シボ(細かい凹凸)の入ったジャケットには「Guts」にも頻繁に名前が出てきた細野晴臣や鈴木茂といった名前が載ってて、あー欲しいなーと思って、お小遣いを貯めて購入した訳です。
ジャケットからレコードを引っ張り出すと一緒に出てきた、黒字に銀のインクで印刷された歌詞やイラストの入ったブックレットに「おー」。レコードに針を落として、聴きたくてしかたなかった「ひこうき雲」が心に沁みたこと沁みたこと。「あー、買ってヨカッタ!」。続く「曇り空」がブックレットのイラストの世界観とものすごくマッチしててオトナな感じで都会的でバタ臭くてコンテンポラリーでおしゃれで、細野さんのガットギターがかっこよくて...。「恋のスーパーパラシューター」では鈴木茂のボトルネックギターがぎゅーん。あー、捨て曲なしの名盤とはこういうのを言うわけです。このアルバムだけで記事一本書けますね。キリがないので、この辺にしておきます。
荒井由実のオリジナルアルバム3本は自分の音楽趣味の軸になったと言っても過言ではありません。私の実家がある日野の隣の八王子出身というのも他のアーティスト以上に親しみを感じる存在でした。
荒井由実から細野晴臣~Yellow Magic Orchestra~坂本龍一とつながっていきました。松任谷由実になってからついたり離れたりでしたが、アルバム「NO SIDE」くらいまでは聴いてました。
それからあまり聴かなくなってしまったのですが、荒井由実の頃の3枚は今でもときおり聴いてるくらい大好きです。いつも赤字でレコードの収益の大部分をつぎ込んで制作していると噂されるライブも一度観に行ってみたいなと思いつつも、チケット取れないだろうなー、とか、葉山遠いなー、とか苗場遠いなーと二の足を踏んでました。それが、今年ROCK IN JAPAN FESTIVALに出演すると知って、何日目に出るかわからないので4日券を購入しました。ここ2年ほど行ってた高知のよさこい祭りも放り出して。都会派の代表とも言えるユーミンが茨城でライブやってくれるなんて、願ってもない機会ですから。
前置きが長くなりました。
とか何とか言いつつ、膨大な楽曲数から予習する気にもなれず、新しい曲ばっかりだったらどうしようという不安をかかえつつも、開演の時間を迎えました。
[セットリスト (収録アルバム名 (発売年))]
M01 Sign of the Time (THE DANCING SUN (1994))
M02 Hello, my friend (THE DANCING SUN (1994))
M03 守ってあげたい (昨晩お会いしましょう (1981))
M04 やさしさに包まれたなら (MISSLIM (1974))
M05 夕涼み (PEARL PIERCE (1982))
M06 ひこうき雲 (ひこうき雲 (1973))
M07 真夏の夜の夢 (U-miz (1993))
M08 春よ、来い (THE DANCING SUN (1994))
M09 卒業写真 (COBALT HOUR (1975))
この日はめちゃくちゃ暑い日で、「ユーミン一度観たい」とこの日だけ同行した嫁さんはGRASS STAGEのトップのきゃりーぱみゅぱみゅで熱中症になったらしく、丸一日テントでごろごろしていたのですが、同じ八王子出身ということで八王子祭りに興じてたマキシマム ザ ホルモンが終わったあたりから出陣準備(トイレとかメイク直しとか)を始め、観客エリアに向かったのは開演10分を切ったあたり。「前に行きたい」というので、開演待機中の観客の隙間をぬってフロントエリアの上手のセクションまで入り込むことができました。
ほどなく開演。
■M01 Sign of the Time
すみません。初めて聴きました。でも、武部聡志率いるバンド(この時点ではメンバー把握しておらず)が奏でる曲に迎えられて赤いチェックのシャツにショートパンツにテンガロンハットでユーミン登場。
「うわーホンモノだー」と歓喜。見た目だけじゃなくて声もホンモノ。仕草がいちいちカッコ良い。しばらく待望のユーミンの初ライブに興奮してたのですが、ビジョンにちらちら写るバンドのメンバーに目をやる余裕が出てくると、キーボード弾いてる人が武部聡志じゃない。良く見るとカーグラTVにレギュラー出演しているあの顔。「ダンナじゃないか!」。画面がギターに切り替わると、何と鈴木茂じゃないですか。つーと、ドラムス叩いてる紳士は林立夫。おー、ティン・パン・アレーじゃないか。
もしかしてベースは細野さん?あー違ったか。でも、スゴいバンドだよこれ。茨城で鈴木茂がギター弾いてるところ見られるなんて、夢にも思わなかったから。
ということで、曲を知ってるか知ってないかは関係なしに、メンバーの豪華さだけでご飯3杯イケる演奏でした。
つーか、バックバンド観に来たんじゃないよ。真ん中にいるのは他の誰でもないユーミンだよ。
■M02 Hello, my friend
「清水ミチ子です」という自己紹介で笑いを取ったあと、ピアノによるイントロで「キター!!!!」とこの曲。「うわー、やっぱりホンモノのユーミンだ」と再度感激。歌い出しでいきなり目から汗がぽろり。
■M03 守ってあげたい
この曲で原田知世のことが頭に浮かんだんですけど、この曲が主題歌に使われた角川映画「ねらわれた学園」の主演は薬師丸ひろ子でしたね。2年後に原田知世がカバーしてますが、もうこの時期の記憶がごちゃごちゃしている訳ですが、20歳前後の私の中にユーミンが確実にいた訳です。
■M04 やさしさに包まれたなら
VJが花の映像に変わって、イントロ聴いた時点でいちばん大好きなアルバム「MISSLIM」から曲やってくれるなんて大感激、と思ったら、帰り道に嫁さんが「『魔女の宅急便』でみんな知ってる曲だからぜったいやると思ってた」と。なるほど。
この曲のときに、ステージの両袖の花道を下手、上手とも両端まで動いて観客に手を振ってくれました。
ステージに戻って曲のおしまいにビジョンに移ったのは、この公園を茨城県内トップクラスの観光地に押し上げた、ネモフィラの丘でした。地元民としてフェスをやってもやってなくても大好きな公園の映像で曲を締めくくってくれたのは嬉しかったです。
■M05 夕涼み
このライブが始まったのが16:45。夏の夕方ということでこの曲。
良い気持ち。
■M06 ひこうき雲
イントロを聴いた瞬間「まさか!」と思いました。他に若い人でも知ってる曲いっぱいあるだろ、何で自分がユーミンを好きになるきっかけになった曲をここでやるんだよ。「おー!」と声を上げたら、声を上げたのは私一人でした。
もう涙止まりませんでした。ベースがちょっと細野さんのフレーズと違うけど、アルバムの世界観を見事に再現してくれていました。
このエリアは、欧米から成田への到着便のアプローチコースになっているので、空を見上げてジェット機の軌跡を探しましたが、残念ながらこの時間帯は飛んでませんでした。欧米便の到着はもうちょっと早い時間帯ですもんね。
最後に「あのこの命はひこうき雲」と歌ったところで拍手喝采。いやみんな早いよ。ここからが良いところなんだから。「oooh..」でちゃんと終わりました。
■M07 真夏の夜の夢
まー、やるよね。しんみり聴いてた観客もここで大盛り上がり。盛り上がりに炎が花を添えます。ユーミンも踊る踊る。
最高に盛り上がったところで「最後の曲です」と。
■M08 春よ、来い
あー最後はこれだよね。桜の花びらをモチーフにしたVJも相まって、楽しかったライブの余韻をかみしめました。
「春よこい、早くこい」で曲が終わってユーミンがポーズを決めたとき、「あー、終わっちゃった、大満足、幸せだったなー」と感慨に耽ってたら、鈴木茂のスライドギターで次の曲のイントロ。
■M09 卒業写真
もう1曲やってくれる嬉しさよりも、驚きとか感激とか戸惑いとか懐かしさとかもうボーナス明細書観たら5年分くらいもらえてたみたいな、うまく言葉に表せない気持ちでした。
またもや涙腺決壊。
あなたこそ私の青春そのものだよー。大きな声でそう叫びたくなるような、幸せに幸せを上乗せしたひとときでした。
MCで、平成になってCDがたくさん売れて最初のミリオンが自分のCDで(「真夏の夜の夢」ですね。冬彦さんブームで大ヒットしました。)、その後他のアーティストが記録を伸ばしていったんだけど、ちょうど会場に集まったみなさんの中には私の曲のおかげで生まれた人も大勢いると思う、みたいなことを言ってました。私も、嫁さんとのデートでユーミンのカセットをかけたことあります。5歳年下の嫁さんは荒井由実ではなくたぶん「SURF & SNOW」の頃の松任谷由実が青春だったらしく、私が感激したツボとは違うところでユーミンのライブを楽しんでいたようです。
何はさておき、渋谷陽一が『そこに居た人は誰もが、そこに居た幸せを感じることが出来る50分になると思う。』と言ってた通りの時間を過ごすことができました。もう真夏のいちばん暑い時期に炎天下の屋外にいるのつらいし、よさこいも行きたいし、RIJFは10回目の今回で卒業かな、なんて考えてましたが、また、こんな幸せな時間が過ごせるなら、また来たいと思います。
チケットを買ったときから行くのを楽しみにしていた場所なのに、暑い暑い一日を過ごして、大好きなアーティストのライブでお腹いっぱいになったら、混雑する前に早く立ち去りたくなるのも不思議なものです、早々にテントを畳んで帰路につきました。嫁さんとライブのことを反芻しながら。
(この夜、この立派な金とこ雲の下、北茨城市あたりでは記録的大雨が降ったそうです)
[バックバンド]
Key 武部聡志
Key 松任谷正隆
Gt 鈴木茂
Gt 遠山哲郎
B 須長和広
Drs 林立夫
Perc 小野かほり
Chor 今井マサキ
Chor 亜美
Chor 佐々木詩織
6月にYATSUI FESTIVALで水前寺清子のステージに感動したとこのブログに書きました。水前寺清子の歌を聴いて育った私は、父の仕事の関係で1971年から1974年にかけて3年間日本を離れてました。帰国したときにはフォークソングブームで、井上陽水、かぐや姫、吉田拓郎といった面々がクラスの話題になっていました。クラスメートの話題に付いていくため、「Guts」という音楽雑誌を購入して情報を集めたりしました。雑誌のお勧めアルバムの中にこんなジャケットがありました。
クラシックのレコードみたいなジャケットはものすごく印象的でした。すごく気になったのですが、お金のない中学生ですからすぐには手を出しませんでした。その後ラジオで「ひこうき雲」を聴いて、見た目以上に中身がスゴク良いことがわかったんですが、それでもすぐには手が出ませんでした。
レコード屋さんの店頭で何度か手に取って、シボ(細かい凹凸)の入ったジャケットには「Guts」にも頻繁に名前が出てきた細野晴臣や鈴木茂といった名前が載ってて、あー欲しいなーと思って、お小遣いを貯めて購入した訳です。
ジャケットからレコードを引っ張り出すと一緒に出てきた、黒字に銀のインクで印刷された歌詞やイラストの入ったブックレットに「おー」。レコードに針を落として、聴きたくてしかたなかった「ひこうき雲」が心に沁みたこと沁みたこと。「あー、買ってヨカッタ!」。続く「曇り空」がブックレットのイラストの世界観とものすごくマッチしててオトナな感じで都会的でバタ臭くてコンテンポラリーでおしゃれで、細野さんのガットギターがかっこよくて...。「恋のスーパーパラシューター」では鈴木茂のボトルネックギターがぎゅーん。あー、捨て曲なしの名盤とはこういうのを言うわけです。このアルバムだけで記事一本書けますね。キリがないので、この辺にしておきます。
荒井由実のオリジナルアルバム3本は自分の音楽趣味の軸になったと言っても過言ではありません。私の実家がある日野の隣の八王子出身というのも他のアーティスト以上に親しみを感じる存在でした。
荒井由実から細野晴臣~Yellow Magic Orchestra~坂本龍一とつながっていきました。松任谷由実になってからついたり離れたりでしたが、アルバム「NO SIDE」くらいまでは聴いてました。
それからあまり聴かなくなってしまったのですが、荒井由実の頃の3枚は今でもときおり聴いてるくらい大好きです。いつも赤字でレコードの収益の大部分をつぎ込んで制作していると噂されるライブも一度観に行ってみたいなと思いつつも、チケット取れないだろうなー、とか、葉山遠いなー、とか苗場遠いなーと二の足を踏んでました。それが、今年ROCK IN JAPAN FESTIVALに出演すると知って、何日目に出るかわからないので4日券を購入しました。ここ2年ほど行ってた高知のよさこい祭りも放り出して。都会派の代表とも言えるユーミンが茨城でライブやってくれるなんて、願ってもない機会ですから。
前置きが長くなりました。
とか何とか言いつつ、膨大な楽曲数から予習する気にもなれず、新しい曲ばっかりだったらどうしようという不安をかかえつつも、開演の時間を迎えました。
[セットリスト (収録アルバム名 (発売年))]
M01 Sign of the Time (THE DANCING SUN (1994))
M02 Hello, my friend (THE DANCING SUN (1994))
M03 守ってあげたい (昨晩お会いしましょう (1981))
M04 やさしさに包まれたなら (MISSLIM (1974))
M05 夕涼み (PEARL PIERCE (1982))
M06 ひこうき雲 (ひこうき雲 (1973))
M07 真夏の夜の夢 (U-miz (1993))
M08 春よ、来い (THE DANCING SUN (1994))
M09 卒業写真 (COBALT HOUR (1975))
この日はめちゃくちゃ暑い日で、「ユーミン一度観たい」とこの日だけ同行した嫁さんはGRASS STAGEのトップのきゃりーぱみゅぱみゅで熱中症になったらしく、丸一日テントでごろごろしていたのですが、同じ八王子出身ということで八王子祭りに興じてたマキシマム ザ ホルモンが終わったあたりから出陣準備(トイレとかメイク直しとか)を始め、観客エリアに向かったのは開演10分を切ったあたり。「前に行きたい」というので、開演待機中の観客の隙間をぬってフロントエリアの上手のセクションまで入り込むことができました。
ほどなく開演。
■M01 Sign of the Time
すみません。初めて聴きました。でも、武部聡志率いるバンド(この時点ではメンバー把握しておらず)が奏でる曲に迎えられて赤いチェックのシャツにショートパンツにテンガロンハットでユーミン登場。
「うわーホンモノだー」と歓喜。見た目だけじゃなくて声もホンモノ。仕草がいちいちカッコ良い。しばらく待望のユーミンの初ライブに興奮してたのですが、ビジョンにちらちら写るバンドのメンバーに目をやる余裕が出てくると、キーボード弾いてる人が武部聡志じゃない。良く見るとカーグラTVにレギュラー出演しているあの顔。「ダンナじゃないか!」。画面がギターに切り替わると、何と鈴木茂じゃないですか。つーと、ドラムス叩いてる紳士は林立夫。おー、ティン・パン・アレーじゃないか。
もしかしてベースは細野さん?あー違ったか。でも、スゴいバンドだよこれ。茨城で鈴木茂がギター弾いてるところ見られるなんて、夢にも思わなかったから。
ということで、曲を知ってるか知ってないかは関係なしに、メンバーの豪華さだけでご飯3杯イケる演奏でした。
つーか、バックバンド観に来たんじゃないよ。真ん中にいるのは他の誰でもないユーミンだよ。
■M02 Hello, my friend
「清水ミチ子です」という自己紹介で笑いを取ったあと、ピアノによるイントロで「キター!!!!」とこの曲。「うわー、やっぱりホンモノのユーミンだ」と再度感激。歌い出しでいきなり目から汗がぽろり。
■M03 守ってあげたい
この曲で原田知世のことが頭に浮かんだんですけど、この曲が主題歌に使われた角川映画「ねらわれた学園」の主演は薬師丸ひろ子でしたね。2年後に原田知世がカバーしてますが、もうこの時期の記憶がごちゃごちゃしている訳ですが、20歳前後の私の中にユーミンが確実にいた訳です。
■M04 やさしさに包まれたなら
VJが花の映像に変わって、イントロ聴いた時点でいちばん大好きなアルバム「MISSLIM」から曲やってくれるなんて大感激、と思ったら、帰り道に嫁さんが「『魔女の宅急便』でみんな知ってる曲だからぜったいやると思ってた」と。なるほど。
この曲のときに、ステージの両袖の花道を下手、上手とも両端まで動いて観客に手を振ってくれました。
ステージに戻って曲のおしまいにビジョンに移ったのは、この公園を茨城県内トップクラスの観光地に押し上げた、ネモフィラの丘でした。地元民としてフェスをやってもやってなくても大好きな公園の映像で曲を締めくくってくれたのは嬉しかったです。
■M05 夕涼み
このライブが始まったのが16:45。夏の夕方ということでこの曲。
良い気持ち。
■M06 ひこうき雲
イントロを聴いた瞬間「まさか!」と思いました。他に若い人でも知ってる曲いっぱいあるだろ、何で自分がユーミンを好きになるきっかけになった曲をここでやるんだよ。「おー!」と声を上げたら、声を上げたのは私一人でした。
もう涙止まりませんでした。ベースがちょっと細野さんのフレーズと違うけど、アルバムの世界観を見事に再現してくれていました。
このエリアは、欧米から成田への到着便のアプローチコースになっているので、空を見上げてジェット機の軌跡を探しましたが、残念ながらこの時間帯は飛んでませんでした。欧米便の到着はもうちょっと早い時間帯ですもんね。
最後に「あのこの命はひこうき雲」と歌ったところで拍手喝采。いやみんな早いよ。ここからが良いところなんだから。「oooh..」でちゃんと終わりました。
■M07 真夏の夜の夢
まー、やるよね。しんみり聴いてた観客もここで大盛り上がり。盛り上がりに炎が花を添えます。ユーミンも踊る踊る。
最高に盛り上がったところで「最後の曲です」と。
■M08 春よ、来い
あー最後はこれだよね。桜の花びらをモチーフにしたVJも相まって、楽しかったライブの余韻をかみしめました。
「春よこい、早くこい」で曲が終わってユーミンがポーズを決めたとき、「あー、終わっちゃった、大満足、幸せだったなー」と感慨に耽ってたら、鈴木茂のスライドギターで次の曲のイントロ。
■M09 卒業写真
もう1曲やってくれる嬉しさよりも、驚きとか感激とか戸惑いとか懐かしさとかもうボーナス明細書観たら5年分くらいもらえてたみたいな、うまく言葉に表せない気持ちでした。
またもや涙腺決壊。
あなたこそ私の青春そのものだよー。大きな声でそう叫びたくなるような、幸せに幸せを上乗せしたひとときでした。
MCで、平成になってCDがたくさん売れて最初のミリオンが自分のCDで(「真夏の夜の夢」ですね。冬彦さんブームで大ヒットしました。)、その後他のアーティストが記録を伸ばしていったんだけど、ちょうど会場に集まったみなさんの中には私の曲のおかげで生まれた人も大勢いると思う、みたいなことを言ってました。私も、嫁さんとのデートでユーミンのカセットをかけたことあります。5歳年下の嫁さんは荒井由実ではなくたぶん「SURF & SNOW」の頃の松任谷由実が青春だったらしく、私が感激したツボとは違うところでユーミンのライブを楽しんでいたようです。
何はさておき、渋谷陽一が『そこに居た人は誰もが、そこに居た幸せを感じることが出来る50分になると思う。』と言ってた通りの時間を過ごすことができました。もう真夏のいちばん暑い時期に炎天下の屋外にいるのつらいし、よさこいも行きたいし、RIJFは10回目の今回で卒業かな、なんて考えてましたが、また、こんな幸せな時間が過ごせるなら、また来たいと思います。
チケットを買ったときから行くのを楽しみにしていた場所なのに、暑い暑い一日を過ごして、大好きなアーティストのライブでお腹いっぱいになったら、混雑する前に早く立ち去りたくなるのも不思議なものです、早々にテントを畳んで帰路につきました。嫁さんとライブのことを反芻しながら。
(この夜、この立派な金とこ雲の下、北茨城市あたりでは記録的大雨が降ったそうです)
[バックバンド]
Key 武部聡志
Key 松任谷正隆
Gt 鈴木茂
Gt 遠山哲郎
B 須長和広
Drs 林立夫
Perc 小野かほり
Chor 今井マサキ
Chor 亜美
Chor 佐々木詩織