2018年1月5日(金)に東京・代官山LOOPで開催された「アソビタリナイ~NEW YEAR PARTY!!~」に行ってきました。
実は勤め先の正月休みは1月3日まででこの日は出勤日でした。ただ、有給取得推奨日みたいな感じになっていて、年初の行事も1月9日に設定されたので、あー、休んじゃえということにしました。よさこい休暇やOTONOKO前乗り休暇などで有給はしっかり使ってるんですけどね。2月にはPerfume休暇もありますし。まぁ、秋から年末にかけて仕事もしっかりやって12月にあ大きな山を越えることができたので、良いことにします。
前置きが長くなりました。閑話休題。
このイベントはTEMPURA KIDZとして2018年最初の仕事ですが、メンバーが気になるメッセージをSNSで発信してました。
P→★も似たようなメッセージを発してましたが、特に
「ずっとやりたかった形になりそうです。やっとだ そのまず一歩目が、明日。」
「皆さんにだいぶお待たせしました、の発表もあるんだよ。」
「進化するよ。 だから来て欲しいんす」
が気になりますよね。それに「気合い入れるために私、今美容院に来てるんだよ。」も。
めずらしくKARINからも来場を促すメッセージが。
写真を見ると、ふだんダンス専任のP→★の手にマイクが。よく見るとKARINの手にも何か黒いものが。「ずっとやりたかった形」ってもしかして4マイクフォーメーション?しかも私たちが待望していた何かが発表される?
いろいろな「?」マークと大きな期待感を胸に開場に向かいました。
[セットリスト]
M01: さくらさくら(Short Ver.)
M02: ミイラキラー
M03: マスクマスク
M04: ONE STEP
(MC)
M05: はっぴぃ夏祭り
(MC)
M06: どんなときも。
M07: LOLLiPOP
衣装は「THE CLUB EDITION」。YU-KAは小学生以来のショートヘアーだそうで、長かった髪をバッサリ切って七三分けのボブでした。ぐっと大人びてかっこ良かったです。AOとKARINはちょんまげポニーテール。KARINはピンクがかったオレンジの髪色よく似合ってました。
この日は5組が出演しましたが、少なくともステージ上の熱量はTEMPURA KIDZが最高でした。KARINのリークどおり、4人がマイクを持ってステージに登場するとともに、激しく動き回り、声を出し、ステージ上に大きなエネルギーの塊が生まれました。何だかやんちゃで乱暴で荒っぽくてカオスなイメージもありましたが、目当てのアーティストの出番が終わっても残っていてくれた他のアーティストのファンが大多数を占める観客を熱量で圧倒するようなライブでした。
かりぴーもっと声出るでしょう、AOさんもちょっと笑顔ほしいな、とか、くるくる変わるフォーメーションの変化でぎこちない動きがあったり、とか、まだまだ改善できる余地がたくさん残っているように感じられましたが、荒削りのままでも進化を続けるプロセスの一端を見ることができました。
TEMPURA KIDZは、2013年のデビュー当時はヘッドセットマイクで歌って踊っていました。2014年夏からYU-KA, NaNaHo, AOがマイクを持って、KARINとP→★はマイクなしというフォーメーションに代わりました。ヘッドセットマイクは息づかいまで拾ってしまいますから、歌ってるときとそうでないときでこまめに音量を調節するか、音量を絞ってボーカルは音源メインで聴かせるか、更に絞ってリップシンク(口ぱく)にするしかありません。生ボーカルを観客に聴かせるためにはハンドマイクの方が有利なのです。一方、得意のダンスは両手が空いてる方が踊り易い。両者の良いとこ取りを狙ったのが、以降3年以上続いてた3マイクフォーメーションでした。マイクを持ったメンバーのうち1~3人が歌ったり観客を煽る声を出したりして、KARINとP→★に歌ってないメンバーが加わって得意のダンスを披露する、そんなフォーメーションでボーカルとダンスのバランスを改良しながら今に至っている訳です。
しかし、これが昨年10月からのNaNaHoの休業で崩れてしまいました。このブログで何度も書いててくどいですが、メンバーが一人足りないだけで、ボーカルもダンスの両方が足りない状況に陥りました。YU-KAとAOが今まで以上しっかり歌いながら観客も煽り、KARINとP→★が今まで以上激しく動くことでライブのクオリティを保っていましたが。
かりぴーもマイクを持つ4ボーカルによる新フォーメーションは、4人での活動がもうしばらく続きそうだ、という見通しに対してTEMPURA KIDZが出した答だと思います。NaNaHoの休業が長引きそうだという見通しは何とも残念ですが、いつまでも一人欠けたアンバランスなフォーメーションを引っ張るわけにはいきません。賛否両論ですが私は支持します。
KARINはMCで自ら語ってましたが、マイクを持ったのが嬉しかったようです。本人が進んでマイクを持たなかったのではなく、看板のダンスをアピールする、という役割のために我慢していたのですね。ソロパートも何ヵ所かありました。慣れてきたらYU-KA、AO、NaNaHoに続く4人目のボーカルとして活躍してくれそうです。
P→★は歌はユニゾンに加わるくらいでソロはあったとしても少しだけだったような気がします。煽りがメイン。MCでは「やっと声出して煽れる」とこれまた嬉しそうでした。彼が大げさなジェスチャーで観客を煽るところは個人的に大好物だったのですが、本人は自分の口で煽れないのがもどかしかったのですね。MCで「プッチャヘンザッ!」のタイミングを逸したと言ってましたが、終盤ではちゃんと言えてました。もう少しお腹の底から声が出るようになると良いですね。それから、大げさなジェスチャーも残していただけると嬉しゅうございます。
歌は従来どおりYU-KAとAOメイン、というかAOのメインボーカルとしての位置付けが強くなったように見えましたが、ボーカルのローテーションが苦しいところにKARINが加わって全体のつながりが自然になったような気がしました。
YU-KAの両手が空く時間帯が増えた分、心なしかのびのびと踊るシーンが増えたように感じました。KARINとP→★もマイクを持つようになったからと言ってダンスのクオリティが下がったようには感じませんでした。
NaNaHoの休業でバランスが悪くなっていたボーカルとダンスを、4マイクの新フォーメーションで、うまく立て直すことができそうです。でも、これでNaNaHoの帰ってくる場所がなくなるとは、私は考えてません。立ち止まって復帰を待つのではなく、NaNaHoがじっくり養生に専念する時間を稼ぎながら、TEMPURA KIDZ自体の進化も止めないための、方策が4マイクフォーメーションだと感じました。進化を続けないと生き残れない世界ですから。
休んでいていちばんつらいのはNaNaHoです。そのつらい状況を乗り越えたときにTEMPURA KIDZとしての活動に復帰したいと願うならば、乗り越えた彼女だからこそTEMPURA KIDZのためにできることはたくさんあるはずです。それまでゆっくり休んでもらって元気になってほしいと思います。
2回目のMCではお知らせが2つありました。
一つ目は、休憩+給水タイムのBGMやTEMPURA KIDZの楽曲アレンジを手がけているDJ NON氏とセクシー女優蒼井そらの結婚発表。
えー、それが「皆さんにだいぶお待たせしました、の発表」ですか?というところで二つ目の発表は、3月25日(日)に恵比寿LIQUIDROOMにおけるワンマン公演「Find A Way」の告知でした。しかも新曲発表のほのめかしもありました。
う~ん、これは楽しみですね。
しかし、LIQUIDROOMは4年前の「おままごとじゃないし」ツアーでは空きスペースが目立ってました。今度こそ一杯にできるでしょうか。昨年の4回の「THE BLOCK PARTY」の観客動員から察するに、おまいつなファンだけでは埋まりそうにありません。「対バンイベントで30分くらいの持ち時間なら行かないけどワンマンなら絶対行きたい」という潜在需要はある程度はあると思いますが、一杯にするなら、対バンイベントへの積極的な参加みたいな形でライブを観るために現場に足を運ぶことに積極的な層に働きかけていく必要があるような気がします。
今回最初の先行を抽選にしたのは、「ワンマンなら絶対行きたい」潜在需要を把握して、次なる働きかけの戦術を練ることが目的ではないかと思います。埋まらなくてもTEMPURA KIDZに取って重要なファン層であるキッズや中高生女子のためのエリア設営などを考えても良いと思います。
とにかく2018年のTEMPURA KIDZ、好スタートを切れたように感じました。新フォーメーション以外にも色々チャレンジして、実り多い一年にして欲しいと思います。NaNaHoも元気になって戻ってきてくれることを願ってます。
LOOPはいつも楽しそうなイベントをやってますが、この日も面白い顔ぶれで、最初から色々楽しませてもらいました。一組ずつ簡単に感想を。
■星野みちる
AKB48創立メンバーとして劇場で鍛えただけあって、初めての観客が多い中で堂々としたステージでした。ホンの少しだけハスキーな味付けの透明感のある声が素敵。ジャジーな曲もオトナ向け。30年前の私だったら大好きになったかもしれません。
若い人にはないもの、確かに放ってました。
■寺嶋由芙
語尾がソニー時代の松田聖子っぽくキュッと上がるのが素敵でした。「だいすき」も歌ってくれたし言うことありません。35年前の私だったら大ファンになってたに違いありません。前から3列目くらいで観てましたが回りのヲタさんたちのヲタ芸に加われたのも楽しかったです。ミックスは切れませんが。
■RHYMEBERRY
ヒップホップが好きかと問われると答えに窮する私ですが、このグループのラップはPerfumeからのつながりで入ったRHYMESTERに似たグルーヴ感があって、わりと好きな部類に入ります。MC MIRIの言葉のリズム感がとても良いと思いました。
本人も会心のラップだったようですね。
フロアの熱量を含めてワタシ的に今日のベストアクトでした。
■J☆Dee'Z
以前から見たかったので、今回見られて本当に良かったです。キッズダンサー&モデルから入ったので踊りうまいしきれいだし。しかもボーカルもきちっと訓練されてるところがまたスゴい。ハモりとかばんばん入れちゃうし、しかもそれが気持ち良い。で、踊るときはバキバキ踊っちゃう。
目立った欠点がないグループなので、キラーチューンをつかんだら一気にブレイクしそうな感じがしました。これがまたなかなかできるもんじゃないんですが、ぜひチャンスを掴んで欲しい、そいう思いました。
3人とも学年違いの高校生だそうですが、見た目の年齢が実年齢と逆順なのが面白いところです。NoNoさん大人びて見えて、まだ高1だとは夢にも思いませんでした。そして童顔で笑顔がかわいいMOMOKAがいちばんお姉さんという。
キッズダンサーがバックグラウンドのJ☆Dee'ZとTEMPURA KIDZの2組を続けて観られたのはとても楽しかったです。
J☆Dee'Zの方が正統派な成長のラインに乗ってる感じがします。ダンスとボーカルの美しさとか素敵なお姉さん的なビジュアルとか、キッズダンサーからティーンズガールズグループへの変貌を巧みに遂げることができたように見えます。当人たちに取ってはまっすぐな道なんかじゃなかったのはニューヨークの動画とか見るとよくわかるのですが。
デビュー当初はTEMPURA KIDZの方が恵まれてたように思いますが、CDが年々売れなくなっているこの時期に最もCDを買わない若い世代に支持された、というミスマッチから、うまく歯車が噛み合わなくなり、プロモーションの方向性が定まらずキッズダンサーのイメージを引きずったまま、今に至ってる感じがします。沖縄ホンダの「まるまるセット」CMを観て泣き止む赤ちゃんから、私のような年寄りまで幅広い年齢層に支持されながらも、なかなかファン層に厚みを増すことができずにいます。ターゲットを絞らず、いろいろチャレンジさせていることが、私が大好きな独自のカオスな世界観を作っているとも言えるのですが...
寺嶋由芙とJ☆Dee'Zによる岡村靖幸の名曲「だいすき」の競演も楽しかったです。私が自分のブログに書いたことが実現して嬉しかったです。
J☆Dee'Zメンバーからも同様のツイートが発信されてました。互いに同じ曲をカバーしていることに縁を感じていたようですね。
寺嶋由芙は岡村靖幸の初期のバブルの頃のアレンジがベースでJ☆Dee'Zが2000年代以降の「あのロン」とのコンボのアレンジがベースなのも楽しかったです。2組とも「歌うよ」のところで観客が歌わないのは同じでしたが、「拍手を送るよ」で拍手したのはJ☆Dee'Zだけでした。もちろん「へぽたいや」は観客も一緒に。いやー、楽しい!
やっぱり対バンは楽しいですね。
色んな音楽に触れることができるし、自分が応援するアーティストが他のアーティストのファンにどう受け入れてもらえるかがわかるのも面白いです。今回他アーティストのファンを巻き込んでライブを上手に盛り上げてるのを見ると、あー、TEMPURA KIDZを応援してきたのは正解だったんだ、と訳のわからない自信を感じたりもします。
もっとたくさんやって欲しいな、と思います。
ただ、女性アイドルの現場は、TEMPURA KIDZ支持層で最も厚いと思われる女子中高生にはハードルが高いかもしれません。男性アイドル(あまり地下でやっているイメージ薄いですが)やロックバンド(案外TEMPURA KIDZを受け入れてくれそうな気がします)との対バンも増やして欲しいです。
実は勤め先の正月休みは1月3日まででこの日は出勤日でした。ただ、有給取得推奨日みたいな感じになっていて、年初の行事も1月9日に設定されたので、あー、休んじゃえということにしました。よさこい休暇やOTONOKO前乗り休暇などで有給はしっかり使ってるんですけどね。2月にはPerfume休暇もありますし。まぁ、秋から年末にかけて仕事もしっかりやって12月にあ大きな山を越えることができたので、良いことにします。
前置きが長くなりました。閑話休題。
このイベントはTEMPURA KIDZとして2018年最初の仕事ですが、メンバーが気になるメッセージをSNSで発信してました。
P→★も似たようなメッセージを発してましたが、特に
「ずっとやりたかった形になりそうです。やっとだ そのまず一歩目が、明日。」
「皆さんにだいぶお待たせしました、の発表もあるんだよ。」
「進化するよ。 だから来て欲しいんす」
が気になりますよね。それに「気合い入れるために私、今美容院に来てるんだよ。」も。
めずらしくKARINからも来場を促すメッセージが。
朝からリハしてきました🤩🤩🤩
— KARIN(TEMPURA KIDZ) (@ShKarin0902) 2018年1月5日
今日は本当にきてほしいよ!!!
頑張っちゃうよ🐼🐼🐼#tempurakidz #アソビタリナイ pic.twitter.com/ge9wU3AVQI
写真を見ると、ふだんダンス専任のP→★の手にマイクが。よく見るとKARINの手にも何か黒いものが。「ずっとやりたかった形」ってもしかして4マイクフォーメーション?しかも私たちが待望していた何かが発表される?
いろいろな「?」マークと大きな期待感を胸に開場に向かいました。
[セットリスト]
M01: さくらさくら(Short Ver.)
M02: ミイラキラー
M03: マスクマスク
M04: ONE STEP
(MC)
M05: はっぴぃ夏祭り
(MC)
M06: どんなときも。
M07: LOLLiPOP
衣装は「THE CLUB EDITION」。YU-KAは小学生以来のショートヘアーだそうで、長かった髪をバッサリ切って七三分けのボブでした。ぐっと大人びてかっこ良かったです。AOとKARINはちょんまげポニーテール。KARINはピンクがかったオレンジの髪色よく似合ってました。
この日は5組が出演しましたが、少なくともステージ上の熱量はTEMPURA KIDZが最高でした。KARINのリークどおり、4人がマイクを持ってステージに登場するとともに、激しく動き回り、声を出し、ステージ上に大きなエネルギーの塊が生まれました。何だかやんちゃで乱暴で荒っぽくてカオスなイメージもありましたが、目当てのアーティストの出番が終わっても残っていてくれた他のアーティストのファンが大多数を占める観客を熱量で圧倒するようなライブでした。
かりぴーもっと声出るでしょう、AOさんもちょっと笑顔ほしいな、とか、くるくる変わるフォーメーションの変化でぎこちない動きがあったり、とか、まだまだ改善できる余地がたくさん残っているように感じられましたが、荒削りのままでも進化を続けるプロセスの一端を見ることができました。
TEMPURA KIDZは、2013年のデビュー当時はヘッドセットマイクで歌って踊っていました。2014年夏からYU-KA, NaNaHo, AOがマイクを持って、KARINとP→★はマイクなしというフォーメーションに代わりました。ヘッドセットマイクは息づかいまで拾ってしまいますから、歌ってるときとそうでないときでこまめに音量を調節するか、音量を絞ってボーカルは音源メインで聴かせるか、更に絞ってリップシンク(口ぱく)にするしかありません。生ボーカルを観客に聴かせるためにはハンドマイクの方が有利なのです。一方、得意のダンスは両手が空いてる方が踊り易い。両者の良いとこ取りを狙ったのが、以降3年以上続いてた3マイクフォーメーションでした。マイクを持ったメンバーのうち1~3人が歌ったり観客を煽る声を出したりして、KARINとP→★に歌ってないメンバーが加わって得意のダンスを披露する、そんなフォーメーションでボーカルとダンスのバランスを改良しながら今に至っている訳です。
しかし、これが昨年10月からのNaNaHoの休業で崩れてしまいました。このブログで何度も書いててくどいですが、メンバーが一人足りないだけで、ボーカルもダンスの両方が足りない状況に陥りました。YU-KAとAOが今まで以上しっかり歌いながら観客も煽り、KARINとP→★が今まで以上激しく動くことでライブのクオリティを保っていましたが。
かりぴーもマイクを持つ4ボーカルによる新フォーメーションは、4人での活動がもうしばらく続きそうだ、という見通しに対してTEMPURA KIDZが出した答だと思います。NaNaHoの休業が長引きそうだという見通しは何とも残念ですが、いつまでも一人欠けたアンバランスなフォーメーションを引っ張るわけにはいきません。賛否両論ですが私は支持します。
KARINはMCで自ら語ってましたが、マイクを持ったのが嬉しかったようです。本人が進んでマイクを持たなかったのではなく、看板のダンスをアピールする、という役割のために我慢していたのですね。ソロパートも何ヵ所かありました。慣れてきたらYU-KA、AO、NaNaHoに続く4人目のボーカルとして活躍してくれそうです。
P→★は歌はユニゾンに加わるくらいでソロはあったとしても少しだけだったような気がします。煽りがメイン。MCでは「やっと声出して煽れる」とこれまた嬉しそうでした。彼が大げさなジェスチャーで観客を煽るところは個人的に大好物だったのですが、本人は自分の口で煽れないのがもどかしかったのですね。MCで「プッチャヘンザッ!」のタイミングを逸したと言ってましたが、終盤ではちゃんと言えてました。もう少しお腹の底から声が出るようになると良いですね。それから、大げさなジェスチャーも残していただけると嬉しゅうございます。
歌は従来どおりYU-KAとAOメイン、というかAOのメインボーカルとしての位置付けが強くなったように見えましたが、ボーカルのローテーションが苦しいところにKARINが加わって全体のつながりが自然になったような気がしました。
YU-KAの両手が空く時間帯が増えた分、心なしかのびのびと踊るシーンが増えたように感じました。KARINとP→★もマイクを持つようになったからと言ってダンスのクオリティが下がったようには感じませんでした。
NaNaHoの休業でバランスが悪くなっていたボーカルとダンスを、4マイクの新フォーメーションで、うまく立て直すことができそうです。でも、これでNaNaHoの帰ってくる場所がなくなるとは、私は考えてません。立ち止まって復帰を待つのではなく、NaNaHoがじっくり養生に専念する時間を稼ぎながら、TEMPURA KIDZ自体の進化も止めないための、方策が4マイクフォーメーションだと感じました。進化を続けないと生き残れない世界ですから。
休んでいていちばんつらいのはNaNaHoです。そのつらい状況を乗り越えたときにTEMPURA KIDZとしての活動に復帰したいと願うならば、乗り越えた彼女だからこそTEMPURA KIDZのためにできることはたくさんあるはずです。それまでゆっくり休んでもらって元気になってほしいと思います。
2回目のMCではお知らせが2つありました。
一つ目は、休憩+給水タイムのBGMやTEMPURA KIDZの楽曲アレンジを手がけているDJ NON氏とセクシー女優蒼井そらの結婚発表。
えー、それが「皆さんにだいぶお待たせしました、の発表」ですか?というところで二つ目の発表は、3月25日(日)に恵比寿LIQUIDROOMにおけるワンマン公演「Find A Way」の告知でした。しかも新曲発表のほのめかしもありました。
う~ん、これは楽しみですね。
しかし、LIQUIDROOMは4年前の「おままごとじゃないし」ツアーでは空きスペースが目立ってました。今度こそ一杯にできるでしょうか。昨年の4回の「THE BLOCK PARTY」の観客動員から察するに、おまいつなファンだけでは埋まりそうにありません。「対バンイベントで30分くらいの持ち時間なら行かないけどワンマンなら絶対行きたい」という潜在需要はある程度はあると思いますが、一杯にするなら、対バンイベントへの積極的な参加みたいな形でライブを観るために現場に足を運ぶことに積極的な層に働きかけていく必要があるような気がします。
今回最初の先行を抽選にしたのは、「ワンマンなら絶対行きたい」潜在需要を把握して、次なる働きかけの戦術を練ることが目的ではないかと思います。埋まらなくてもTEMPURA KIDZに取って重要なファン層であるキッズや中高生女子のためのエリア設営などを考えても良いと思います。
とにかく2018年のTEMPURA KIDZ、好スタートを切れたように感じました。新フォーメーション以外にも色々チャレンジして、実り多い一年にして欲しいと思います。NaNaHoも元気になって戻ってきてくれることを願ってます。
LOOPはいつも楽しそうなイベントをやってますが、この日も面白い顔ぶれで、最初から色々楽しませてもらいました。一組ずつ簡単に感想を。
■星野みちる
AKB48創立メンバーとして劇場で鍛えただけあって、初めての観客が多い中で堂々としたステージでした。ホンの少しだけハスキーな味付けの透明感のある声が素敵。ジャジーな曲もオトナ向け。30年前の私だったら大好きになったかもしれません。
若い人にはないもの、確かに放ってました。
■寺嶋由芙
語尾がソニー時代の松田聖子っぽくキュッと上がるのが素敵でした。「だいすき」も歌ってくれたし言うことありません。35年前の私だったら大ファンになってたに違いありません。前から3列目くらいで観てましたが回りのヲタさんたちのヲタ芸に加われたのも楽しかったです。ミックスは切れませんが。
■RHYMEBERRY
ヒップホップが好きかと問われると答えに窮する私ですが、このグループのラップはPerfumeからのつながりで入ったRHYMESTERに似たグルーヴ感があって、わりと好きな部類に入ります。MC MIRIの言葉のリズム感がとても良いと思いました。
びっくりするくらい声が乗って、調子が良かった、、😂✨(ラップウマカッタトオモウイツモヨリ)
— MC MIRI / RHYMEBERRY (@rbs_miri) 2018年1月5日
ライブも楽しかったし、最高のスタートでした!
明日50分ライブあるのでぜひぜひ〜
本人も会心のラップだったようですね。
フロアの熱量を含めてワタシ的に今日のベストアクトでした。
■J☆Dee'Z
以前から見たかったので、今回見られて本当に良かったです。キッズダンサー&モデルから入ったので踊りうまいしきれいだし。しかもボーカルもきちっと訓練されてるところがまたスゴい。ハモりとかばんばん入れちゃうし、しかもそれが気持ち良い。で、踊るときはバキバキ踊っちゃう。
目立った欠点がないグループなので、キラーチューンをつかんだら一気にブレイクしそうな感じがしました。これがまたなかなかできるもんじゃないんですが、ぜひチャンスを掴んで欲しい、そいう思いました。
3人とも学年違いの高校生だそうですが、見た目の年齢が実年齢と逆順なのが面白いところです。NoNoさん大人びて見えて、まだ高1だとは夢にも思いませんでした。そして童顔で笑顔がかわいいMOMOKAがいちばんお姉さんという。
キッズダンサーがバックグラウンドのJ☆Dee'ZとTEMPURA KIDZの2組を続けて観られたのはとても楽しかったです。
J☆Dee'Zの方が正統派な成長のラインに乗ってる感じがします。ダンスとボーカルの美しさとか素敵なお姉さん的なビジュアルとか、キッズダンサーからティーンズガールズグループへの変貌を巧みに遂げることができたように見えます。当人たちに取ってはまっすぐな道なんかじゃなかったのはニューヨークの動画とか見るとよくわかるのですが。
デビュー当初はTEMPURA KIDZの方が恵まれてたように思いますが、CDが年々売れなくなっているこの時期に最もCDを買わない若い世代に支持された、というミスマッチから、うまく歯車が噛み合わなくなり、プロモーションの方向性が定まらずキッズダンサーのイメージを引きずったまま、今に至ってる感じがします。沖縄ホンダの「まるまるセット」CMを観て泣き止む赤ちゃんから、私のような年寄りまで幅広い年齢層に支持されながらも、なかなかファン層に厚みを増すことができずにいます。ターゲットを絞らず、いろいろチャレンジさせていることが、私が大好きな独自のカオスな世界観を作っているとも言えるのですが...
寺嶋由芙とJ☆Dee'Zによる岡村靖幸の名曲「だいすき」の競演も楽しかったです。私が自分のブログに書いたことが実現して嬉しかったです。
#アソビタリナイ ありがとうございました!寒いから気をつけて帰るんだよ(゚ω゚)❄️「だいすき」仲間のJ☆Dee'Zさんと! pic.twitter.com/2lVj4TDo6B
— 寺嶋由芙 #知らない誰かに抱かれてもいい (@yufu_0708) 2018年1月5日
J☆Dee'Zメンバーからも同様のツイートが発信されてました。互いに同じ曲をカバーしていることに縁を感じていたようですね。
寺嶋由芙は岡村靖幸の初期のバブルの頃のアレンジがベースでJ☆Dee'Zが2000年代以降の「あのロン」とのコンボのアレンジがベースなのも楽しかったです。2組とも「歌うよ」のところで観客が歌わないのは同じでしたが、「拍手を送るよ」で拍手したのはJ☆Dee'Zだけでした。もちろん「へぽたいや」は観客も一緒に。いやー、楽しい!
やっぱり対バンは楽しいですね。
色んな音楽に触れることができるし、自分が応援するアーティストが他のアーティストのファンにどう受け入れてもらえるかがわかるのも面白いです。今回他アーティストのファンを巻き込んでライブを上手に盛り上げてるのを見ると、あー、TEMPURA KIDZを応援してきたのは正解だったんだ、と訳のわからない自信を感じたりもします。
もっとたくさんやって欲しいな、と思います。
ただ、女性アイドルの現場は、TEMPURA KIDZ支持層で最も厚いと思われる女子中高生にはハードルが高いかもしれません。男性アイドル(あまり地下でやっているイメージ薄いですが)やロックバンド(案外TEMPURA KIDZを受け入れてくれそうな気がします)との対バンも増やして欲しいです。