そろそろDVDの中身について書きます。
最初の印象は「WOWOWの映像とあまり変わらないな」ということでした。
ためしに液晶テレビでWOWOW、パソコンでDVDを同時再生して、「GISHIKI」~「I still love U」までの8トラックだけ見比べてみました。正確に測った訳ではないのですが、大雑把に考えて7割くらいのカットが同じでした。両者で異なる部分も微妙な味わいの違い、という感じで、映像芸術に疎い私にはその違いによって印象がどう変わったかを表現できるほどではありませんでした。それだけWOWOWスタッフによる編集の質が高かった、ということにしておきます。
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でも、全編を通して観た印象は、WOWOW放映による既視感がある割にとても新鮮でした。驚くほどに。
やっぱり、WOWOWで放映されなかったこのライブのハイライトだった3つのシーンの存在が大きいのだと思います。
-Perfumeの生ボーカルとラップを前面に押し出した「575」
-インターミッションに流れたZachary Lierbermanと真鍋大度によるマルチメディアプレゼンテーション「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10」
-そしてStage & Choreo-Director MIKIKO率いるTeam Perfume渾身の演出によるダンスパフォーマンス「Perfumeの掟」
ショウの前半と後半が完全につながって、更に開演前の気合入れとTeam Perfumeもファンも大好きなエンドロールが加わることで映像作品としての完成度が一気に高まったのだと思います。
しかも、上記の3シーンはいずれも初披露。しかも細部まで作り込まれたパフォーマンスで、短時間で膨大な情報量が一気に流れ込んできて、とうてい受け止めきれるものではありませんでした。
記憶がよみがえる、というよりは、かろうじて脳裏に焼き付けることのできた大雑把な印象を補完して新たな記憶が再構築される、そんな感じがしました。
ライブを観ているときは瞬時に移動したかに見えたメンバーが花道の下の人力トロッコで搬送されていたこと、「Perfumeの掟」の終盤「盆」の中に下がったメンバーにフレームの中で踏ん張っていた内山舞台監督からマイクが手渡されたことなど、NHK特番で観た舞台裏の光景と重ね合わせてみると、更に味わいが深まります。
それから、「PTAのコーナー」でちょっとだけ演ってくれた「The best thing」と「セラミックガール」も収録されていたのも嬉しかったです。MCを除く全演目をカバーしてくれた、という意味で。
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画質もWOWOWのHD映像とあまり遜色がありませんでした。これも驚くほどに。
デジタルハイビジョン放送で観るライブパフォーマンスは、演者の激しい動きや凝った演出などの情報量がHD放送のデータ容量を超えているみたいで、以前からブロックノイズや解像感の低下などが気になっていました。DVDでは解像度をSDに落とす代わりにそういった画質の低下が生じないように念入りにエンコードされているように感じました。
HD映像のエンコード技術がもう少し進歩するまでは、DVDの方が良いのかもしれません。
市販のBDソフトで最初に買うのはPerfumeのソフトであって欲しいので、BDソフト購入をもうしばらく我慢しなくてはなりませんが、しかたありません。
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特典ディスクはあまり期待していなかったのですが、良かったです。
まず、ハイライトの「575」、「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10」、「Perfumeの掟」関連のコンテンツは、周到に準備されていたのにこちらが受け止め切れなかった大量の情報量をゆっくり咀嚼することを助けてくれます。
「Perfume (曲)」の各メンバーVer.は、ただでさえ「Perfume Car」周回の時間稼ぎのため延長された楽曲を本編と含めて4回観ることになる訳で、ちょっとウンザリだな、とも感じもしたのですが、4つのバージョンを観て収録された理由が納得しました。彼女たち、ファンと向き合っているときの表情がとても素敵なんです。一番輝いているときかもしれません。
観客席へのサインボールの投入方法にも個性があって楽しいです。ラケットと手投げを使い分けて、スタンド側、アリーナ側に満遍なく分配しようとするあ~ちゃん。かしゆかも同じ感じでしたが空振りとかスタンドに届かないとかミスも含めてパフォーマンスとしてファンの目を楽しませてくれます。のっちは、アンダーハンドでアリーナ側に配る感じが何ともぞんざいな感じでいかにも彼女らしいです。スタンドに向けてはオーバーハンドで投げる訳ですが、ひじと手首が利いてない女の子っぽい投げ方が可愛らしいです。そして、投げキッスも。
そして、「鳩 (主音声/副音声)」。結成10周年の記念すべきライブ、2010年最大のチャレンジだったライブ、そんな大事なライブにベランダに棲み付いた鳩の話をするあ~ちゃんはすごい人ですが、そのMCを商品化した徳間ジャパンコミュニケーションズも大したものです。
「GAME (CD)」の初回盤特典ほどではないかもしれませんが、なかなかお値打ちモノの特典映像でした。すでに入手困難となっているようで、ちょっと残念です。
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とまぁ、つらつら書きましたが、記念すべきライブの記録としてとても良い映像作品に仕上がったような気がします。通常盤も地方によっては品薄のようですが(本日ひたちなかのリブロでも店頭に並んでませんでした)、Perfumeというグループに関心のある方にお勧めできるDVDです。
沢山売れますように...
最初の印象は「WOWOWの映像とあまり変わらないな」ということでした。
ためしに液晶テレビでWOWOW、パソコンでDVDを同時再生して、「GISHIKI」~「I still love U」までの8トラックだけ見比べてみました。正確に測った訳ではないのですが、大雑把に考えて7割くらいのカットが同じでした。両者で異なる部分も微妙な味わいの違い、という感じで、映像芸術に疎い私にはその違いによって印象がどう変わったかを表現できるほどではありませんでした。それだけWOWOWスタッフによる編集の質が高かった、ということにしておきます。
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でも、全編を通して観た印象は、WOWOW放映による既視感がある割にとても新鮮でした。驚くほどに。
やっぱり、WOWOWで放映されなかったこのライブのハイライトだった3つのシーンの存在が大きいのだと思います。
-Perfumeの生ボーカルとラップを前面に押し出した「575」
-インターミッションに流れたZachary Lierbermanと真鍋大度によるマルチメディアプレゼンテーション「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10」
-そしてStage & Choreo-Director MIKIKO率いるTeam Perfume渾身の演出によるダンスパフォーマンス「Perfumeの掟」
ショウの前半と後半が完全につながって、更に開演前の気合入れとTeam Perfumeもファンも大好きなエンドロールが加わることで映像作品としての完成度が一気に高まったのだと思います。
しかも、上記の3シーンはいずれも初披露。しかも細部まで作り込まれたパフォーマンスで、短時間で膨大な情報量が一気に流れ込んできて、とうてい受け止めきれるものではありませんでした。
記憶がよみがえる、というよりは、かろうじて脳裏に焼き付けることのできた大雑把な印象を補完して新たな記憶が再構築される、そんな感じがしました。
ライブを観ているときは瞬時に移動したかに見えたメンバーが花道の下の人力トロッコで搬送されていたこと、「Perfumeの掟」の終盤「盆」の中に下がったメンバーにフレームの中で踏ん張っていた内山舞台監督からマイクが手渡されたことなど、NHK特番で観た舞台裏の光景と重ね合わせてみると、更に味わいが深まります。
それから、「PTAのコーナー」でちょっとだけ演ってくれた「The best thing」と「セラミックガール」も収録されていたのも嬉しかったです。MCを除く全演目をカバーしてくれた、という意味で。
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画質もWOWOWのHD映像とあまり遜色がありませんでした。これも驚くほどに。
デジタルハイビジョン放送で観るライブパフォーマンスは、演者の激しい動きや凝った演出などの情報量がHD放送のデータ容量を超えているみたいで、以前からブロックノイズや解像感の低下などが気になっていました。DVDでは解像度をSDに落とす代わりにそういった画質の低下が生じないように念入りにエンコードされているように感じました。
HD映像のエンコード技術がもう少し進歩するまでは、DVDの方が良いのかもしれません。
市販のBDソフトで最初に買うのはPerfumeのソフトであって欲しいので、BDソフト購入をもうしばらく我慢しなくてはなりませんが、しかたありません。
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特典ディスクはあまり期待していなかったのですが、良かったです。
まず、ハイライトの「575」、「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10」、「Perfumeの掟」関連のコンテンツは、周到に準備されていたのにこちらが受け止め切れなかった大量の情報量をゆっくり咀嚼することを助けてくれます。
「Perfume (曲)」の各メンバーVer.は、ただでさえ「Perfume Car」周回の時間稼ぎのため延長された楽曲を本編と含めて4回観ることになる訳で、ちょっとウンザリだな、とも感じもしたのですが、4つのバージョンを観て収録された理由が納得しました。彼女たち、ファンと向き合っているときの表情がとても素敵なんです。一番輝いているときかもしれません。
観客席へのサインボールの投入方法にも個性があって楽しいです。ラケットと手投げを使い分けて、スタンド側、アリーナ側に満遍なく分配しようとするあ~ちゃん。かしゆかも同じ感じでしたが空振りとかスタンドに届かないとかミスも含めてパフォーマンスとしてファンの目を楽しませてくれます。のっちは、アンダーハンドでアリーナ側に配る感じが何ともぞんざいな感じでいかにも彼女らしいです。スタンドに向けてはオーバーハンドで投げる訳ですが、ひじと手首が利いてない女の子っぽい投げ方が可愛らしいです。そして、投げキッスも。
そして、「鳩 (主音声/副音声)」。結成10周年の記念すべきライブ、2010年最大のチャレンジだったライブ、そんな大事なライブにベランダに棲み付いた鳩の話をするあ~ちゃんはすごい人ですが、そのMCを商品化した徳間ジャパンコミュニケーションズも大したものです。
「GAME (CD)」の初回盤特典ほどではないかもしれませんが、なかなかお値打ちモノの特典映像でした。すでに入手困難となっているようで、ちょっと残念です。
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とまぁ、つらつら書きましたが、記念すべきライブの記録としてとても良い映像作品に仕上がったような気がします。通常盤も地方によっては品薄のようですが(本日ひたちなかのリブロでも店頭に並んでませんでした)、Perfumeというグループに関心のある方にお勧めできるDVDです。
沢山売れますように...