君の優しさの理由を考えたことが何度もある。
その優しさに何度も救われた。

僕がそんな事を考え出した原点はあの出来事。

あの時は雪が降っていた。
都内でも初雪であたりの街路樹には綺麗なイルミネーションが灯っていた。
 
雪が降っていたくらいだからもちろん寒かった。
そんな時に僕は待ち合わせに遅れてしまった。

それも綺麗なイルミネーションが多数施されている2人が始まったあの道の通り。

待ち合わせの時間には申し訳ない程度では済まない程遅れてしまった。
その理由は度重なる出来事にもよるが、言い訳の理由にしてはいけない。とにかく早く行って謝ろうと考えていた。

僕は急いで待ち合わせの場所に向かう中、雪が顔に当たる。寒さが身に染みていくと同時に待たせていることに対しての罪悪感も増えていく。

やっとのことで待ち合わせ場所に着くと、
彼女は手を合わせ息を吹きかけ手の寒さを凌ごうとしていた。
僕は急いで声をかける。
「待たせてごめん!!」
そう謝ると彼女の口からは思いもよらない言葉が飛んできた。
「なんで謝るの?逆に心配したよ。」
「え?」
間抜けのような声を上げてしまった僕に彼女はこう言う。
「無事でなによりです。」


僕の考えた君の優しさの理由の結論は…
正直に言うとわからない。
しかし、きっとその優しさは僕以外の人にも向け、色んな人に尽くしてきたんだろうと思う。

だから僕はあの時に必ず誓った。
彼女の優しさの理由を知るために、君を知り、君に尽くしたいと思った。