大雨の予選が終わりその後見事に晴れて路面も午後には乾いていた。

初めからこの状態で走りたかったものである。

レースは20分のレースが二回行われることになっている。

初めのレース。これが実質初めての走行に近かった。

本番が初練習。なんとも皮肉である。

スタートは上々。台数が40台以上いることもありかなり慎重に第一コーナーへ。予想通りそこでスピン等あり大混戦。

それをすり抜けとにかく慎重に走る。まずは慣れること優先。

それでも後続車両と抜きつ抜かれつのバトルを楽しむ。雨の時とは違い思った以上に路面をグリップする。

考えていたよりずっとポテンシャルの高いマシンである。

無事に完走しチーム員にも暖かく出迎えてもらった。

結果は40数台中30位くらいであった。

 

 

そして第二レース。

予選がダメだったのでここでも最後尾からスタート。スタートは悪くないが進路を塞がれて順位を上げられない。

しかしマシンにも慣れてきて前に付いていくことは出来るようになってきた。

レースが進む中リタイアする車両もあり自然と順位は上がっていった。これもレースである。

少しミスをして為前に追いつくことが難しくなりまた後続が接近。

最後の数周は後ろを気にしながらとにかく走りきることを考えた。

結果29位でフィニッシュ。タイム的にはだいぶ上がっておりもし事前に練習、せめて予選が晴れていればもっと上位に行けたであろうと思うがそれは結果論でしかない。

とにかく2レースとも走り切った。このことが僕の中ではとても満足できるものであった。

こうして僕のレースは終わり、これから先のレースは未定だが憧れのシルバーストンでレースを出来たことはとても幸せなことだと思う。

協力して頂いた皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

僕の様な才能もなく資金も乏しくまともにレース出来る環境になくとも工夫次第でここまで出来るんだなと自身の活動を通して感じました。

ただ僕のケースは稀であり中々レースをすることは難しいことであることに変わりはありません。

ですが僕の経験を通しレースをしてみたい人へ手助けをしていければいいな、と思います。

本当に気持ちだけでここまで出来た僕の運命を誇りに思います。

次またレースが出来るとしてもそれが最後になると思いますがいい報告が出来るように精進いたします。


”想いは育つ”