昨日、「檸檬のころ」って映画のDVDを借りて見ました。


甘酸っぱぁぁぁああぁあぁい!


豊島ミホの同名小説を映画化したこの作品。


実はちょうど一年位前、劇場公開してるときに一人で渋谷の映画館まで観に行ったんですけどね。


なのでこれを見るのは今回で二度目。


内容としては2人の女子高生の恋愛、進路、夢、などなど。ありふれたテーマなんですけどね。


ありふれているからこそ、感情移入して見れる映画だと思います。


誰もが経験する、高校生活。受験、恋愛(失恋含めて)、別れ、将来の悩み。


あー、俺もゥン年前はこんな感じだったな。と思いながら、飲みながら見てました。




俺のお気に入りの登場人物は西っていう男の子。


西が中学時代から付き合っていた女の子、秋元加代子。出身中学から北高に進学したのは西と秋元の2人だけだった。「青臭い青春」を謳歌する時間はいくらでもある。これからの高校3年間なんて「永遠」と言っても大袈裟じゃない。西は思っていた。


西は野球部に、秋元は吹奏楽部に。

入学したての頃は一緒に帰ったりしていた。が、いつのまにかそれもなくなった。

部活が違えばそんなものか。そう思っていた。


新しい環境に身を置き1年が過ぎた頃、秋元はもう、遠かった。

秋元は俺の手の届かないところでどんどん綺麗になっていった。


そして高3の夏、親友であり同じ野球部のエース佐々木富蔵と秋元の距離が縮まっていくのを感じながら、隣で見ていることしかできない西は…




こんな感じ。


こんな文章書くと、西が主役の話みたいだけど、全くそんなことありません。


映画では全くの端役です。映画では秋元加代子(榮倉奈々)が主役です。と白田恵(谷村美月)。


この2人の進路の悩みと恋愛が軸になって話が進んでいきます。


でも、俺は西が好き!!




原作小説は7編のそれぞれ主人公の違うショートストーリーからなるひとつの物語なんですが、映画では秋元と白田の2人にスポットを当てて進んでいくので、他の登場人物の心境とか背景が全くといっていいほど描かれてない。


2人を主人公に立てているから、2時間の映画ではどうしてもひとりひとりの心理描写が薄くなるし、原作のように話が切ってあるわけではないのでコロコロと視点が変わり感情移入がしにくい。

ネタばらしはよくないので内容にはあんまり触れませんが、ストーリー自体は誰にでも経験のあるようなありふれたものなので、特に劇的な展開は起こりません。
それだけに、登場人物の心情をいかにリアルに表現できるかで面白さが全く変わってくるのだと思います。

どうせだったら秋元加代子ひとりを主人公に据えて、もっともっと細かい描写をしてほしかったな、と。

自分は原作を読んでから映画を見ているので、映画ではあまり表現されてない登場人物それぞれの設定や心理を理解した上で見れましたが、映画だけ見るとなんとなく淡々と話が進んでいってしまうんじゃないかな?登場人物は結構多いのに彼らの説明が全くないまま物語が展開していくので。




てことで。まずは原作小説が死ぬほどおすすめ。


特に20代半ば以上の人にとっては。あまりの甘酸っぱさに泣くのを通り越して吐きそうになります。


俺の場合は西のおかげで吐きかけました。


で、それぞれの登場人物の置かれている状況を予習した上でなら映画もお勧めです。




最近は邦画しか見てないです。邦画ってあまりレンタル屋さんが力入れてないから切ない。


いつものレンタル屋には檸檬のころ置いてなかったし。


檸檬のころをレンタルするためにTSUTAYAに入会したので、今月は映画沢山見よう。日記のネタにもなるし(笑)




と、いうわけで今日は映画の話でした。


今日は、えっと…飲んでるんだ。一人飲みだけど。