劇団バルスキッチン 第26回公演
『夢ぼくろファンタジア』
@高島平 バルスタジオ

「香澄は目の前が真っ暗になった」

同郷の仲間二人と役者になるために上京したその世界は
想像を超える厳しさだったが、
夢を叶えたいという一心で乗り越えてきた。

しかしある出来事をきっかけに
香澄の心の中で張り詰めていた糸がプツンと切れてしまう。

そこに現れたのは”ドリームキャッチャー”という夢叶えさせ屋。
少々無茶はあるものの、香澄の願望はどんどん叶えられていく。

願っていたことが叶っていく中で香澄はある疑問を抱く。

「あれ?結局私にとっての夢ってなんだったっけ――」

初めて自分の夢と真剣に向き合おうとする女性の物語。



以前、こちらの劇団員さんが
うちに客演してくださったこともあり、
存在だけはずって知っておりました。

バルスキッチンさん。
ようやく拝見することが出来ました。

エネルギッシュでコミカルな中に、
誰もが持つ悩みなんかがあったり…

涙あり笑いありの、
老若男女楽しめる作風でした。



夢を追う人たち。

イケメンのエースは最初から大手事務所に入れた
勝ち組なんだけれども、『俺の実力じゃない』
といいながらも最後までひとりで生き残るために
何にも頼らずに頑張ってる。

ライバルの女の子は、何をなげうってでも
売れてやろうっていうTHE根性。

それに対して主人公は不思議な力を使って夢を掴んで、
でも結局はやる気も無くなって、実力不足で堕ちていく。


この対比。
なるほどなるほど。


注目すべきは、
三人目の主人公の元カレ。

頑張って夢を追い続けて
渡米してまで頑張っていくなかで、
『不思議な力に頼ってちゃ駄目だ』って
主人公が意を決したタイミングで、
夢を掴んだ彼なんだけれども…

なるほど、努力で売れたー!!!
しかもみんなとの夢を叶えるために、
彼女を迎えに行くために売れたー!!

って、感動しかかったところで、
その彼も最後の最後で不思議な力に頼ってしまってて←
絶望しました。笑

結局、それで同級生全員の夢が叶う!
主人公たちも売れる!


『不思議な力に頼らない』んじゃないのか…
最後はみんな集まれたからいいってことなのかな。
ちょっと混乱。


一緒に行った方と、
お肉を焼きながらあーだこーだと談義。

そもそも、
役者の裏の世界、バックヤード的なストーリーは、
『いやいや…そんなことないでしょ…』
ってツッコミしながら見ちゃうから駄目だわ…



*+*・:.丸山小百合.:・*+*