私が出演した演目は
十分にも満たない超短編でした。



仄暗い水の底のような静けさ。

画の中にも存在していた
蝋燭の灯の僅かな揺れのような、
微かな感情の動き。

画面越しで伝わっていたら
とても嬉しいです。

私の役名はドクロ

初めて配役を見た時にゃ、
そりゃもう驚きましたとも(°▽°)

骨の役なんて
演じたことがあるわけないドクロ
なんなら今後一生ない!笑


でも、それは
お名前だけのお話でして。

観てくださった皆様は、
私が一体何者なのか
お分かり頂けたでしょうか…??


まるやま演じたの正体は…
お魚さんですうお座ぴちぴち

そう。
わたくし演じた骨は
お魚さんなのです。

この物語では人魚として
描かれていますが、
鬼として描かれている人間が
食べているワタクシめを…
お魚に置き換えて頂ければ、
ストーリーは分かりやすいかと。 



鬼さんが冒頭手にしているのは、
ワタクシ骨さんの骨です。

お分かりの通り、
食べられているわけです。

『骨って綺麗なんだな。』

異様な会話。

この二人の異様な会話は
互いの命との対話でした。


…これが定めと知り、
躊躇いなく灯を消す。


なーんていうと、
暗いお話な気がしてしまいますが。


そうですね…


みなさん、
ごはん食べるときは
『いただきます』、ですよ。


人に人生があるように、
お魚にも魚生がありますから。

『魂』と『生き様』が
その骨の形、その肉の味なんですよね。

そして、ひとつの命は
たくさんの命を取り込んで
生きているんです。

食物連鎖。
当たり前に成されていますが。

ひとつの命が生きるために、
たくさんの命が失われています。

でも、それが摂理。
骨はそれを知っている。

だからあんな風に
灯を消せるんです。


人も、何者かの捕食対象になれば
もっと人間以外の命に対する
考え方が変わるんだろうか…とか
思っちゃいましたよ。笑

アニミズム的思考は
昨今あまり浸透していないのだろうか…

生きとし生けるもの
すべてに魂があります。

ペットも、野生の生物も、
食卓に並ぶ食物も
生きています。生きていました。


命を取り込んで生きている。
生かされている。

ちゃんと実感して
生きていきたいものです。


いただきます。
ごちそうさまでした。

生きていれば当然だけれど、
忘れてしまう。

そういうことに
ハッと気付かされる。
濃縮した作品でした。

初のリモート。
めっちゃ緊張した…

でも多くの可能性を秘めた
新しいコンテンツ!

また挑戦したいです。


ご視聴、ありがとうございました。


**・.+丸山小百合+.・**