えにし
第9回公演『この海のそばに』
(第29回下北沢演劇祭参加作品)
@下北沢「劇」小劇場
「母の愛は海のように深く
枯れることはない」
私の記憶の中の母はいつも荒波のようでした
それは止まることなく
全てを飲み込んでしまうような大きな波
あなたが穏やかに過ごせた日々はありましたか?
心休まる時はありましたか?
私はあなたから
愛されるに値する人間でしたか?
お母さん
ごめんね。
あなたが生きた時間を
今 僕が紡ぎます。
昨年『十二人の怒れる人々』で
ご一緒させて頂いた、
はっちゃんさん、こと
【前田勝】さんが主宰の団体さんを
拝見してきました(*´ω`*)
【原案 : 前田勝】とあるように、
このお話は『実話』です。
昨年六月、『ザ・ノンフィクション』
という番組で特集された、はっちゃんさん。
台湾と韓国のハーフとして生まれてから、
今日までの人生をそのままに語り、
番組の取材によって明らかになった、
お母さんの真実と覚悟を描いた作品です。
彼の人生、
彼の全て、でした。
今日が千龝楽。
皆さん、観てください。
言葉にならない。
観た後立ち上がれない。
考えさせられるとか、
そんなレベルじゃない。
それほど、凄まじいものです。
観る方にと、
それなりの覚悟が必要な作品ですよ。
自身の生き様を表現に昇華して、
誰かを、あの人を、浄化する。
そんな作品が、
人生を、人を、動かす、
動力になりうるのですね。
愛を、ありがとう。
私も、この作品を観て、
ひとつ、覚悟を決めた。
私だけじゃないのだろうな。
きっと沢山の人が影響を受けている。
この波紋は大きく、
やがて大海の波となる。
**・.+丸山小百合+.・**