マスクメーカー各社が冬の新型インフルエンザ流行に備えて、工場の生産能力増強に乗り出している。大手の白元(東京都台東区)は、秋までに中国の工場を増強し、2010年3月期の生産量を前年同期比3倍に引き上げる。各社は需要の先行きが不透明として投資リスクを伴う能力増強には慎重だったが、国内での感染が全都道府県に広がるなど流行は収まらず、冬に向けて準備を進めるべきだと判断、生産体制の拡充を急いでいる。
白元は、中国・深センの工場で従業員を増やすほか、生産ラインに自動化機械を新規に導入する。投資額など詳細は今後詰めるとしているが、秋までには能力増強を済ませたい考えだ。
サンエムパッケージ(静岡県島田市)も5月に本社工場への機械設備導入を始めており、秋までに生産能力を導入前の1.5倍に高める計画だ。
ダイワボウも「現在の需要がもうしばらく続けば検討する」とし、国内工場の能力増強を視野に入れる。
マスクは花粉対策用としての需要が多く、季節性商品とされてきた。シーズンオフに入る5月には工場の稼働率が下がるのが通例だ。しかし、今年は春以降に新型インフルの感染が拡大し、予防目的で購入する消費者や備蓄する企業が急増。メーカーの多くは、5月以降もフル生産状態を続けてきた。
ただ、能力増強については、新規の雇用や機械導入で投資が膨らむほか、需要が想定を下回れば経営の打撃となることから、各メーカーとも及び腰だった。このため、需要に供給が追いつかず、店頭で売り切れが続出する品薄状態に陥り、厚生労働省や経済産業省はメーカーに増産を要請していた。
それでもメーカー側の動きは鈍かったが、新型インフルの国内感染が途切れず、これまで以上に供給不足の懸念が強まりつつあるため、白元などが能力増強に踏み切ることにした。
厚労省へ届け出のあった国内感染者数は4027人(19日午前6時現在)で、拡大に歯止めがかかっていない。秋冬に向けてさらに流行することも懸念されている。しかし「秋以降のためのマスクの備蓄はできていない状況」(全国マスク工業会)だ。
白元では「マスクの着用が習慣化すれば、中長期的な需要拡大も見込める」としている。今後、能力増強の動きが業界全体に波及する可能性もある。(井田通人)
マスクが売れる原因は、不必要に煽る人間がいるからです。
5月に世界中のマスクを買い占めるような狂想曲が展開して、
日本では家庭にマスクがいっぱいあると思いますが・・・