F「なに読んでるんです?」
G「クリムゾンの迷宮」
C「好きだなー。十周はしてんじゃんか」
F「そんなに面白いんです?」
G「うむ。貴志祐介に外れなし」
C「新しい方のやつは読んでないじゃん」
G「文庫版を待ってたら忘れてたんだ」
C「そうかい。お!?」
G「なんだ?読書の邪魔だぞ」
C「来月に漫画版が発売するみたいだぞ?」
G「な、なん、だ、と!?」
F「マンガならわたしにも読めますね!」
C「えぐい話だけどな」
G「まさか十年以上も前の作品が再び表舞台に出るとはな」
C「ISOLAとか青い炎みたく映画化してないからな」
G「たまたま思い出し、読み、調べたら来月コミカライズか」
C「なんか運命的なものを感じるな」
F「内容に期待ですね!」
C「あたりつき自動販売機であたった!」
G「ほんとにあたるんだな」
『仮面勇者マスカレイド』-CA3E0022.jpg

C「アキバ!」
G「いままで降りる機会なかったからなー」
C「萌文化街とオフィス街とアングラショップとカオスな街ですね」
G「ゲーセンのフロアひとつが同じ格闘ゲームってスゴいな!」
I「なんやさっきからスピーカーで何か言うてる。やかましいわ~」
C「メイドカフェが宣伝してんだな。あ、もう終わり?」
G「せめて一軒くらいショップ見たかったな」
I「はよいこはよいこ。新幹線でビール飲むで!」
C「なんで新幹線でビール?」
I「デキる大人は新幹線に乗ったらビールと決まってるやろ。政治家のせんせいがたも飲むてニュースでやってたし」
G「帰り道だとしても非難されてたろ…」
※フェイストゥフェイス2で『クトュルフ』と表記していますが、『クトゥルフ』の誤りでした。謹んで訂正させていただきます。


クトゥルフ神話について熱心に話す彼女の言葉は、ほとんどブロッケンの耳に入っていなかった。けれども、話を促すように相槌やオウム返しなど話術を駆使して、彼女を満足させようとした。
話の内容にあわせてコロコロと変化する彼女の表情が、ブロッケンの興味の対象になっていた。話し方が特段上手というわけでもない。しかし、彼女の表情の変化から目が離せなかった。そのうちに次に変化する先まで見える気がして、返事の仕方ひとつで自分の思うように表情を変化させていた。

「あの、わたしの顔になにかついてますか…?」

恥ずかしそうな顔をする彼女。

「ああ、目と鼻と口がね」

自分でもつまらない返し方をしたな、と思う。気分が高揚していることはよくわかる。しかし、何に対して高揚しているのか誤解を招く言葉だった。

「あー!せんせい、ミナコのこと好きになったんじゃなーい?」
「えー!私が最初にせんせいを誘ったのにー」

周りの女生徒たちもいい加減、話題を変えたかったのだろうが、ブロッケンにとっては突拍子もない発言だった。

「なな、な!?」
そうなのか?自分は気づかぬうちに彼女の『表情』ではなく、彼女そのものに興味対象が移ったのだろうか?

「あー、せんせい動揺してるー」

キャッキャと囃し立てる周囲の女生徒たち。当のミナコ本人は頬を赤らめて俯いてしまっていた。
「せんせい、ミナコは見ての通りオクテだからリードしてあげてね」
「男に免疫ないから、無茶しないよーに」
「よかったね!ミナコ!」
「あ、あ、わたし…」


なんなんだ!どういう展開なんだ!

叫びだしたい気分だった。名前も知らない、今日はじめて会った女の子を好きになるものか。『表情』が豊かなことに興味を持ったことは認めよう。しかし、いわば研究対象のようなもので、恋愛とは明らかに違うのだ。人格を否定するようでかわいそうだが、はっきりと恋愛感情は抱いていないと説明しよう。焦ることはない。理路整然と説明しよう。う、うろたえるんじゃあない。ドイツ人はうろたえないッ。


ッ!!


『表情』が消えた。


「あ、あの、わたし、そんなつもりじゃ」
「だ、大丈夫。わかってるよ。あ、サンドイッチごちそうさまでした」

机の上を片付け、自分の手荷物をつかみ立ち上がった。
「そろそろ教頭先生のところに行かなきゃ。それじゃ、みんなありがとう」

またしても逃げるように教室を出る。今度は袖を引かれることもなかった。女生徒たちはサヨナラとか、からかいすぎてごめんなさいといった内容を口にしていたが、ブロッケンは聞いていなかった。引き戸を閉めるとき、ミナコの「表情」を確認したが、やはり見えなかった。


伊東教頭と話をしている間も奇妙な現象は続いた。というよりもより強くなっていた。教頭はおろか廊下ですれ違う人全ての「表情」が見えなかった。残り2回の国際講話の時間も引き受けることにした。この謎を解き明かすのだ。

B「あけてたな」
C「毎年そんな感じ」
D「日付またいで仕事してるからね」
E「ピー」
F「今年の抱負は?」
G「努力を要して簡単に実現しないのが良いぞ」
H「……嫁探し」
I「そらえらい難儀やな……」
B「しかし今年は環境が大きく変わるな」
C「異動というより転職みたいなもんだからなー」
D「心機一転がんばりましょ」
E「ガガガ…ピー」
F「あ、あの、さっきからエクスが変なんですけどっ」
G「ありゃ、二千年問題か?」
H「……古い。小学生には理解できない」
I「どお?直りそう?」
B「んー。起動時になんかエラーしてるな。年明けから起動してない」
C「ほんとに二千年問題じゃあるまいし。だいち、12から13なら問題ないっしょ」
D「マヤ歴だと先がないんだっけ?」
E「ぴぴっぴぴっ」
F「ひよこみたい」
G「エクスー。いまは皇歴2663年だぞ」
H「……あ、動き出した」
I「ほんまにマヤ歴で動いてたんか」
B「なぜマヤ歴」
C「っていうか、皇歴ってまた」
D「エクスー。起きてー」
E「皇歴2663年ヲ入力確認。メインシステム再起動。ジャイロ認識。GPS接続開始。敵性移動体ノ認証ナシ。現在地……地球は滅んでいないようですね」
F「意味がわかりかねます~…」
G「製作者とか製作目的とか設定はあるのかね」
H「……エクストレーム」
I「マヤの終滅ネタをやりたかったけど、年明けてしまったんやな。わかるわ」
C「い、いそがしい…」
B「年末かきいれ時だからな」
C「おかげでシリアスブロッケン回が終わらなくてラブコメオレ回がいまだ始まらないんだが」
B「チョウ回はラブコメなのか?」
C「ラブコメの主人公とか美味しい思いができそうじゃん!」
B「そうなのか?」
A「ラブコメはまさかのゲンゴロウ主役で」
C「マジかよ!」
A「構想的には公園で園児たちとライダーアクションしてて、保母さんにキュンキュンだ」
G「みのりさん…」
C「やる気マンマンだー」
G「仮面ライダークウガの妹が保母さんなんだが、良い兄妹でな。うちのも、もう少し…な…」
B「それは言わない約束だ」

たとえ気乗りしないことでも入念に準備を重ねる。それが彼、ブルクハルト=ブライトナー。

「ブロッケンなにしてんだ?」
「明日の予習だ」
「ああ、明日だっけ?1日先生」
「教師じゃない。ちょっと生徒にガイコクジンらしい話をしてくるだけだ」
「むつかしい話すんなよ」
「僕がおもしろおかしい話をしようとすると自然と難しくなる」
「……たしかに」
「チョウ、僕はどうするべきかな?」
「ブロッケンにわからないことがオレにわかるわけないだろ?」
「おもしろおかしくはチョウの担当だろ?」
「じゃ自己紹介で、まず本名をネットで検索してもらえ」
「バカか」
「いてっ」

チョウの頭をこづく。
そんな他愛もないやりとりが二人の日常だった。


ブロッケンのあだ名はチョウがつけた。本名のブルクハルト=ブライトナーがすぐに覚えられないと言って、どこかのマンガからブロッケンの名を持ち出したのだ。
山の名前で呼ばれるのも気に食わなかったので講義しようとしたのだが…。

「ブルクハルト=ブライトナー将軍?」
「…ん?」

チョウは手持ちの携帯端末でブルクハルト=ブライトナーと検索をしたらしい。
とりあえず検索してみたというその画面には……。

「ぶふっ!!」

そこには裸の女性の絵が表示されていた。

「男の登場人物と同姓同名みたいだぜ?」
「…なにぃ」
「自分の名前で検索したらエロゲが一番上とは悲しいね」
「…なんだ……この屈辱感は…」
「…内緒にしといてやるよ」
「恩に着る…」
こうしてブロッケンの通称が生まれた。なぜかブロッケンの名は日本人に通じやすかった。欧米人の見分けが苦手な日本人も、ブロッケンと名乗ればすぐにドイツ出身と話題に出してくれる。
「ブロッケン山に感謝しないとな」



「おはようございます。ブルクハルト=ブライトナーです。友人たちからはブロッケンと呼ばれています。日本人が海外でフジとかアソって呼ばれるようなものですね」
彼なりの砕けた挨拶のつもりだったが、女子高生には『むつかしい』挨拶にとられたようだ。反応がないことにブロッケンは焦った。
「きょ、今日は皆さんに国際感覚を身につけてほしいということで、僕が見聞きしたことについて話をします」
ブロッケンの視線は用意した原稿用紙から外せなかった。
話半ばに達した頃、ふと顔をあげて見渡した。

「ッ!!」

まただった。
顔が見えない。
生徒たちの顔が見えない。
反応が知りたいのに、見えない。
つまらないならつまらないで、そういう顔が見えれば良いのだが、文字通り『無表情』だった。

「どうかしたんですか?」
生徒の一人が声をあげた。

「ッ!!」

その生徒もやはり『無表情』だった。
「な、なんでもありません」
努めて平静を装い、考えてきた話を続ける。早く時間が過ぎることを祈った。
よく視線が痛いなどと言うが、視線があるのかすらわからない今よりマシだと思えた。

「それから価値観の違いを楽しむようになり」

キーンコーン

時間の区切りのベルだった。生徒たちもざわめきだし、慌てて言葉をしめた。
「というわけで、皆さんも出会いは大切にしてください。ありがとうございました」

逃げるように教壇から降りるブロッケン。まばらな拍手が聞こえたような気がしたが、とにかく教室から出たくて、扉に手をかけた。

「せんせい」
ぐいと袖を引かれた。

「ッ!!」
教師でもないのに『せんせい』と呼ばれるのは違和感があったが、他に呼び方もないだろうと考えた。そしてなぜ袖を引かれたのか考える前に、ブロッケンの思考は停止した。


「わたしたちと、お昼ご一緒しませんか?」
「もっと話も聴きたいし、いいでしょう?」
「部のみんなでサンドイッチ用意したんです!」
「ねぇ、いいでしょー?」

矢継ぎ早にせがまれ、半ば引っ張られるように空き教室を利用した部室とやらに連れていかれた。
部と言っていたが、どうやら古典や神話について研究する部活動のようだ。ケルト神話やギリシャ神話の本が並び、クトュルフ神話もあった。

「クトュルフ神話はちょっと違うんじゃ…」
思わず声に出てしまう。
「ご存知なんですね!?」
女生徒の一人が驚いた声を出す。ブロッケンはむしろ女子高生がクトュルフ神話に熱中する方が驚きだと思った。
「クトュルフ好きはこの子だけですよ。近代に入ってからの作り話でしょー」
「作り話ってわかってたらロマンもないわよねー」
クトュルフ神話は神話というよりホラー小説に近しいものだが、そのへんの線引きは彼女たちにはどうでも良いようだ。完全創作とは言えない神話群は確かに魅力的で、ブロッケンもよく読んだ。トロイの遺跡のように現実にあった出来事も組み込まれていたり、嘘の中にひとつまみの真実を混ぜ込まれているのが面白いとブロッケンは思う。

「せんせいはクトュルフ神話は嫌いですか?」
「え、いや実はちゃんと読んだことはないんだ」
「そうですか…」
悲しませてしまったかな…と、ブロッケンが考えたとき、悲しそうな顔をした女の子が見えた。

「ッ!!」
他の生徒はやはり『無表情』のままだったが、クトュルフ好きの女生徒だけは確かに悲しそうな表情が見てとれた。
「良かったらクトュルフ神話の魅力を少し教えてくれないかな?」
彼女の悲しそうな表情を変えたくて、心にもないことを言った。正直、クトュルフ神話には興味はなかった。
「あ!えーとですねー!」
「ッ!」

変わった!

彼女の表情は嬉しいという気持ちが表れたものになったのだ。

つづく
「どうにもこうにもか…」

仕事の一環とはいえども気が進まない。まるで人の心を操るようで、いや操るよう操られていると表現すべきなのか。
どちらにせよ自分が心を操るなど不可能な話だ。なにせ自分の心すらうまく操れないのだから。

他人の反応を伺うこと自体が彼にとって苦痛だった。幼い頃から本の虫だったこともあり、時代はデジタル書籍になりつつあっても彼の夢は書斎を設けること。本は良い。自分が観測者であることを自覚しつつも、他人の作った世界に心委ねることができる。ときに世界を自分の都合で補完しても良い。イメージにイメージを重ね、何も生み出しやしないのに豊かになる気がする。
登場人物の顔色をうかがって自分の考えを伝えることはない。物語の中で登場人物の行動を予測するのとは似て非なる。相手の気持ちを考える。それは彼にとって難易度は高い。


ことの発端はその日の朝だった。


「どうにもこうにもそういうことだよ。ブロッケン君」
「それは自分が外国人だから適任ってわけですか?」
「そうじゃない。そうじゃないが、そうだ」
「可笑しいですよ、それ」
「実際は外国人らしくないが見た目は外国人なんだ。金髪碧眼なら日本人はみな、あ!ガイジンだ!って多かれ少なかれ思うもんだ」
「排他的国民性を調べるのが目的じゃないんでしょう?」
「そりゃ違うが、他に適任者がいるか?」

いない。正直に言って、この小さな組織の中で客観的に見て自分が一番機動力と考察力に優れるだろう。なんせあとは引退間際のご老体とアルバイトの女子高生ぐらいなのだ。
加えて言われたことはインパクトがあるということ。馴染みのおじさんよりも、印象に残るということだ。

「はぁ…わかりましたよ。今回だけですからね」
「すまん!助かるよ!いやー、これでワシも校長たちに嫌味ばかりを言われんで済むよ!」

ブロッケンはしぶしぶパンフレット類の入った手提げ袋を持って店を出た。
三階建ての小さなビルに構える楽器店だ。小さなと言っても市内でも老舗の楽器店で、ビルは大口の取引先があった時代に建てたらしい。いつしか取引しなくなったようで、一階の店舗と二階の倉庫と事務所、三階は無人になっている。
明らかな宝の持ち腐れだが、有効活用もできず、税金だけがかかる。経営状態は芳しくない。今回、ブロッケンに与えられた仕事はいわゆる飛び込み営業だった。学校を訪ねて修理の依頼や定期的な機材の受注を得られるようにするのだ。
店長が助かると言ったのは近隣の学校には断り続けられていることで、煙たがられているからだった。
セールストークなどしたこともない。もちろん店頭での販売にも携わっているので、接客そのものは問題ないのだが、商品を売り込むというのはしたことがない。
購買意欲をかきたてさせるように仕向けることなど、ブロッケン自身には不可能なことに思えていた。
「他者の心を響かせることなんて僕にはできない」


指定された目的地に着く。立派な正門の脇にインターフォンがある。カメラも取り付けられていた。
「ごめんください。アンドー楽器店です」

アポイントは取ってあるらしく、すんなりと通された。カメラ付きインターフォンといい、昨今の学校は警備もしっかりしているようで、応接間まで警備員付きだった。

「お待たせしました」
現れたのは教頭らしき、いかにも教師といった風貌な、ごま塩頭の初老の紳士だった。
「い、いえ、お忙しい中、時間を設けていただきありがとうございます」
慣れぬビジネス空間に困惑する。他人との接触は苦ではないが、接し方は本の知識頼りからかもしれない。


「ご用件はわかります。しかしねぇ…」 あからさまに顔をしかめる男にブロッケンは焦った。これが門前払いかと。いや門は越えたから、それは変か、ならばどう表現すべきかな、などと考えていると、男が次に口にした言葉を聞き逃してしまった。

「……ではどうでしょう?」
「は、え…?」
しまった。くだらない考えをしてる場合じゃなかった!聞き逃したからもう一度と言いたいが、言えない。男の顔を見ると…。

「ッ!!」

顔が……ない!
いや、頭部はある!顔面がない。表情がわからない。

のっぺらぼう、という妖怪伝承があるが、もちろんブロッケンは知らなかった。

「どうしました?私の顔になにかついてますか?」
「な、なにも…見えません…」
「えぇ?」

つい口に出てしまった。教諭の口調からは怒気のようなものを感じた。実は正体を隠した人ならざる者で、気づいてしまった自分に危害を加えるのではとブロッケンは身構えようとした。しかし、金縛りにあったかのように身体が動かない。

「あのね、そういうときは何も見えないじゃなくて、何もついていないとか何もありませんと言うんですよ」
「あ、は?」
「まぁ外国の方ですから仕方ないですかね。私、もともと国語の教師でしてね。そういうの気になるんですよねぇ」
「え、あ、すみません…」
「ラ抜き言葉サ入れ言葉なんか聞くと訂正したくなる。一番いやなのは、一万円の方からお預かりしますとかだねぇ」
「は、はぁ」
「まぁ言葉は変化するものとは思っているんですがねぇ」
「そ、そうですね」
「そういう時代ですし、なんとか頼めませんか?ドイツ語の講話」
「え、あ、はい」
「承諾していただける?はー、助かりますよ。前に市が紹介してくれた人達は生徒達をかどわかすばかりでね。あなたは真面目そうだから、安心ですよ」
「え、あ、はい」


改めて伊東教頭に説明を受けた。二年生の国際情勢の授業時間に少し話をしてくれということだった。ボランティアでいくらでも志願者がいそうなものだが、市の紹介した人物たちは揃って女子生徒にちょっかいを出したらしい。問題にこそなっていないが、危険の芽は摘み取っておくそうだ。そして講話をするかわりに、今度から学校備品のピアノやアコースティックギターなどの整備をアンドー楽器に任せてくれるという話だった。
「ありがとうございます」
「よろしく頼みますよ。資料はお渡ししておきますから」
教頭が席を立ち、複数枚のプリントを持ってきた。

「ッ!!」

教頭には顔があった。目も鼻も口もちゃんとある。

「それじゃ私は業務が残ってますので」
「あ、はい。ありがとうございました」
「またご連絡しますので、資料には目を通しておいてください」
「はい、わかりました」


楽器店へ帰り、店長に伝えると、早速学校にお礼の電話をかけていた。
ブロッケンはなんだかひどく疲れてしまって、その後の店舗での業務は身が入らなかった。業務中も伊東教頭の顔が見えなくなったことについてばかり考えていた。
しかし考えてみても、納得のいく説明ができない。
結局、慣れぬ訪問先に疲れていただけだ、そう思って、すぐに帰りすぐに寝床についた。



後日、学校から連絡があった。
資料通りの日時に、故郷について、日本に来ての感想など、面白おかしく話をしてくれということだった。
電話を切り、ブロッケンはつぶやいた。
「他者の心を響かせることなんて僕にはできない…」



つづく
F「♪ぼくはまーだ生きてるよ、まーだ生きてるよ」
C「過労死する人ってどれくらい働いてんだろうな?」
B「かなり働いてる気がするが、まだまだいけるな」
I「アルコールの量は右肩上がりやけどな」
G「ハイボールを家でやれば安上がりで美味しいのだ」
『仮面勇者マスカレイド』-120229_1725~01.jpg

C「人生で三回目くらいの積雪」
F「雪合戦しましょうか!?」
C「いま引越の荷造りで忙しーの」
F「だから常日頃から片付けておけばいいんです」
C「さいですね」
F「雪で遊びたかったです」
C「もう溶けだしてるから、泥雪じゃね」
F「石を中に入れるのは危険なので、やめましょう!」
C「昇進に伴う異動で引越なんだから、そっちをネタにすればいいのに…」
F「ゆーきやこんこん♪あられやこんこん♪」
C「クレヨンしんちゃんの替え歌を思いだすな」
F「音符食っても食ってもハラヘリやまぬ♪いーぬはヨロヨロ音符ニワトリこけこ」
C「さっそく歌うなって」
F「♪ねーこは玉食ってまるくなるっ」