松岡農林水産相の秘書が、福岡県警の家宅捜索を受けた会社の関連団体「WBEF」のNPO法人申請をめぐり、内閣府に審査状況を照会していたとする内部文書が作成されていた問題で、松岡農水相は5日、閣議後の記者会見で、「秘書の記憶では内閣府に照会したかどうかは確認できないが、(パーティー券の購入を仲介した)後援者は(松岡氏の)事務所で(審査状況を)確認してもらったと言っている」と述べ、事務所側から内閣府に照会したことを事実上認めた。そのうえで「要請や働きかけはしていない」とした。松岡農水相側はこれまで、農水相自身も事務所もWBEFとは一切関係がないとの見解を示していた。
WBEFをめぐっては、松岡農水相側がパーティー券代100万円を受け取っていたにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかった事実が昨年9月に判明。松岡農水相は記者会見で、購入の経緯について「後援者がWBEFにお願いした」結果であり、WBEFについて「事務所の人間はまったく覚えがない」と説明し、関係者と接触したことや働きかけたこともないとしていた。
だが、内閣府の内部文書に、昨年3月13日に松岡農水相の秘書から審査状況の照会があったことや、「よろしくお願いしたい旨連絡」との記載があったことが朝日新聞の報道で明るみに出た。
松岡農水相は会見で、「よろしく」との記載について「(その発言の有無については)確認できないが、あったとしても何かを頼むということではなく礼儀的なものだと思う」と述べたが、問い合わせが単なる照会にとどまるものといえるのかどうかについても疑問が残りそうだ。
一方、内閣府の高市担当相は記者会見で、「昨年3月に松岡事務所の秘書と名乗る者から審査状況の照会を受けて審査中と回答したが、働きかけはなかった」と述べた。