*Gift from the movie*

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映画の感想とレビューのためだけのブログ。気まぐれ更新。

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では連続で。。


※ネタバレが苦手な方はここで引き返してください。















2.25「フォルトゥナの瞳」見てきました❁




これは去年から気になっていた映画!!



<簡単なあらすじ>

小さいころに飛行機事故で両親を亡くした慎一郎は、車工場の2号店の社長になることを提案される。

そして、ケータイショップで葵と出会い、両想いになった二人は楽しい日々を送っていた。

しかし、慎一郎の周りの人間の体が透け始め、死を目前にした人間の運命を知る力を持ってしまう。

園児や電車の乗客、そして葵までもが・・・。

葵を守るため、苦悩と葛藤の末に彼が選択した未来とは___...









設定はめっちゃめちゃ惹かれる。ほんのりファンタジー要素が入った切ない系、大好き。



ただこの映画・・・冒頭から結構キツい描写が出てきます。

なんでも墜落した飛行機が燃えて、真っ黒になった人間の死体とか出てきていた気が・・・

(事前情報でこのシーンがあると知り、そこずっと目を閉じて震えていたのでわかりませんが。)

大量死体とかが見れない人はキツかったんだろうな・・・怖いな・・・。


あとは人が車に轢かれるシーンも、かなり大きな音と直接描写。

この映画、いい映画だったんですが周りの人ごめんなさいレベルに挙動不審だったんだろうなあ・・・恐怖の要素も大きくて感動にのめりこめなかった部分はあったなあ。




最初、葵の手がすけていることに気づいた慎一郎がカフェに誘うことでその死を回避させ、そこから二人の距離は急接近。

葵も慎一郎のこと気に入ったんだなあ、というのは凄い伝わってきた。



あと、社長や金田さん達。

慎一郎をまるで子供のようにかわいがっていた社長、そしてヤンキーっぽくて一度はクビになって、社長に危害を追わせようとまでした金田さん。

慎一郎の力のおかげで社長は死ぬことがなく、その後社長に直談判して金田さんを2号店に連れてくるなんて・・・慎一郎さん優しすぎる。

そして金田さんは金田さんで、その後は生意気ながらも悪そうな客から慎一郎を庇ったりと、すっかり改心していました。金田さんは死が迫っていたわけではないけれど、ある意味一番運命を変えられた人なんじゃないかなあ。

名前を忘れたけれど社長と同じく慎一郎を可愛がっていた女性も温かくてよかった。





慎一郎が死の運命を見える力を持ったのは過去の飛行機事故で生死をさまよったことが原因でもあるのですが、その原因によって彼は思い悩んでしまいます。

あの時からきっと、家族を「助けられなかった」と思っていたんだよね。

だからこそ今生きている人達を助けようと奮闘するのだけど、同じくフォルトゥナの瞳を持つ藍沢に忠告されてそれすらできなくなる…ああ、辛い。



誰かの運命を変えると、その代償は自分に降りかかる。その忠告を受けてからは他人の運命にはかかわらないと決めた慎一郎でしたが、大勢の人間が一斉に・・・そして、葵までが透けてしまうとそうも言っていられず・・・最終的に、葵を守るという選択をするのです。


この映画、ハイライトシーンはすごくテンポがいいです。そして一刻一刻と迫ってくる時間に見ている方もハラハラさせられる。

透けている人達の状況から、「電車で事故が起こるのだろう」と予想した慎一郎。

しかし慎一郎は透けて見えた園児を脅したり(彼は実際には脅したわけじゃない)、電車事故があると思われる日の幼稚園の遠足の中止を催促する電話をかけたことで、事件当日警察に通報されてしまいます。


その日は葵を電車に乗せないために沖縄旅行を計画していたのですが、葵は直前になってドタキャン。結局、事故の起こる電車に乗ることになります。



それを悟った慎一郎は警察を振り切り、懸命に走ります。

このシーンはとてもかっこよかった。多分胸にのしかかっているであろう痛みを抑えながら必死になる姿には感動させられた。この辺は凄く映画ならではの緊迫感。



結局、近くで工事していた車が倒れてきて、電車に直撃する__というのが本来の運命でした。

慎一郎はタクシーから奪い取った発火筒を持ち、線路に飛び込みます。

それに気づく葵、そして倒れてくる工事の車__


しかし慎一郎が線路にいたことによって、車とぶつかる前にその電車は停止します。よって、乗客の命は全員助かったのです。

そして葵が電車から出ると、そこには息絶えている慎一郎の姿が・・・。







切ない。

切なすぎる、特に慎一郎。

小さいころに家族を亡くし、好きだった人は不幸な目に遭い、最後は自分の命まで・・・正直同情しきれないくらい悲劇の連続。

しかも、最後は彼は「園児を脅し、線路に飛び込んだ頭のおかしい奴」というレッテルを張られて死んでいくことになったのでしょう。藍沢先生も言っていましたが、彼が大勢の命を救おうと、称賛されることはないのです。


だけど、彼は皆を__葵を救いたいという一心で、運命に逆らったのです。

まるで勇者のような彼の姿を知っているのは・・・ただ一人、葵だけ。社長や社長妻など、彼を大事に思う人たちは頭のおかしい人なんて思ったりしないだろうけど、本当の理由を知り、彼を称賛するのはやっぱり葵だけ。



それは_葵も、フォルトゥナの瞳の持ち主だったから。

飛行機事故で慎一郎が助けた幼い女の子…それが葵だった。藍沢と慎一郎の例に同じく彼女もその力を持った。しかし彼女は他人の運命に介入しようとはしなかった。

しかし慎一郎の意図を察し、事故当日の沖縄旅行をドタキャンし、自分の死を受け入れてその電車に乗り、慎一郎を助けようとした。

__結果、慎一郎はやっぱり運命に逆らったのだけれど。









神木君の演技は秀逸だった。

彼はこういういたって普通の役が似合って、しかもちょっと重いものを背負っているような役がぴったり。ちょっと控えめな設定だったのもまた。葵のほうが積極的なイメージだった。

苦しむ演技ですら目を引く。本当にどこにでもいる不器用な男性が、運命と対峙しようとする雄姿の瞬間がすごく心に残る。



慎一郎は凄く繊細で、周りの人を大事にしていて・・・世渡り上手とは言えないんだろうけど、根っからいい男ですからね。

だけど・・・やっぱり、そんな人だからこそ、幸せになってほしかったな。そこが心の中に余韻として残り続ける切なさ。




最後は葵視点の語りもあるのですが、そこで葵の秘密もすべて明かされます。

葵は、

「この力に一つだけ感謝することがある。それはあなたと出会えたこと、そしてあなたに愛されたことだよ。」

と慎一郎に語り掛けるのに対し、


慎一郎が葵に残した手紙の中にも、

「この力に一つだけ感謝することがある。それは蒼と出会えたこと、そして葵を愛せた事だ。」

と重なるのです。

とてもきれいに重なるのです。 



が。


「…なんて、格好いいことは言えないんだ。」

とその手紙は続くのです。これがすごく鳥肌モノでした。重なるように見せておいて、きれいすぎるままでは終わらせてくれないんだね。



後は前半、二人が公園でお弁当を食べながら未来を語り合うシーンもよかった。ここで慎一郎が自分の過去を葵に打ち明けるのですがその時の表情が本当に悲しそうで・・・

そして葵もその悲しみを受け止めて一生懸命彼に寄り添っているのが伝わってきてよかった!







ただ、ほんっとうに・・・

何度か出てくる飛行機事故のシーン、そして人間と車との衝突シーン・・・収支その辺を怖がりながら見ていたのは自覚している。

かなり評判のいい映画だったのに泣けなかったのはもともと映画で泣く方じゃない私に響ききっていなかったのか、恐怖に邪魔をされたのかは定かではない、(笑)。


勿論かなりいい映画です。

点数付けるなら75~80点。もうちょっと上だと思う人もいると思う。


暗い設定も完全なハッピーエンドにならない展開もすごく好みだったので、怖かったけどやっぱり見てよかった。

神木君はアカデミー賞とか狙ってほしいな、なんて思ってみたり。






この映画のテーマは「選択」


”人は朝起きてから寝るまでに9000回の選択をしている”と美津子さんは言いました。

だからそれはすべて運命なわけがないと。


この映画は、選択の末に悲しい運命をたどった慎一郎たちを通して、日常の中における選択について視聴者に問いかけたかったんだろうな・・・。その選択によってどんな未来にもなりうることも。

私もこれを見た後、小さな選択を意識するようになってしまいました。(笑)







・・・これ前回と比べてすごい長文だよなあ・・・(白目)



ええと、読んでくださった方ありがとうございました。ねこへび


次は北山くんのトラさん書きます