昔、こんなブログを
書いた事があったこれ↓
芸術と金


こないだ偶然にもこのブログで書いたお客さんと
三年ぐらいぶりに再会する機会があった。


そう、『金は汚く稼いでも綺麗に使えばいい』と言ったお客さん。


彼は相変わらず凄くいい人で、見た目は何一つ変わってなかったけど、
一つ大きく変わっていた事があった。


『俺、会社クビになったんだよ』


彼はある上場企業の雇われ社長をしていたんだけど、
その頃、毎日のように六本木のクラブに来ていた。


毎回、30万円以上使ってた。


担当のお姉さんのバースデイやお祝いなどには
100万使う事もあった。


ホステスにも一緒に来てたお客さん達にも凄く優しくていい人で
いつも綺麗に遊んでいた。


まだ作家かけ出しだった私にも、ある実力者を紹介してくれて
『もし本当に困ったら、この名刺をもって◯◯のレコード会社に行きなさい』とわざわざお膳立てしてくれた事もあった。


ただ、何故彼が
会社をクビになったかというと……






実は彼は会社の金を
横領していたらしいのだ。


一年前くらいから調査され出して
遊んでたクラブなどにもそのテの人達が張り込みする始末。


訴えられれば返済不可能、
くらいの額らしい。


『金は汚く稼いでも綺麗に使えばいい』


なるほど、そういう事だったのか、
と今更納得。。。


確かに横領したお金を
超綺麗に使ってたww


彼はその代償か、若い奥さん(まだ結婚して数年)と離婚し、
まだ何をする事もなく身を隠して、ひっそりと暮らしている。


久しぶりに再会したこの日、偶然にも彼の誕生日で
彼の身内の一人がささやかにサプライズパーティをしてくれて
西麻布で男三人、女三人でワインを空けた。


彼は凄くいい人だったけど、
弱かったんだろうね。


享楽や華やかな世界を目の前にして
自分を律する事ができなかったんだと思う。


まさか彼が?!と思ったけど
姉さんの話によると、それはそれは驚く額を横領し続けてたらしい。


彼は『金は汚く稼いでも綺麗に使えばいい』って話を姉さんにもしてたらしいけど、
もう時代はそういう時代じゃないんだと思う。


不況になって、今まで適当にしてたり実力のない会社はどんどん淘汰されていって、
本当に価値のあるものだけが残って行く。


2012年が一つのくぎりみたいにされてるけど
あれは地球滅亡うんたらじゃなく、地球自体がより正しい方向にいく、という事だと思う。


もうハッタリとか、
ごまかしとか通用しない。


本当に価値のある物が賞賛され
そうじゃない物は淘汰されていく。


ものを創ったり良いサービスをして、それで人が喜んだり人の為になればお金は回って来るし、
そうじゃない所にはお金は回ってこない。


本当はそれが当たり前の事だったんだけど
この世界ではそうじゃない時間が長過ぎたように思う。


正直者がバカをみる的な、ね。


でもこれからはもっと、前のブログに書いたように
お金を綺麗に稼ぐ事ができる時代になる。


ただひたすら正しい事を想って
正しい努力をすればいい。


一言で『正しい事』と言っても
難しいけど。


つまり、良いものを良い形で提供できればお金は回って来るし、
逆に良いものでなければ稼ぐ事はできない。


汚く稼げても、
そのツケを払う時期は必ず来る。


いたってわかり易く、
シンプルな世界。


それが未来の地球。



因みにその時、
彼が私に聞いてきました。


『ところであの名刺は使ったの?』


彼がわざわざお膳立てしてくれた、
ある実力者の名刺。


今でも大切に
名刺入れに入れてあります。


この名刺があれば確かに
あるレコード会社の役員達が私の事を優先的に使ってくれると思う。


でもこの名刺を持ってそのレコード会社に行くことは
多分一生ないと思う。


なぜなら、自分自身が正しい事を想って正しい努力をしていれば
そんな裏ワザ使わなくても、結果はちゃんとついてくるから。


私も華やかな世界は好き。


でもその華やかさの表面的なものにとらわれると
真実が見えなくなる。


表面的な華やかさに憧れる人は多いけど
とらわれすぎると真実が遠のく。


人間だから多々間違いもあるけど
真実を見る目だけは曇らせずにいたい。


何が正しくて正しくないのか、
正しい努力とは何なのか。


それを正しくジャッジすることができる心の目を持った人が
遅かれ早かれ成功する。


成功の定義も
それぞれ個人によって違うけどね。



どれだけその世界での、
純度が高い審美眼を持ち合せていたのか。


それはやがて見える形になって
自分の目の前に現れる。


成功した報酬としてね。


華やかなものや綺麗なものにとらわれるのではなく
その奥にある真実を見る目を養いたいねヾ(@^(∞)^@)ノ