先日、家族旅行で福島県のリカちゃんキャッスルを訪れた時の話です。

3歳の娘が喜ぶだろうな〜と思い行きましたが、建物の中に入り、出迎えてくれたリカちゃんに会うなり娘は泣き出してしまいました。その後も、建物の外で大泣きする娘を宥め、どうにか中に入ってもらおうと頑張っていましたが一向に泣き止まず、終いには「車に戻る」「帰りたい」と言って私の手を引っ張りました。

 私もリカちゃんキャッスルの中を見学したい気持ちがあったのですが、大泣きしている娘を中に連れて行ったところで周りのお客さんの迷惑にもなると思い、中に入ることを諦め、「来て失敗だったな」「最悪な思い出」とすら思い始めていました。

そんな時でした。1人の男性職員の方が出て来て「ビックリしたね」「リカちゃんもうすぐお部屋に戻るよ」と泣きわめく娘に優しく声をかけてくれました。その後もしばらく「一緒に中に入って見学してみようか」と声をかけてくれましたが、娘は「怖いの」と言って中に入ることが出来ず、最後は、その方が「オモチャもあるんやで」「トミカもあるで」とお土産屋さんまで娘を連れて行ってくれました。

 親以上に娘に寄り添ってくれ、嫌な思い出のまま帰ってほしくないという男性職員の方の想いが伝わり、とても暖かい気持ちになりました。

 娘は今、お土産で買ったリカちゃんのオモチャで笑顔で遊んでいます。いつか娘がもう少し大きくなったらまた福島のリカちゃんキャッスルに行きたいです。


本当にあたたかい対応と、素敵な思い出を有難うございました。