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コンテンポラリーダンス&アレクサンダーテクニック
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哀愁漂う秋になってきました。

 

この季節に毎年ニューヨークではFall for danceというダンスのお祭り?!が行われるのですが、とある日に観に行ってきました!今年も満員御礼!

 

 

プログラムでーす!

 

古い劇場は趣があって素敵です!

 

 

沢山のカンパニーが一夜で様々な作品を上演するのですが、有名なカンパニーから今年人気の高かった活躍した振付家やダンサーなど、よりどりみどりで$15! ニューヨークは本当に安い舞台から高い舞台まで幅広く行っているので沢山観に行けます。しかも一流の方達のパフォーマンスも時には無料だったり・・・ラブ

 

 

この日の舞台は4つの作品を上演していました。久しぶりにお気に入りの作品に出会えてホクホクです。私が好きな作品は動きはシンプルですが、ダンサー達の素晴らしい表現力で強い印象と感動を与えるものでした。劇場中の観客がその舞台に引き込まれて、終わった時には勿論大拍手!!アメリカ人は分かりやすく、良いものには大きく反応してくれるので、パフォーマにとっても素直に嬉しいものです。・・・その代わりにあまり良くない舞台の時は静かでドッキドッキしますがガーン

 

 

ニューヨークで芸事をしていて何が良いかというと、何をやっていてもお客さんがしっかり反応してくれるのでキャッチボールが有ることです。ダンスや様々なアートが間違うと独りよがりの世界になる中、何が面白くて何を発展していけるか、見に来る人も楽しんで分析してくれます。そして完璧を常に求めてはいないことです。例えばワークスインプログレスと言い、作品の作成途中で発表することも多々あります。出来上がって完璧を見せるのではなく、その前から少しづつ見せながらお客さんと一緒に作り上げていくのは面白い形の一つです。・・ただ意見に振り回されすぎない強い意志も必要ですが・・・。

 

 

この反応に関してはアレクサンダー・テクニックを教えている時にも見せてくれます。レッスンの中で講師は必ず「何を感じますか?」「何か気づいたことはありますか?」と生徒の方に質問するのですが、ニューヨークの人たちは自分の感じることを我先に!とお話してくれます。

 

 

反対に日本で教えていたときは、多くの方たちはまず「分からない」と返してくれました。この分からないというのは感覚がわからないのでしょうか?実は続けて質問していくと最後には、腰が緊張しているかもしれない、ちょっと身体が軽いかもしれない、楽に立てるようになっているかもしれない、あるいは頭が重く感じる・・・など、何かお話してくれます。これは感覚が分からないのではなく、正しい答えが分からないという返答なのです。つまり講師がが求めている正しい答えを見つけようとしていたのです。相手を思いやる心が、自分の心を置いてきぼりにしてしまっているのかな?と感じた事は何度かありました。

 

自分の感覚に正しい答えなんてありません。

 

私の恩師がよく「Use your brain!」と言ってたのですが(私は表現するときによく固まっていたのでぼけー)これは正しい答えを出すためではなく、迷宮入りしている良く分からない感覚を探す練習です。何か素敵なものを見た時、何かにチャレンジした時に何を感じたのか、何を発見したのかを人と話して言葉にしていくことで、その感覚を明確に理解できるようになります。芸術を楽しむのも感覚の勉強ですね!

 

 

アレクサンダー・テクニックのレッスンも正しい情報をもらう事で学ぶのではなく、一緒に会話のキャッチボールをしながら「その感覚は何だろう?」と探す事で楽しくなってきます。感覚の勉強はまず楽しい、嬉しいという感覚を探していくことですよ!

 

・・・ということで更に芸術の秋を楽しんでみよう!