「夫婦善哉」
監督 | 豊田四郎 |
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脚本 | 八住利雄 |
原作 | 織田作之助 |
製作 | 佐藤一郎 |
出演者 | 森繁久彌 淡島千景 |
音楽 | 團伊玖磨 |
撮影 | 三浦光雄 |
編集 | 岩下広一 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1955年9月13日 |
上映時間 | 121分 |
製作国 | 日本 |
次作 | 新・夫婦善哉 |
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森繁久弥と淡島千景の掛け合いが絶妙。
二人の相性というだけでなく、他の役者との芝居もとてもよく、
小説や台本から離れて、そこに生き生きと登場人物が生きている。
大阪弁でのテンポの良い掛け合い。
台詞を自分のものにして居て、本当に小気味好い。
どうしたらこんな芝居ができるんだろう、、
主演の2人はこの作品でブルーリボン賞受賞。うんうん。
蝶子の役柄、明るくしっかり者の元芸者、芸者だからお客と駆け落ちって、
少なからずお金持ちだから、て部分があるはずなんだけど、
ただひたすら柳吉が好きで、掛け値無し。その様子がひしひしと全シーンに現れて居て、
いっつもくっついて居て、ぶったり泣いて怒ってててもその手に愛着があるのがわかる。
仲直りして何の商売しようか、ってうつ伏せで寝っ転がって二人で話してる時の、裸足の二人の足を絡め合う様子とか、本当自然で仲良しですごい。
蝶子の母役の三好栄子や父役田村楽太もめっちゃよかったなあ、、ここにも夫婦ね。
芝居を1シーン1ショットで撮ってるのにも唸る。
柳吉が実家帰って婿養子の前で茶碗投げて水がバシャっとか、
テスト後1発OKだったかなとかNGだったら着物着替えなきゃだし、
一連の芝居、台詞も動きも多いのによう練れてる。
淡島千景は東京出身みたいだけど大阪弁はどう慣れたんだろうとか、
もうとにかく芝居が素晴らしくてそこに星。