今日で2年、まだ死ぬ事が出来ない、

こんな身体で生きていても、意味がない、

そんな事ぐらい分かっている、

でもリハビリすれば回復するかも、

繰り返し、繰り返し、奇跡を願う、

脳は予備の細胞を用意している、

予備の細胞に切り替わっているはずだ、

情報が共有されていない、新しい神経細胞がなにをして良いか分からない、

古い細胞からの情報が必要だ。

新しい脳神経細胞がダメージを受けた神経細胞と繋がる可能性がある、

急に手が動き出したり、急に歩き出す前例が有る。

紐を 見る、見つめている、おそらく腰紐だろう、想像する、

自分の姿、鴨居にぶら下がっている自分、

醜い姿、惨めな姿、誰が片付けるんだろう、

警察か、救急隊員か、葬儀屋か、

その後は、解剖か、申請しておけば、ドナーが喜ぶだろう。

 

首吊る勇気がない。

 

後10年もすれば、何かの病気で死ぬだろう、

少し早いだけ、死は平等に訪れる、

待っていればいずれ死は必ず訪れる、

肩周りの筋肉も麻痺している、

腕がぶら下がる重さに耐えられず肩関節から外れる、

指は動くが、なにも持てない

頑張って治して、て人は言ってくれる、

頑張っても頑張っても、がんばって、て言われるけど、

どう頑張れば良いかがわかりませーん!

キャンプで使った煉炭が有った、未だ半分以上残っていた、

未だ火は付く、ベンチ付きの、シャワー室に置いた、

90センチ角の狭いスペースは、一酸化炭素が充満するのには適している、

家の者が居ない時間に試して見た、着火すると20分後に充分効果は 見込めた、

だが、臭い、目が痛い、この空間に居続けるには、眠る必要がるのが判った。

痛み止めを10回分水に解いて、飲んでみるとかなり効か無い、眠くはならない、

もっと量を増さないと、

見つからないように痛み止めを貯めてます、

と言う事で未だ生きてまーす。

 

リハビリ

  

リハビリは魔法の言葉、唱えれば唱える程、良くなると思っていた

入院中でも、通院でも、在宅でも装具を履いて杖付いて、脚の痛みの限界まで

ペコタン、ペコタン、靴に穴が空くまで、心に穴が空くまで、

いい歳して、お手玉、積み木、コーンの並び替え、よく出来ましたーて、

こんな事で手が使えるようになると、教科書に書いて書いて有りますかー

手を横に上げる、前に上げる、30秒、キープ暇が在れば、いつでもやる、

7

 

 

家を出る

子供達も成人して十数年、長男も30歳を過ぎた、30年越しの罰金刑も恩赦

にして欲しいと、思っていた所、

もう面倒くさいことはお断りします、面倒くさいことしてくれる女を

探して来れば良いいじゃないですか、て言われ様。

意地でも、探す!絶対見つける!と俺は心の中、大声で叫んだ。

日々努力、下請けさんに紹介して貰った女性、

お付き合いしたが、病気で入院、療養で、

お付き合いは終了。

次は飲み屋のママの紹介、エステシャンのスレンダーな元美人、

デートの度に金かかり過ぎ、生活レベルの違いに怖くなり終了、

めんどくさい事もノーチャンス

母子家庭の人ともお付き合い、六十過ぎたじいさんが、小学生の子供と、

3人でデート、何か違う今更子育て?

結極見つからずで、飲み屋のおばさんを時間給で雇い、アパートを

居酒屋に用途変更、おばさんは、賞味期限切れだから心配無用、

(食べるとお腹をこわします!)

俺は、足を止めて、花を見た事がない、桜の花は別

 アパートには緑があり自由がある

メダカを飼い、ゴーヤを植える

アサガオが咲きナスの花が咲く

酒を呑み、ギターを弾き歌を歌う俄か居酒屋、

楽しかった、結婚して子供が出来て以来

単身生活は初めてだ、自営業なので毎日

調子に乗過ぎた

ある朝に、天の一撃が落ちた、

 

 

脳出血

トイレの後左半身が、麻酔を打たれた様に動かない、床に倒れる。

立てない、携帯電話が有り、おばさんに助けを頼む、

と、おばさん大活躍、救急隊と一緒に病院へ、

意識はある、冷たい空間、医者の会話、視床底出血は手術出来はない

生命は助かるが、重度の後遺症が残ると、おばさんを妻と勘違いした医者と看護婦。

後で、看護婦に奥さん何人居るのて聞かれた。

その場では理解出来なかったが、

半身麻痺なら先に言ってよー。

 

 

痛み

朝の明かりで眼を覚まし、何故、何でて繰り返し、くりかえし

目が覚めた事を呪う、出来ることはトイレと食事

長い一日が始まる、顔の痺れが始まる、動かない身体の確認が始まる、

ズキン、ズキンと身体中から悲鳴が始まる

 

感謝

自分の為に弁当が届く、汗だくで風呂の介助の人、歩行介助の人、マッサージの人

有難い、アリガタイ、感謝、感謝で日が暮れる、ズキン、ズキンと陽が暮れる

有難いけど何故か悲しい、惨めです、背中泣いてます。