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ブリアンな日々

悪性リンパ腫と診断されたブリアンの闘病の記録

首周りのグリグリは大豆くらいの大きさで左右に二つずつあるようです。ただ、大きくなることもなく、そのままです。
先週の診察で明らかに再発と先生もおっしゃいましたが、だからと言ってもう対処方法もなく、ただブリアン自身は元気なので、ステロイドの継続投与(ただし半分の量を朝夕に分けて、減量の準備はします。)とインターフェロンも続けていこう、と言う事になりました。
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ブリアンは相変わらずの元気と食いしん坊(ステロイドの副作用ですが)。
浮腫なのか、食べ過ぎ、運動不足のためなのか、体重は4.6kgとなってしまいました。
来月はブリアンの誕生日です。なんとか4歳をお祝いしたいし、出来たらお正月も。思いは止まりません。
こんにちは。いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます。
過去の記事を読み直してみると、ブリアンの腫瘍が最初に分かったのは昨年末。お正月を前にトリミングをペットサロンにお願いした時でした。トリミング終えて引き取りの時に「この子、首にグリグリがありますよ。」と言われた事が始まり。
フワフワと被毛も伸びていたし、今にして見れば「浮腫(むくみ)」だったのでしょう、全体に太っていて首周りの異常に気づかなかった。
最初の獣医師さんは、炎症反応が高数値だった事までは診断してくれたのですが、それ以上は分からず、薬で炎症反応が収まると「もう大丈夫」と。
それが今年の2月23日の事でした。
そしてちょうどそれからひと月の3月23日。
ブリアンの首は水腫で膨れあがり、犬友達の勧めで行った獣医師さん(今もお世話になってます)で、改めて「悪性リンパ腫」と診断されたのでした。
それから6ヶ月半。プレドニゾロン、CCNU、アドリアマイシン、Lーアスパラギナーゼ、インターフェロン、と様々な抗がん治療で今日もブリアンは元気です。
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浮腫が進み、食欲が落ち、ぐったりすることもありました。強い副作用で激しい下痢、嘔吐に襲われたことも。でも、寛解状態では、何事も無かったように元気で、甘えん坊で、お利口です。
6ヶ月半をブリアンの症状に寄り添って、苦しんだり、喜んだりを繰り返しています。現在も首には大豆ほどの膨らみが左右にあり、息が荒くなったりすると「もしや?」と心配になります。
発病後1年を超える症例はまれ、と先生はおっしゃいます。でも、そうでない例もある。盲信はしません。冷静に事実は受け止め、しかし希望は捨てない。さらには、無理な延命も考えない。毎日のように夫婦で繰り返し話し合っています。

NHK Eテレの朝の番組。『0655(ゼロロクゴーゴー)」を知り合いが教えてくれました。「猫のうた」「犬のうた」というコーナーがあり、投稿されたイヌの写真とともにこんな歌が流れます。

  わが輩は犬 
わが輩は犬 
生まれた時からわが輩は犬である。 

わが輩の気に入っている物はこれである。 
更に気に入っている物はこれである。 
実は苦手な物はこれである。 
もっと苦手な物はこれである。 
そしてわが輩の願いは一つ 
ずっとこの人と一緒に居られますように。 

わが輩は犬 
わが輩は犬。 
わが輩は犬・犬・犬である。 


我が家の願いも一つです。
「ずっとこの仔と一緒に居られますように」

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    Lアスパラギナーゼなのか、酸素ボックスなのか、ブリアンはとても元気です
    明らかにステロイドの影響で、食欲は亢進。上の写真は母ちゃんのつまむジャガリコが欲しくて、欲しくて、の図です。

    28日は診察の日。触診でも腫瘍は小さく、聴診器で肺の音を聴いて「だいぶ音もきれいです。レントゲン撮って見ましょう。」
    画像を見てみると素人目にも、肺の白い影が無くなっているのが分かりました。酸素ボックスはもう返してもいいですよ、と先生。
    先生からはインターフェロンを試そうとの提案がありました。副作用もほとんど無く、もともとはアトピー性皮膚炎の治療に利用されていたのが、多発性骨髄腫やガンにも効果がありそうとのこと。
    早速注射をしてもらいました。次は二週間後。
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    病院の帰り道、富士山のきれいな広場でパチリ。

    その後もブリアンは元気な生活を続けております。
    お散歩は「禁止」とお医者さまには言われてはいるのですが、家でウンチするのが苦手なブリアン。そのストレスは解消してあげたくて、朝と夕に散歩道の「その」ポイントまでは抱っこして連れて行って、50mほどの範囲をウロウロ。用が済んだらまた抱っこで帰る。そんな風にしています。
    「永らえる」だけではない、私たちなりの「クオリティ オブ ライフ」をブリアンに与えたいのです。
    でも、こちらの都合もありますから、平日日中の妻の勤務中や買い物の外出中は「酸素ボックス」入りです。
    家の中に私たちの姿があると「出せ、出せ」の大騒ぎですが、出かけてる間は素直に入っているのです。
    やはり高濃度酸素の中でいる時間を増やせば、体調は良好に保たれるようです。
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    酸素ボックスを出ると元気に「遊んで!」とせがみます。ただ、思う通りに遊んでやるとまた「ハァハァ、ゼーゼー」。酸素ボックス入りを命じなければなりません。

    そんな日々の中、土曜日に我が家に泊まり客を招きました。私の音楽仲間(とは言え娘と同じ年の青年ですが)のギタリストです。
    お客様大好きなブリアンは深夜にもかかわらず、すっかり懐き、舐め回す大歓迎。
    彼も事情を知ってくれていて、慣れ無い室内犬の歓迎に嫌な顔もせず応じてくれ、ブリアンは大喜びしてました。
    日曜の朝は彼の爪弾くギターの音で、我が家の朝が始まりました。
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    ブリアンも一緒に、ソロギターの音色を楽しみました。

    9月11日水曜日にブリアンは退院しました。2泊3日です。入院と言うほどでも無かったかも。
    心配はとにかく肺の機能低下です。退院の時、病院で酸素ボックスのレンタル会社を紹介していただいたので、早速手配しました。
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    こんな器械があり、
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    こんなボックスです。

    入院中に点滴した「L-アスパラギナーゼ」の効果が出てるのでしょう、退院直後から今日(9月14日の土曜日)まで、どんどん元気を取り戻してる感じです。
    先生の指示でお散歩は禁止ですが、部屋の中を歩く足取りは軽いです。
    退院直後はボックスの外にいて、少しはしゃぐと息が荒くなり「酸素ボックスへGO!」でしたが、今日あたりはかなり外にいても息遣いは安定してきました。