上萬雅洋:交響曲第1番 ニ短調 | しろグ

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皆さま、こんばんは。

本日も役目大儀でございましたな。


本日のわたくしの手元には一枚のCDがあります。

そのCDには高校時代の畏友が作曲した交響曲一篇が収録されております。

以前書き上げたものがこういう形になって先日発売されたとのことです。


友人知人でその他のジャンルの作曲をしたということは仄聞しておりましたが、まさかクラシック音楽の交響曲を創り上げる友人がいようとは!……FBにアップされておりましたのでさっそく連絡を取り、一枚購入いたしました。


交響曲第1番 ニ短調

作曲:上萬雅洋


指揮は高野秀峰氏、演奏は鳥取市交響楽団。

CDジャケットの作画は東本貴樹氏とのこと。



上萬氏は鳥取東高校時代の同級生で、2年生の時に同じクラス……国立大学理系進学クラスでしたな……で机を並べて勉強した仲。ほぼ毎週のように押し寄せる試験の数々をともに乗り越えた学友です!……と申し上げたいところですが、一緒に勉強した覚えはほとんどなく、アホなことばかりやっていたように思います。。


秋の文化祭……東高祭というお祭り……では彼が指揮者で校内対抗の合唱コンクールに出場したのでした。誰もピアノなどで伴奏出来ないので彼の指揮のみ長渕剛の『乾杯』を歌ったのですが、歌い出しが合わずに歌い直しになるし、途中で彼も一緒になって歌い出す有り様。。まあ、あれは歌うというより怒鳴り合いでしたけど、、、で、審査の結果は場外どころか優勝!……まあ教師連中もイカレてましたからね、あの当時は。。


翌日は『塩化ナトリウム』という理系クラスならではのタイトルの奇妙な寸劇を行ったのですが、その劇の最後に彼が舞台の袖から普通の制服を来て出て、いきなり高らかに演歌を歌い始めるんですな。で、歌い終わると「塩化ナトリウム!」と叫ぶんですが、なぜか会場の体育館は割れんばかりの大爆笑、、、絶対にスベって明日から不登校になると思っていたのにしぶとい!……


ちなみにマイクで高らかに演歌をうなる彼の横にナトリウムのカッコをして突っ立っていたのがわたくし、、、その横で塩基を演じていた友人と、その後ろに並ぶ二酸化マンガンや酸化マグネシウム……よく覚えていませんが……たちは不安そうに彼を眺めておりました。。


ところが彼の歌で大成功をおさめた我々の寸劇は何と準優勝、、、相変わらず教師連中、イカレてましたけど、同じ学年の別の組の『シンクロナイズドスイミング』がすごすぎたのでこれは納得でありましたな、、、いやあ、彼のおかげで楽しい学生時代を過ごさせてもらいましたよ、ほんとに。


と、まるで故人を偲ぶような書き方をしておりますが、彼は元気です! こんな立派な交響曲を作ってCDにして自ら営業しているくらいですからな! 30分前後の演奏時間ですが、あッという間に終わります。中身が濃いからです。曲そのものが緊張を孕んで、鋭利な穂先のようですな。是非お聴きを! 興味をお持ちの方はご一報くださいまし。


それにしても、クラシック音楽を聴き始めて25年以上になるのですが、まさか高校時代の友人が作曲した交響曲を聴くことになるとは夢にも思いませんでした。ハイドンやベートーベン、ブラームス、シベリウス、ショスタコーヴィチなどなどが並ぶ棚に高校時代の友達のCDが並ぶとは!……


感慨に耽っている場合ではありません。

わたくしも頑張ります。

今の作品を完成させませんとね!


上萬、おめでとう!