国歌「君が代」の原歌(もとうた) | しろグ

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わが君は千世にやちよにさざれいしのいはほとなりてこけのむすまで

挫折気味の古今和歌集を読んでいて見つけました!
国歌「君が代」の原歌(もとうた)。

古今和歌集 巻第七 賀歌(がのうた)
題しらず よみ人しらず
※講談社学術文庫 『古今和歌集二』343

あなたは千年も万年も長生きしていらっしゃいませ。小さな石が成長して大盤石となって苔が生えるようになるまで。

『古今集』『新撰和歌』『和歌体十種』『古今和歌六帖』『和漢朗詠集』『深窓秘抄』『和歌十体』『拾玉集』などの文献に見え、千年ほどの間に歌詞は変遷。その間、神社仏閣での行事や田楽、酒宴の席でうたわれ、仮名草子、読本、小唄、長唄、浄瑠璃、盆踊歌、門付歌にまでうたわれた。

曲がつけられて国歌として、明治天皇の御前で正式に奏楽されたのが明治13年の天長節(11月3日)。それ以降、日本国の国歌としてうたわれている……

君が代の原歌が『古今和歌集』にあると知った時、なぜかものすごく感動したのを覚えております。愛する人よ、小さな石が大きな石になり、更に苔に覆われるまで、ずっと元気でいてください。

千年も前の古歌……それも敬愛する相手の長寿息災を祈る歌が国歌とは。。
古今和歌集の中にそれを見つけて、久々に感動に打ち震えることが出来ました。

いい夜です。