平成23年9月8日発売
業界でも、確実に成長を続けている企業がある。
しかも、従業員はやる気満々、お客様はニコニコ、
地域や社会に付加価値までもたらしている……
その秘密は「好循環」を作ることにあった!
ポイントは、以下の3つ。
1.従業員を大切にして好循環を生み出す。
2.顧客価値を高めて好循環を生み出す。
3.地域貢献で好循環を生み出す。
『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)の
著者・坂本光司氏とともに著者が長年にわたって取材してきた企業の中から、選りすぐりの好循環・感動企業 15社の魅力を上記の3つのジャンルに分けて紹介するとともに、不況を生き抜く企業のあるべき姿を理論立てて説明する。
このような方に特におすすめです
1.中小企業の経営者の方
2.日々向上・努力をしているビジネスパーソン
推薦の言葉
本書は、同志である藤井正隆氏が、これまでの多くの企業支援活動や
「いい会社」の現場研究を踏まえ、「人」が強く求めている経営の
あるべき姿を具体的に提示した渾身の書です。
本書を一読すれば、社員をはじめとした「人」を大切にする会社が、
なぜ、ぶれずに成長発展しているのが一目瞭然です。
『日本でいちばん大切にしたい会社』著者
法政大学院政策創造研究科教授 坂本 光司
どんなに世の中が不況でも一部の企業はいつも絶好調!
実際、中小企業庁の調査(平成11年イノベーション研究資料)にあるように、
どんな不況期においても、構造不況と言われている業種であっても、1割の企業は他社も
うらやむような好業績を上げています。一方、筆者は30年近く企業支援活動を行い、
実際に、大企業~中小企業、様々な業種・業態の企業を実際の目で見てきましたが、
一時期、隆盛を極めてメディアに取り上げられる等で
注目を集めた会社も、時代が移り変わる中で衰退していったのです。
しかし、目立たなくても、長年お客様に支持され、従業員が活き活きと働き、社会や地域に
貢献し、財務的にも素晴らしい成績を収めている優良会社があります。
そうした企業に共通しているのは、経営理念を土台において高い志を持ち、従業員の幸せ、
取引先やお客様の満足、社会・地域への貢献といったことを企業の目的とし、売上や利益は、
そうした目的を、どの位達成できたかの結果現象であると位置づけていることです。
決して、売上利益を目的として、経営理念、従業員満足、顧客満足、社会地域貢献を手段と
していないことです。
『経営学は実学』というのが、2つの大学院に通い経営学を学んできた上での結論です。
経営学とは、何かを学ぶ学問ではなく、経営者が自分自身の実践での経験を通して、
真に腹落ちした自分なりの経営を創り出していくものであり、学校で学ぶ経営理論は
そうした実践で行っていることを整理するためのものにしかすぎません。
そのため、100の企業があれば100の経営があるのです。
この本で紹介されている15社は、まさに、経営理念を土台にし、経営者が苦悩の中
から生み出してきた経営の考え方・知恵・実際に行っていることが詳しく書かれています。
是非『経営者として自分自身の経営学を創り出す』上でのヒントにしていただければと
考えます。
目次(詳細項目は割愛)
『感動する会社は、なぜ、すべてがうまく回っているのか?』
プロローグ
第1章 不況の今だからこそ輝きを増す「感動企業」
- 「感動企業」の本質
- 「儲ける」とは「信者」をつくること
- 間違ったCSへの取り組み
- 従業員もファンに取り込む
- 「信者」が多くなれば好循環に
- 従業員のモチベーションが重要
- 当たり前のことができない理由
- 事業運営のあるべき姿
第2 章 従業員を大切にして好循環を生み出す感動企業
- 料理とともに〝幸せ.を届ける「ばんどう太郎」
- 社員を味方にして驚異の業務運営を実現する「エーワン精密」
- 実の子のように社員を育てる「ホンダカーズ中央神奈川」
- 従業員満足を最優先する感動の美容室「バグジー」
- 店舗にも社内にも「ありがとう」があふれる菓子店「たこ満」
第3 章 顧客価値を高めて好循環を生み出す感動企業
- プレミアム焼酎「百年の孤独」の蔵元「黒木本店」
- 〝お客様.の要望にとことん応えるスーパー「オオゼキ」
- Tシャツづくりで文化と環境保全に貢献する「久米繊維工業」
- 顧客価値を次々と生み出す循環型物流「ウインローダー」
- 心の成長もできる「Mランド(益田ドライビングスクール)」
第4 章 地域貢献で好循環を生み出す感動企業
- 地域貢献に取り組む博多名産、味の明太子「ふくや」
- 地元の魅力を活かす「石見銀山生活文化研究所」
- 横浜ローカルに徹したシウマイの「崎陽軒」
- 地域密着型の顧客サービスで勝負する「でんかのヤマグチ」
- 農業生産者と消費者をつなぐ有機農業の「霜里農場」
第5 章 18の特徴から学ぶ、感動・好循環企業への道
- 感動・好循環企業を組織として見る
- 理念・アンビション
- 目標・戦略
- タスク(仕事).目標の具現化
- 構 造
- プロセス(仕事の進め方)
- リワード(報酬)
- 人 間
- 組織文化
- アウトプット