ある時、外付けUSB HDDとして使用しているWestern Digital RED 4TBを開こうとした所、途中で表示が止まるという現象が発生しました。
一度閉じて再度開こうとすると今度はそもそも開けません、
PCを再起動するとHDDそのものを中々認識せず、認識してもローカルディスクとして開けなくなってしまいました。
WDのHDDの中では信頼性が高いはずのREDなのに。。
「管理」→「ディスクの管理」で見るとRAWになっています。
ここでフォーマットすればHDDとしては使えるようになりますが、基本的にデータは失くなりますが、このHDDにしか無いデータもある為、なんとかして救う事を考えました。
以前同じような状態になり、システムツールやフリーツールである程度救えた記憶があるのですが、どうしても思い出せません。
仕方がないので、リガバリーソフト自称20年売上No.1の「ファイナルデータ」の試供版を試してみたところ、一応HDD内のフォルダー情報は読み取れているようです。
という訳で、製品版を購入し救うことにしました。
スキャン&復元環境は以下の通りです。
・CPU:Intel i7-8700K(物理6コア、論理12コア)
・メモリ:32GB
・HDDケース:スライディング裸族
【スキャン中の動作】
「高度な復元」を選択し、クラスタスキャンを開始したのですが、スキャン途中でアクセスLEDが消灯し、「ディスクの管理」からも消え、WindowsがUSB HDDを認識していない状態になりました。
ですが、スキャンしたクラスタの数は何事も無いかのように増え続ける為、そのままにしておきました。
消灯して数時間経過後にHDDに触ってみたところ、ほんのり暖かく、何か分かりませんが完全にOffという訳では無さそうです。
【クラスタスキャンの所要時間】
試供版の時より大幅に時間が掛かっています。
試供版では4TBで数時間で終わったはずが、30時間くらいかかりました。(容量が違いますが前回の推測1ヶ月コースよりは大分マシです。)
【その他】
物理6コア、論理12コアのマルチコアのPCで動かしましたが、基本的にマルチコアには対応していないアプリケーションのようで、論理1コアの使用率がほぼ100%、あとのコアは使用率ほぼ0%という状況でした。
どれくらい効果があるのか分かりませんが、ディスク容量が増大を続ける中、少しでも復旧時間を短くするためにもマルチコアに対応して貰いたいところです。
【結果 その1】
フォルダーは復元できましたが、ルートディレクトリに戻ると意味不明なファイルが表示されるようになってしまいました。
試しに「ファイルの復元」→「ドライブを正常に認識できない場合」を試してみると、やはり途中でHDDを認識しなくなります。
それでもスキャンは続いているように見えるのですが、スキャンした結果、復元できるフォルダー/ファイルは表示されません。
HDDを認識しなくなった後はスキャンしてる振りのようで、実は何もしていない(CPUは使ってますが)ようです。
【対策】
HDDを認識しなくなるのが原因ですから、認識が外れないようにするしかありません。
「ファイナルデータ」はフォーマットしてしまったHDDも救えるとの事ですから、ダメ元でフォーマットしてみる事にしました。
失敗しても今の状況と同じです。
異様に時間が掛かりましたが、無事フォーマットが完了し、「PC(昔のマイコンピュータ)」上に使用率ゼロのドライブとして表示されるようになりました。
恐らくこれで認識しなくなる事は無いでしょう。
次にクラスタスキャンですが、スキャンしている振り(ス振り)で30時間掛かったのですから、本当にスキャンすると何時間掛かるか分かりません。
という事で、ノートPCに繋ぎ直してクラスタスキャンをしてみました。すると明らかに挙動が違います。
これまでは「検出ファイル数」は表示されるものの、「検出したファイル」の欄はブランクでしたが、そこにフォルダー名が表示されるようになりました。
その代わりという訳ではありませんが、所要時間が心配です。
現在2時間ほど経過して(HDDの接続は維持したままです)残り68時間となっています。
残り時間の減り方は若干速いようですが、それでも「ス振り」の時の倍以上の時間が掛かりそうです。
という訳で3,4日後に終わるのを待つことにしました。