今年も残り僅かとなりました。

 

ほんまに今年は色々ありました。

去年も来年こそは大丈夫!と願いつつ

幕開けした2022年でしたが

まだまだコロナ旋風はエンタメ業界にダメージを与え

今年もまた何本仕事がキャンセルになった事か。

自分が主宰する

Mcompanyの舞台公演も

ちょうどその期間東京で感染者が爆上がりしまして

キャストもスタッフも全員本当に

よく最後まで乗り越えてくれたなと。

まぁ仕事の事はね

ダメな時はダメなりにやりゃぁええやんってな

ポジティヴ思考なので

流れに身を任せりゃええんですが・・・

 

ちょっと今年は特別辛い別れが

立て続けにあったのがほんまにこたえました。

30才で役者に転身して

一番最初に出逢ったのが

青山真治監督でして

31才の時に

今井雅之さん監督主演の

映画「THE WINDS OF GOD」で

共演した渡辺裕之さん。

 

お二人には本当に家族ぐるみで

ずっとお世話になりっぱなしで

なんの恩返しも出来ぬままお別れになってしまったのは

本当に悔しいし

ただただ悲しい。

 

自分の父親が亡くなった

翌週に青山さんが亡くなるとは

思ってもみなかったので

ご病気の事は知っていたが

映画撮影に向けて仕事していると

聞いてたので

青天の霹靂とはまさにこのことかなと。

 

父親に関してはご心配をかけたくなくて

こういう場では触れませんでしたが

流石に親父と青山さんが連なって旅立たれた時はもうどう言葉にしたらいいのやら。

 

その時に日出子さんと息子の貴裕くんが

僕の事を心配してわざわざ会いに来てくれて

慰めて励ましてもらいました。

 

まさかまさかその後に

裕之さんがお亡くなりになるとは

寝耳に水といいますか

ただただ力が抜けてもうた。

その時は真帆さんがすぐに

連絡くれて心配してくれはって

本来なら

僕が日出子さんも真帆さんも

お支えして何か役立てるように動かなあかんのに

青山さんも裕之さんも苦笑いしてるやろな。

うちの親父はお前は情けないやっちゃと

怒ってるかもしれん。

 

僕が初めて舞台の全国ツアーで

僕らキャストを支え

色々教えて下さった方も

亡くなられた。

暫くお会いしてなかったので

また僕の芝居を見てもらいたかった。

 

コロナで会えない間に

以前所属してた事務所時代から

お世話になってた方も亡くなってはってね

胸騒ぎがした頃に電話すりゃよかったと

後悔しました。

最後にやり取りしたのは

いつやったかなと履歴みたら

ちょうど今年のダービーの予想の

やり取りでした。

うちの父親は競馬の予想の

西の師匠

おやっさんは東の師匠

同じ年に旅立つとはなんともかんとも。

上手く言葉では表現できない。

 

競馬辞め時か?

 

けど親父が亡くなるまで

親子でWIN5取ろうって頑張ってたから

WIN5取れるまでは続けようかなと。

 

あと母の親友で僕の芝居を楽しみにしてくれて

応援してくれた方も亡くなられてね。

 

ほんまなんやねん2022年!

 

けどそんな中でも

いま病で闘ってる方が

僕らの芝居観て元気が出たと

言ってくれて

こんなとんでもない混沌とした

世の中でありますが

僕の芝居で元気が出た

勇気をもらったって方が

居てる間は

役者をやり続けようと心に決めたし

お前は大丈夫!

諦めるな!といつも気にかけて

叱咤激励してくれた

青山さんや裕之さん

2015年に亡くなった今井さんも

同じように期待してくれたんやから

これからも色々と

一筋縄でいかないことだらけやろうけど

どんな形になっても

芝居はやり続けるかなと。

 

それがこの役者の世界で出逢って

お世話になった方々へ

僕が出来る精一杯の

恩返しなんかなと思いながら

大変長くなりましたが

2023年は

ここをご覧の皆さんにとっても

明るく前向きに歩ける

一年でありますように。

 

喪中ですので新年のご挨拶は

控えさせてもらいますが

皆さん良いお年をお迎えください。

 

暗い締めは嫌なんで。

青山さんも応援してた

甫木元空と菊池剛の

Bialystocksが遂に

今年メジャーデビューしまして

ほんま嬉しかったし

青山さんの分ものっけて

これからも応援していきます。

僕の好きなビアリストックスの曲を

どうぞ!

 

 

 

2022年12月年の瀬

松本勝