よーし、会社を大きくするぞ。メンバーを増やすそう。

ということで採用を始めた。

最初はパートタイムを募集した。

昔働いていた職場の経験からも、主婦の人は優秀な人が多いと思っていたので、主婦の方を何名か採用した。

どんな人を採用したら良いか、採用基準がよくわからなかったのもあるけど、どんな人が入ったとしても、

自分だったらその人を上手く活かして上げることが出来ると思っていたので、とにかく応募した人は皆んな採用していった。

ところが、入ってもらうと仕事が全然出来なかったり、上手くいかなかった。

英語が出来るからと入ってもらったが、全然翻訳が出来ない。

何回もこういうふうにしてくださいと言っても、その人は全く出来ない。

なので、違う仕事を任せたが、つまらない仕事なので、お願いするのも悪いなと思った。

俺「この業務でしか直近お願い出来そうにないんですが・・どうしましょう?」

パートの方「そうですね・・。これだったら違うところでも働いているので、そっちの方を優先しようと思います」

俺「わかりました・・」

他の方も、この〇〇の日程のシフトで入れると言ってもらったのに、入れなくなったりして、これじゃあお互い続けていくのが難しいですねということで、辞めることになった。

 

それから、大学の同期の親友にも会社に入ってもらった。ある日、朝起きた瞬間になぜか「あ、あいつに入社してもらわなきゃダメだ」と頭に浮かんで、そのまま朝に電話して入社してくれとお願いした。

それから何回か話あって、なんと入社してくれることになった。

最初はフルタイムで入ってもらおうと自分は思っていたので、給料はもちろん支払うと言ったけど、そいつから「1年終わって振り返っての出来高制でいいとよ。それまで給料も特にいらないわ」とよく訳のわからんことを言われた。

俺はそんななぁなぁことをしたくなかった。

話していくと、実家の家業を手伝うからということで、パートタイムでしか働けないからと言われた。

それでもとりあえず、一緒に働き始めた。

正直、不定期で、しかもパートでしか働いてもらえないので、仕事をお願いするのがとても難しかった。

それにそいつは求めてもいないアドバイスをばかりを俺に言ってきて、業界の経験があるならまだしも、なんか自分としても「そんなん、いらねーから普通に戦力として働いてくれよ」っと、毎日イライラしていた。

イライラも募り、ある日そいつに電話した。

「俺死に物狂いでやってるから、そっちも真剣にやるならやってほしい。中途半端な感じでやってもらうなら別にいらねーわ」っと本当大人気ない感じで伝えてしまった。

そして、そのまま彼はフェードアウトしていった。

 

そんな中、顧問の税理士さんにある日「また人いなくなりましたね〜。朝日さんまたFireしたんですか?それは本場のアメリカ仕込みですかね〜?笑」っと冗談混じりで笑いながら言われた。

なんだコイツ。

んなわけあるかボケ、っとマジでイラッとした。

 

そしてすぐ、海外からのパートの人とインターンの大学生の子も入った。

めちゃくちゃ優秀な子だったので、卒業後に正社員で入社してほしいなーっと思っていた。

なので、いっぱい成長してほしいし、教えられることはたくさん教えてあげようと思った。

けっこうその子に時間も費やした。

一方、別のパートの人は当日欠席が多く、やってほしいと言った仕事を全くしてくれなかった。

なんと無断欠席もあった。

困ったな、全然戦力にならない。

そんなある日、2度目の無断欠席をされた。

これはもう信用して仕事を任せることは出来ないと、心苦しながらもやめてもらった。

そんなこともちろん言いたくなかったし、言ったとき吐きそうになった。

伝えたその後、気分が悪くなっていると、インターンの子からメッセージが来た。

「すいません、他のインターン先が決まったので、辞めさせてください」

目をかけていた子だけに本当にショックだった。

とりあえず、メッセージだけもあれだし、最後くらい挨拶しようと俺から電話をかけた(海外にいるの子なのでチャットツールから電話)。

そしたら、Wi-Fiが悪いので話せませんと言われた。

そのまま別れを告げた。

「・・・」

 

この当時のことを今でも時折思い出すし、今このブログを書いてるこの瞬間も、不甲斐なさで胸がいっぱいになる。

そこから、悔しさで胸がいっぱいになってとりあえずランニングをした。

走りながら何度も「ちくしょう」という言葉が口から出た。

いつもの川辺を走りながら胸が苦しくなり、途中で走れなくなり、悔しさでいっぱいになり、涙混じりで川辺で大声で叫んだ。

「ちくしょー!どーしてこんな上手くいかねぇんだよ!なんも上手くいかねぇじゃねぇか!くそったれー!」

会社の人が一向に増えない。

人がすぐいなくなる。

自分の思い通りいかないこの現状にとても腹がたった。

何に腹立ってんだ?辞めた人にか?

ちげーだろ。

誰のせいだ?

俺のせいに決まってんだろ。

だから自分自身に腹が立ってどうしようもなくなった。

ちくしょうと何度も呟きながら全力で走り続けた。

帰り道にいつも通り過ぎる神社でなぜか足が止まった。

境内に入り無心で祈った。

気がついたら勝手に声がでていた。

「はぁはぁはぁ。鶴のばあちゃん、光のじいちゃん、頼むから力貸してくれ。もう何もいらねぇ。全部だ。全部やる。いくらでも努力するから。上場させてくれ。頼むから力貸してくれ。」

サッカーの大会前や、大勝負の面談の時はなぜか死んだばあちゃんとじいちゃんの名前を呟く癖がある。

そうすると必ず上手く行く。

 

どんな人が会社に入ろうが上手くいくだと?

自分だったらどんな人でも活かして上げることが出来るだと?

バカか俺は。

俺はそんなすげー人間なのか。

誰かを育てる、教育する、コントロールする、変えるなんて考えが浅はかだし傲慢だ。

自分のことすら上手くコントロール出来ないし、変えられないくせに、他人をどうこうするなんて烏滸がましすぎる。

他人はコントロールできないし、変えられない。

変えられるのは自分だけだ。

入社してもらった人が悪いわけがない。

悪いのは俺と会社のシステムだ。

採用の基準を変え、組織のシステムを改善させれば必ず上手くいくはずだ。

何だってやってやる。

なんで自分でもこんなに悔しいのか、今思いだしてもわからないけど、こんな悔しい思いを二度としたくない。

だから自分と会社を変えるための努力を必死でやるしかない。

 

今でも設立当初のカオス状態から入社して働き続けてくださってるSさんには本当に感謝してます。

今もカオスだけど。

そして、辞めた親友がもしこのブログを見てんだったら一言言いたい。

俺はお前が戻ってくるのをずっと待ってる。

 

続く・・