先日15年ぶりにイギリスの母校を訪れてきた。そこは寮制の日本人学校で、規律に厳しい保守色の強い中高一貫の学校だった。そこに結局6年もいすわった私には、いまだに規則正しい生活が身に染みついている。朝は早く起きないと気が済まない。一日三食食べないと気が済まないなどなど。。
当時、多感なお年頃だった我々生徒にとって、その規律正しい生活に文句を言いつつも、一方で楽しみつつ、でも本当はやっぱ嫌いというよくわからないものだったように、今は思う。校内の男女交際などもってのほかで、先生の言うことに従わず、日本に強制送還された友人もいた。それもこれも、今になればすべて笑い話。友人と会うと、そんな生活が、本当に、不思議なくらい、すごく最近だったような幻覚にとらわれる。私は本当はそんな生活が嫌でありながらも好きだったんだって、今は思う。
そんなディープな生活を送った母校に戻って感じたのは、懐かしさよりも、人生の儚さだった。昔教えてもらった先生方が今も変わらずそこにいた。確かにいた。でも、昔ガンガンにしばかれたその先生はあと数年で定年だという。それを聞いた瞬間、人生がとても短く、はかないものに感じた。周りの景色、建物は見た目がまったく変わらないのに、そこにいる人だけが歳をとっている。みんな等しく15年分歳をとっており、髪に白いものが目立つ。毎年会えば気づかなくても15年ぶりに会えばいろいろな変化に気が付く。そして私も15年歳をとったことに気がついた。
そして焦りを感じた。次の15年後は50歳なのだ。そのとき自分はどんな自分なんだろう。
過ぎた時間は絶対に戻らない。でも今後は自分の努力次第だ。迷ってなどいられない。一日一日を大切に生きていきたいと感じた。
