孤独死 吉田太一作 扶桑社 | マサラのブログ

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日常の出来事や感じたこと・・・
気の向くままに書く日記です(笑)

扶桑社から出版された

『孤独死』を読んだ。


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わりに初心者むけに書かれていたので読みやすかった。


中身は漫画も入っており、誰でも簡単に理解しやすいと思う。


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読んだ感想だが・・・・


作者は孤独死とは何かのきっかけで、社会と壁を作ってしまい孤立してしまう人が

孤独死になりやすいと言ったことを書いてある。

 

統計的に見て男性の方が多いようだ。


私個人の意見だが

社会と壁を作る=人と関わりあうことをしなくなる

ということは、当人は何かを切欠に軽いうつ状態から思い鬱に進行していると思う、

もしくは、病気をして社会と離れざるを得ない状態になり

病気をしたら当然、働けないわけで生活も困窮し知人や親戚にお金を借りるという

やもおえない状態になり、そうなると借りに来られた当事者は又連絡が来るとお金の無心をされるのではないかと感じ孤独な人を益々遠ざけることになる。


どちらが先かは、分らないが心と身体が健康でない状態にこの様な悲しい出来事が起こるのである。

本人だって好きでそうなった訳ではない。


日本は昔は隣近所が協力しなければ生活できなかった時代があったが

今はプライベートを重視するのが当たり前になっている。

親子といえども違いがない家が多いと思う。それで暮らしていけるからである。

仕事を持ち暮らしていけるだけの収入があれば、周りに干渉されない一人暮らしは快適なのである。

その心は全てにおいて浸透しつつあると思う。


何故なら、道を歩いていて転んだ人がいるとする。どうだろう?

道行く人達はチラ見をして通りすぎてゆく。たまには駆け寄って声をかける奇特な人もいる。

ホームレスの人達が具合が悪そうにしていても声を掛ける人はまったくと言っていいほど居ないだろう。

ボランティアで活動している人だけだ。

道端でうずくまっている人がいる。男性だと誰も声をかけない。しかし女性だと声をかける人が居る。

この違いはなんだろうと私は思う。


世の中全体が、『自分も面倒に巻き込まれたくない』という心根が浸透しているからだと思う。

子供がクラスでいじめられていても先生でさえ、この状況を無視する。

日本はなんて心の寂しい人達でいっぱいになってしまったのだろうと思う。


声の大きいものがはびこる時代なのだ。

善も悪も無い。力があるものが大手を振って好き勝手に振舞っている。


はなしが逸れてしまったが、孤独死を増やさない為にはどうすればいいか?


それは、国が動く必要が有ると思う。

はっきり言って、国や市は自分の予算を守る為に必死である。

今、生活保護を必要としている人たちには、申請用紙さえ渡さないで門前払いをする所が多いのが現状だ。

はっきり言って死ねと言っているようなもんだ。


なぜそんな事態が生まれてしまったのだろう?

リーマンショックから世界の経済状態は悪くなり、派遣切りが始まった。

今まで隠されていた国や市の冷たさが一挙に表に出てきたのだ。

家も何も無い人を住所が無いから生活保護をうけさせないという、なんと矛盾した事だろう。

そして役所は窓口にパートを置いて、職員は後ろの席でぬくぬくと嫌な役目を押し付けながら様子を見ているのだ。


実際に生活保護を受け無くても働ける人達が居て、ただハローワークに受給を受ける為だけに通っている人達も居る。これも新たな申請をする人達を拒む理由の一つかもしれないが、弁護士に頼んで初めて申請書をもらえたというはなしも多々有るようだ。

人は権力の傘に入ると勘違いしてしまう人が多い。


こんなずぼらなことで良いのだろうか?


私が思うには、なりたくなくて努力してもなってしまった人達に、何故救いの手が差し伸べられないのだろうと悲しく思う。


本の感想だが、著者は誰でも分りやすく書いたのだと思う。

しかし、大家さんや近隣の迷惑を考えましょう。と書いてあるが考えられる人が孤独死する訳が無い。

そんな余裕のある人は孤独死なんかしないものだ。

挿絵の写真等はショッキングなものだったが、内容をもっと深く掘り下げて書いた方がよかったと思う。


孤独死に陥る人はこの本を手には取らないと思った。



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