「ギュワーン、ギュルギュルギュルー!」
先生の手から、とんでもないチェーンソーのような恐ろしい機械を持ち
私に向って「今からかゆいのをとってあげるからね~」と、優しく言う。
「ギャー怖いよー!!(号泣)」
大人でも、歯医者行って、キュィィィ~ン、キュィィィ~ンの音を聞いてプチ恐怖におののくなら
整形外科では、あのチェーンソーのような機械を使ってギュルルルル~という音を聞いて
恐怖におののくであろう。(多分ね)
ギプスを取る方法は、そのチェーンソーのようなもので切るしかないのである。
この世の終わりか!と思うような、幼稚園児の泣き叫び声でも先生は優しく丁寧に
暴れる私をうまくかわしながらギプスを切ると、パッカ~ンと開いた。
そのギプスから、久々見るギプスで白く少し細くなった自分の生足が見えたときは泣き止み
「いくらでもかいていいからね~」と言われ、かゆくもない足をポリポリとかいた。
そして、また再びギプスをはめるため、ギプスの素の入った液体の容器が用意され
私の足にゆっくりと丁寧にかけながら、その生温かい感触に、足湯でもしてるような
錯覚を受け、ほわわわ~んとした気分で、ギプスが固まるのを待ったのである。
「かゆいときは、いつでもおいでね」と優しい先生であった。
けれど、幼稚園児の私は誓ったのである。
「今度、足がかゆくなったら絶対にバイクに乗ればいいんだ!」と。
つづく